山口百恵・三浦友和、32年目も「記念日」が騒がれるのか
百友(モモトモ)コンビ、という呼び方は40代以上の人なら懐かしいと思うはず。70年代、東宝映画や大映テレビの作品を数多く撮った、山口百恵と三浦友和のドル箱コンビがそう呼ばれました。山口百恵と三浦友和が“世紀の結婚”をしたのが80年11月19日。今は百恵は53歳、友和は60歳になりました。
今年32周年になりますが、おそらくは月が変わると、また「結婚記念日」の記事を書くメディアがあるはずです。
結婚以来、関連の取材を断っていた三浦友和も、昨年は自ら結婚生活を語った自伝本『相性』(小学館刊)を上梓。夫妻の“素顔”を公開しました。
2人はグリコのCM共演をきっかけに知り合い、79年に三浦友和がプロポーズ。山口百恵は、大映ドラマの『赤い』シリーズのあるシーンで、セーター姿の三浦友和に抱かれるシーンを撮ったとき、この温もりを自分だけのものにしたいと思った、と自著『蒼い時』に記しています。
同書は、中学から芸能生活を送ってきた21歳が書ける文章ではありません。当然、ゴーストライターが仕上げているわけですが、そのエピソードは事実に基づいているのでしょう。山口百恵という人間の価値観がよく表現されています。
芸能レポーターから目黒区議に転身した須藤甚一郎氏は、『週刊大衆』(2011年12月5日付)の連載「偏見自在」において、当時をこう述懐しています。
なぜ1年も前の週刊誌から引用したかといいますと、この最後の1行が興味深かったからです。
山口百恵は、歌で大きな賞を取ったことはありませんが、レコードの生涯セールスはピンクレディ、森進一に次ぐ数字をたたき出しています。実働期間を考えれば、大変な数字です。
それ以外に、ドラマや映画でも実績を残しました。CMにも出ました。ラジオの『ラブリーポエム』(ニッポン放送)は私も熱心に聴いていました。
それに引き換え、今の「スター」は、個的化、細分化されています。
スポンサードリンク↓
たとえば、「グラドル」は体を見せるだけ。今の芸人と称する人たちは、落語家以外は、寄席どころか、師弟関係すら経験もなく、もっぱらひな壇バラエティをにぎやかにする「テレビ芸」のみ。
AKB48といっても、ファンとそうでない一般の人との関わり方がまるで違います。
ひと頃の嵐にもそれはいえました。コンサートのチケットやCDなどオリキで支えられる市場は潤っても、テレビで数字を取れなかった(ここ数年の露出で、最近は克服しつつありますが)。
プロ野球もそうですが、現代の人気商売は、タレントの働き場所(ターゲット)があらかじめ決まった分業制が確立されているます。
先発ローテーションの投手は今は週1回。登板する日が素人にもわかってしまいます。
山口百恵が全盛の頃は、次の日の先発予定の投手が、試合展開いかんではよもやのリリーフ登板をするから采配が読めずに面白かった。
芸能界も、「分業」にこだわらない活躍ができるスターを私たちは待っている。それがいないから、いまだに山口百恵がもてはやされるのではないでしょうか。

今年32周年になりますが、おそらくは月が変わると、また「結婚記念日」の記事を書くメディアがあるはずです。
結婚以来、関連の取材を断っていた三浦友和も、昨年は自ら結婚生活を語った自伝本『相性』(小学館刊)を上梓。夫妻の“素顔”を公開しました。
2人はグリコのCM共演をきっかけに知り合い、79年に三浦友和がプロポーズ。山口百恵は、大映ドラマの『赤い』シリーズのあるシーンで、セーター姿の三浦友和に抱かれるシーンを撮ったとき、この温もりを自分だけのものにしたいと思った、と自著『蒼い時』に記しています。
同書は、中学から芸能生活を送ってきた21歳が書ける文章ではありません。当然、ゴーストライターが仕上げているわけですが、そのエピソードは事実に基づいているのでしょう。山口百恵という人間の価値観がよく表現されています。
芸能レポーターから目黒区議に転身した須藤甚一郎氏は、『週刊大衆』(2011年12月5日付)の連載「偏見自在」において、当時をこう述懐しています。
思い出すなあ。結婚式・披露宴の盛り上がりは、芸能界史上で空別絶後。ワイドショー、週刊誌が芸能ネタの全盛期で、こちとらは取材で駆けずり回った。
結婚式の行なわれた東京・赤坂の霊南坂教会周辺には、百友ペアをひと日見ようと徹夜組までいて、全国からファンが約1万人も押しかけ「ワァー、キャッー」。挙式後、夕方、教会前に百友カップルが姿を見せると約千人ものリポーター、カメラマン、記者が「ウオーッ」「おめでとう」「百恵!」と吠えた。思えば、この頃はまだ、スターは万人の憧れだった。
なぜ1年も前の週刊誌から引用したかといいますと、この最後の1行が興味深かったからです。
山口百恵は、歌で大きな賞を取ったことはありませんが、レコードの生涯セールスはピンクレディ、森進一に次ぐ数字をたたき出しています。実働期間を考えれば、大変な数字です。
それ以外に、ドラマや映画でも実績を残しました。CMにも出ました。ラジオの『ラブリーポエム』(ニッポン放送)は私も熱心に聴いていました。
それに引き換え、今の「スター」は、個的化、細分化されています。
たとえば、「グラドル」は体を見せるだけ。今の芸人と称する人たちは、落語家以外は、寄席どころか、師弟関係すら経験もなく、もっぱらひな壇バラエティをにぎやかにする「テレビ芸」のみ。
AKB48といっても、ファンとそうでない一般の人との関わり方がまるで違います。
ひと頃の嵐にもそれはいえました。コンサートのチケットやCDなどオリキで支えられる市場は潤っても、テレビで数字を取れなかった(ここ数年の露出で、最近は克服しつつありますが)。
プロ野球もそうですが、現代の人気商売は、タレントの働き場所(ターゲット)があらかじめ決まった分業制が確立されているます。
先発ローテーションの投手は今は週1回。登板する日が素人にもわかってしまいます。
山口百恵が全盛の頃は、次の日の先発予定の投手が、試合展開いかんではよもやのリリーフ登板をするから采配が読めずに面白かった。
芸能界も、「分業」にこだわらない活躍ができるスターを私たちは待っている。それがいないから、いまだに山口百恵がもてはやされるのではないでしょうか。

スタ誕三人娘・レコジャケOTAKARAファイル―芸能界の秩序を変えた“革命番組”のヒロインたち
- 作者: 草野 直樹
- 出版社/メーカー: 鹿砦社
- 発売日: 2010/10
- メディア: 大型本
この記事へのコメント
でもピンで勝負して欲しいな~。
宿命とは言いたくないけれど 何時までも 末永くお幸せに過ごされて欲しいですね!^^☆ 11/19には 結婚記念盤シングル「一恵」も 発売されましたけね。。。☆
ガキの頃見てた彼女。
今のアイドルと比べると大人だったなと感じます。
容姿まで含めて。
若く見えますよね。
やはり、ある程度の幻想と我々との距離感というモノが
彼ら彼女らには必要なんだろうと思います。
秋元某氏が、その図式を壊してしまってからは、
陳腐なモノになり下がってしまったように思えてなりません。
赤いシリーズ、小学生だった私ですが、夢中で見てましたよ。
バレーボールで痣が出来ると、白血病だと騒ぐのが流行ってました^^
三浦友和さんも好きな俳優さんです。北野映画にも出演なさっていますが、コメントなどからうかがえるのは、真面目な性格の方ですね。
知っている世代だと思います。
その後も決してTVには登場しない百恵さんって
ほんと伝説なんだなーと思いますね
原稿も存在するし、仕事場で一人原稿に向かう姿も目撃されている。
21歳であれだけのものが書けてしまうのだから百恵さんなのです。
キチンと読み返して下さい。