等々力渓谷公園を散策する - 芸能資料館

等々力渓谷公園を散策する


上は環八日本の首都は東京。その中心部である東京23区の中でも、もっとも人口の多い(約86万人)のが世田谷区である。つまり、同区は近年それだけ活発な宅地開発が行われたということだ。その世田谷区には、高度経済成長とともに延伸された環状八号線(東京都道311号)も走る。まさに、戦後の復興を象徴している地域といっていい。

ところが、その世田谷の環八の真下にこそ、そうした発展がウソのように、宅地開発も公害も逃れ、自然の生態系を残した森林が残り、ひたすら川のせせらぎと野鳥のさえずりだけが聞こえてくる地域がある。

それが、等々力渓谷公園(東京指定名勝=すぐれた景観)である。

東急大井町線・等々力駅を多摩川方面に下車。駅前通りを歩くと、間もなく同渓谷の案内板に出会う。階段で10メートルほどを下ると、世田谷西北部の湧き水が合流した谷沢川が流れている。川ぞいは急斜面とともに歩道が1キロ続く河岸段丘である。この全域は老若男女に公開された散策コースになっている。

同渓谷は区間全域が豊かな樹林に覆われており、季節によってシジュウカラやキセキレイといったさまざまな野鳥が飛び交う。川の下流には、コイやアユやドジョウなどもいる。同公園が鳥獣保護区に指定されていることを改めて実感する。

散策路は川の両脇だけでなく、途中、古墳時代後期から奈良時代のものと推定される横穴式古墳、800年前に興教大師が満願寺別院を開創した時に湧出したとされる不動の滝や等々力不動尊、日本庭園なども立ち寄れる。そして、谷沢川は丸子川と交差して多摩川に合流して行く。下流に来ると民家も並び、等々力不動尊の横から等々力児童遊園にも行ける。コースにメリハリがきいているので、小さい子どもでも一緒に散策を楽しめる。

ただし、「素晴らしい景観だけど、斜面が急だから階段の上り下りがちょっときついかな」とつぶやいたのは、散策をご一緒した70代の女性である。主に高齢者には、歩道が滑りやすく急斜面の昇降がきついこともある。人が乗った時だけ動くエスカレーターがあればいいのかもしれないが、何しろここは自然景観が売り物のところ。できそうでできない課題かもしれない。自然そのままだけに、これから夏にかけて虫さされに注意する必要もある。

いずれにしても、この自然と歴史の探訪地は、一度は訪れることをお勧めしたい都内随一の渓谷である。

◆等々力渓谷公園
東京都世田谷区等々力1-22、2-37?38
交通;大井町線等々力駅徒歩3分/バス等々力(成城学園前駅・渋谷駅・東京駅南口?等々力)
問い合わせ先
玉川公園管理事務所
公園緑地課03-5432-2295

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