貴乃花親方、名誉毀損訴訟で3連勝

貴乃花親方、名誉毀損訴訟で3連勝
貴乃花親方が、名誉毀損訴訟で3連勝した。7月13日、東京地裁(大段亨裁判長)では、大相撲の故二子山親方の遺産相続をめぐる雑誌記事などで名誉を傷つけられたとして、貴乃花親方夫妻が発行元の講談社などに計約7380万円の損害賠償など求めた訴訟で名誉棄損を認め、講談社側に計約850万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた。

判決文によると、『週刊現代』(2004年7月17日~2005年8月6日号)と『月刊現代』(2004年6月号、2005年8月号)で、無断で土地の権利書を持ち帰るなど、貴乃花親方夫妻が二子山親方の遺産を独占しようとしていたと報じたというもの。

講談社側は「信用できる人物に取材した」と主張したが、大段裁判長は「取材した内容は伝聞に過ぎず、的確な証拠による裏付けを欠く」と指摘。記事の大半が真実ではないと判断し、同社の野間佐和子社長についても「名誉棄損などを防ぐ社内体制を整える義務があった」として、賠償責任があると結論づけた。

さらに、名誉棄損の程度が著しいとして、それぞれの雑誌に謝罪広告を1回ずつ掲載することを命じた。

貴乃花親方絡みの名誉毀損事件は今回が3度目の判決公判だが、親方の全勝だ。

2月4日、東京地裁(松本光一郎裁判長)は『週刊新潮』の5本の記事で名誉を傷つけられたとして、大相撲の貴乃花親方夫妻が、新潮社と同社社長、同誌編集長などを相手取って計3750万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求めた事件で、貴乃花夫妻の訴えを認めたうえで「出版社の代表取締役には名誉棄損の権利侵害を防止する体制を作っておく義務や責任がある」として社長の過失も認定。計375万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた。

「内容が真実であるとする証拠はない」「名誉棄損の権利侵害を防止するための体制を整備する義務は、『編集権の独立』と必ずしも対立しない」(松本裁判長)

『週刊新潮』は、
・貴乃花夫妻が二子山親方の相続財産を独占しようとした
・若貴兄弟対決となった平成7年の優勝決定戦で二子山親方から八百長相撲をするよう示唆された
などの5本の記事を掲載した。

3月13日には、兄・花田勝との確執を報じた写真誌『フライデー』(〇五年六月二四日号)などの記事で名誉を傷つけられたとして、同年12月に貴乃花親方夫妻が東京地裁に、発行元の講談社や野間佐和子社長らに3750万円の賠償などを求めて提訴した事件で、同地裁の松井英隆裁判長は、440万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じ、野間社長への賠償請求は退けた。

この裁判のポイントは三点。まず、貴乃花があれだけ「勝氏」なる呼び方を流行させた兄批判をしておきながら、今さら訴訟を起こしたこと。次に謝罪広告の掲載を求め、判決ではそれが命じられたこと。さらに出版社社長への責任を求めたことなどである。

貴乃花は週刊誌やテレビで、実兄のことをここまで言えるのかと呆れるほど「勝氏」批判を繰り返した。

にもかかわらず、裁判では「覚えていません」と回答。

確執を取り沙汰された勝氏との関係は、「嫌いではないですけど」「ちゃんこ屋さんに七、八回は行った」などと、兄弟の不仲そのものを否定した。

そして遺産の相続については、「(病床の)親方から筆談で、部屋と弟子を頼むぞと言われた。目と目で分かり合える関係だった。(記事は)全くの虚偽だと思います。(親方の葬儀について)喪主争いはなかった。兄が喪主をやりたいと言ったので譲りました」と言い張り、同誌の記事を、「なぜ、ここまでいわれなければいけないのか」と糾弾して自分は報道の被害者という立場を強調した。

松井裁判長はそれを受ける形で、「記事は親方らが私利私欲のために行動し、父の命を軽んじる人物との印象を抱かせたが、裏付けがなく、真実と認められない」とした。

そして、謝罪広告の掲載を命じたことで、名誉毀損が争う余地なく悪質であることを認定したことになる。

あれだけ兄弟の不仲ぶりをさらけ出しておきながら、よくもまあ、こんな訴訟ができるものだと思う。

プライバシー重視の傾向から、貴乃花親方の勝訴は予想できなくもなかったが、それにしても「謝罪広告の掲載」までさせるというのは驚いた。

名誉毀損裁判では原告側からその要求もあることはあるが、たいていは却下されている。
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