嵐の明日に架ける旅、その真相 - 芸能資料館

嵐の明日に架ける旅、その真相


芸能界において嵐といえば、今や国民的スターといっていいかもしれない。嵐が6月に発売した著書『ニッポンの嵐 ポケット版』(エム。シィオー。)の印税など3億150万円を東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県に寄付したのだ。

この芸能ビッグニュースは、それ単発の出来事ではない。振り返れば、「観光立国ナビゲーター」というキーワードつながりで、この前後にも関連ある仕事をしていることがわかる。

まず、昨年は『ふるさと』という歌をリリースしている。ファンの間ではこの歌が好評だ。もとより、ファンだから悪くは言うはずはないのだろうが、人とのふれあいを歌ったことがすばらしい、という評価は、『ニッポンの嵐 ポケット版』のヒットにつながっている。

ここで嵐は、「観光立国ナビゲーター」公益性のある仕事と、自分たちのパブリシティを見事に連携させている。そして、その利益を震災の支援にあてた。

震災支援というと、当初目立ったのは、前述のように大金を寄付して自分のラジオ番組で何度も触れた中居や、持ち番組を特番に切り替えたSMAP、事務所に無断で被災地に泊まり込んだ田中聖などであった。そのため、ともすれば支援活動における嵐の存在が後景にあるような印象があった。震災から半年以上が過ぎ、支援という「ブーム」が静まりつつある今、それを一気に挽回した意義は大きい。

また、嵐にとって11月3日はデビュー記念日でもある。つまり、社会と人のためにはたらく実績と自分たちのデビューの日を重ねることで、震災復興や観光ナビゲーターがたんなるひとつの仕事ではなく、自分たちのアイデンティティがそこにある、まさに「ニッポンの嵐ここにあり」というイメージ戦略の効果が発生した。

しかも、「メンバー5人が日本各地を訪れて人々と交流した体験」はこれだけでは終わらない。11月23日には、NHKで初の冠番組『嵐の明日に架ける旅』が放送された。嵐の5人が、めいめい日本各地の人物やグループを訪ねて取材する、萩本欽一や笑福亭鶴瓶らも類似番組をやっていたNHKらしい構成である。(以下次号)

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