入川保則、大腿骨骨折でもニュースになる理由

入川保則が、入院中の病院で大腿骨を骨折したとニュースになっている。それだけでニュースになるのは、入川保則が、抗がん剤を拒否したがん患者として注目されているからだ。


入川保則、大腿骨を骨折 病院で転倒

デイリースポーツ 12月10日(土)21時56分配信
 末期がんで余命宣告を受けながら延命治療を拒否している俳優・入川保則が、8日に入院している神奈川県内の病院で転倒し、大腿(だいたい)骨を2カ所骨折していたと所属事務所が10日、発表した。

 12日に手術を受ける予定。関係者によると、何かにつまずいたわけではなく、普通に歩いているときに転んだという。がん自体は小康状態を保っており、大きな進行は見られないとしている。入川は「さすがにまいったなぁ」と落ち込んでいるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111210-00000053-dal-ent

入川保則は、8月いっぱいの余命を宣告されていた末期がんでありながら、年を越せそうだというので、報道によっては、まるで医学常識を書き換えたかのような文言もある。

しかし、最近は医師の誤診や見込み違いに対する世間の目が厳しいので、医師は「余命」をどちらかというと少なめに言う。

だから、入川保則に限らず、「8月まで」といわれていながら、実際に年内生きることはあり得る。

それどころか、抗がん剤を使えばもっと延命できる可能性もある。ただし、抗がん剤の副作用で入川保則のように元気に仕事はできないだろうから、むずかしいところだ。

いずれにしても、この状態が2年、3年と続けばまた評価も変わってくるかもしれないが、「8月」といわれて9月まで生きていたことで、「医学常識超えた!」というタイトルは大げさではないだろうか。

こういうニュースがあると、必ず「がん治療など効果はない」「抗がん剤をするくらいなら余命を楽しく生きたほうがいい」と、医学の成果を清算主義的に否定する意見が出てくる。

しかし、がんというのは生易しい病気ではない。

現代医学をいっさいやめたとして、全体のがんを通して約50~60%といわれる治癒・寛解率が、下がることはあっても上がることはない。

入川保則は70歳を過ぎた「末期」だからこのような生き方を選択できたわけで、若い人の初期のがんで同じことは勧められない。死ぬまで現役でいよう、がんでも前向きに生きよう、という入川保則個人の生き方や価値観を評価すればそれでいいのではないだろうか。

その時は、笑ってさよなら ~俳優・入川保則 余命半年の生き方~

その時は、笑ってさよなら ~俳優・入川保則 余命半年の生き方~

  • 作者: 入川 保則
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2011/06/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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