ジャッキー吉川とブルーコメッツの「青い渚」

ジャッキー吉川とブルーコメッツは、芸能の戦後史としては60年代に活躍したGS(グループサウンズ)のひとつに数えられている。といっても、他のGSとはひと味違う。ブームに便乗して次々出てきたアンちゃんたちとは違い、アイビールックをピシッと決めた大人のバンドだった。

子供心にも、カッコイイグループだなあと思ったものだ。

彼らのデビューの頃は生まれてもいなかったし、ザ・ドリフターズや内田裕也らとともにビートルズの公演の前座をつとめたという話も後から知った。

ただ、例の「もり・とんかつ、いずみ・にんにく……」のパロ歌でも有名な「ブルー・シャトウ」は、パロの方を小学校の帰り道に歌っていた記憶がある。

で、ジャッキー吉川とブルーコメッツの夏の歌といえば、「ブルー・シャトウ」のような爆発的ヒットではなかったが、いうなれば手堅い内野安打(レコードセールス10万枚)の「青い渚」がある。

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(カセット・テープ)

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(カセット・テープ)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 音光
  • 発売日: 2008/11/01
  • メディア: カセット


当時発売されていた「青い渚」のジャケットの裏には、歌詞とともにジャッキー吉川とブルーコメッツについての解説も記されている。

「いまだ興奮さめやらぬビートルズの日本公債、その同じステージに出演して大いに気を吐いてみせたブルー・コメッツは、爆発的な人気を浴びて、レコーディングに、TVに、そしてジャズ喫茶のステージで若者たちの拍手を受けています。そのブルー・コメッツの、これまた、嬉しいホットニュースをお伝えしましょう。それは、今秋(66年)、アメリカの、エピックレコードから、彼等のヒット曲『青い瞳』『青い彗星』の発売が決定しました。これを機会に大いに頑張ってもらいましょう」

なんだか、高橋圭三のナレーションで聞きたくなりそうなコピーである。

英語盤は、コロムビアの洋楽レーベルだったCBSレーベルより発売された。英語盤も10万枚以上のセールスを記録している。

GSブームが去ってからも、個人人気のあったタレントは引き続きピンで活動したが、ジャッキー吉川とブルーコメッツは三原綱木がその後デュオで再デビュー。ケイ・アンナと再婚したり、バンド「ニューブリード」のバンドマスターに就任したりして話題になった。

この記事へのコメント

2012年07月08日 08:34
お早うございます。
ブルーシャトウ・・・良い歌でしたね〜 !
2012年07月08日 09:17
GSでフルートは、当時も今も珍しかったと思います。
井上さん、返す返すも残念ですね。
2012年07月08日 10:42
ブルーシャトーは十八番です。
2012年07月08日 13:55
高橋圭三のくだり懐かしい心が和みました。

お久しぶりです。
ブログの方も再開されていたんですね。
遅くなりましたが、ブログにお立ち寄りいただき有難うございました。
ぼちぼちとやっていこうと思いますので、また遊びに来てやってください。
2012年07月09日 01:44
yakkoさん、コメントありがとうございます。
そうですね。ブルコメが歌ったからなお
よかったんでしょうね
2012年07月09日 01:45
song4uさん、コメントありがとうございます。
井上大輔さんは作曲家として
ヒットを出されていて、そのイメージが
強くあります。先日13回忌でしたね。
時のたつのははやいですね。
2012年07月09日 01:45
U3さん、コメントありがとうございます。
そうですか。今も歌いつがれているというのは
やっぱりいい曲だからですよね
2012年07月09日 01:46
楽しく生きようさん、コメントありがとうございます。
この戦後史ブログもまる2年、足かけ3年やっていますが
方針もペースも、結構場当たり的です。
が、通算の記事数やナイス数、閲覧数などを見ると
続けて良かったと思います。
お互いマイペースで声かけ合いながら
楽しく続けましょう。

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