『噂の眞相』の敗訴が確定した日(2003,10,27) - 芸能資料館

『噂の眞相』の敗訴が確定した日(2003,10,27)


『噂の眞相』の敗訴が確定した日(2003,10,27)
『噂の真相』が、野中広務・元自民党幹事長との訴訟に敗れた話である。2003年10月27日更新の『アサヒ・コム』によると、最高裁第二小法廷(梶谷玄裁判長)はこの日までに、月刊誌『噂の真相』2001年5月号に掲載された記事で名誉を傷つけられたとして、野中広務・元自民党幹事長が同誌と岡留安則編集長に1000万円の損害賠償を求めた訴訟で、『噂の真相』側の上告を棄却。350万円を野中氏に支払うよう同誌側に命じた二審・大阪高裁判決が確定した。
民事訴訟が起こされて当時、この件について「WEB噂の眞相」では、こう反論していた。

岡留安則氏「出版の自由なんて全然考えていない」


それにしても、政治家という名の権力者たちは自分に都合の悪いことは訴えればすむ、と安易に考えているのではないか。最近、政治家による提訴権の濫用は目に余るが、少なくとも本誌の野中記事に関しては名誉毀損にいっさい觝触しないように十分に配慮し、裏づけも慎重にやった記事である。当然、内容には自信 を持っている。 http://www.uwashin.com/2001/new/newback117.html

では、なぜそれでも名誉棄損になってしまうのか。岡留安則氏は、拙著『平成の芸能裁判大全』(鹿砦社)のインタビュー中で、こう語っている。

--ところで、最近名誉棄損訴訟が増えてきているように思いますが、それはなぜだと思われますか。

たしかに増えている。訴えればよほどのことがない限り勝てるからでしょ。報道のネタ元を明かしたら大変なことになっちゃうから、メディアの側はニュースソースを秘匿するというのがジャーナリズムの原則だったんだけど、いまはそんなこと言っていると絶対負けちゃうから。

--これは誰から聞いたのかと。 言えないんだったらあなたは負けですということだよね。裁判自体がとんでもないことになっている。言論の自由なんて裁判官の頭の中にはないから。

一般の刑事事件と同じレベルで考えているから、憲法で保障された表現の自由、出版の自由なんて全然考えていない。

メディアに対する裁判なんだから、言論の自由を侵さないようにしなければならないとか、長期的に見て社会のためにチェック機能が必要だとか、そういった発想があればもう少し慎重な判決が出てしかるべきと思うんだけどね。情報源の秘匿すらされていないわけだから、嫌な時代になった。

ニュースソースは秘匿するのが当然なのに、秘匿したら裁判で負ける。

これは確かに報道する側にとっては厳しいシステムである。

やはり同書では、文芸春秋社法務部が、ジャニーズ裁判において同じような矛盾があったことを指摘している。

人権を守る上でも、名誉棄損という法律自体は決して悪法ではない。

しかし、今、言論の自由との兼ね合いで矛盾といってもいい解釈や法の運用がジャーナリズムの側から叫ばれているのも事実なのである。

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