不妊治療保険、保険市場にどんな影響を与えるか
不妊治療保険、という新しい保険商品ができる可能性が取り沙汰されています。先月10月17日更新の「日本経済新聞 電子版」で、「金融庁は不妊治療の費用を保障する保険商品を解禁する」と報じられ、昨日は、合意こそ得られなかったものの、「来秋にも関連法令の改正を目指したい考え」という前向きなニュースが出ました。
保険業界は、潜在的な需要が大きいとみられる不妊治療保険で医療保険市場の拡大につなげたい考えがあるといいます。
この不妊治療保険、2つの点で心配されています。
まずは、不妊治療自体の倫理性です。人間が生命の誕生にまで手をつけていいのか。不妊治療は男性も関わることですが、そちらは保険としてどう補償するのかという問題もあります。
もうひとつは、保険各社の競争です。不妊治療は、いわゆる第三分野といわれるジャンルの保険になりますから、生命保険会社も損害保険会社も扱えることになるでしょう。
第三分野というのは、具体的には医療保険や介護保険などです。
両陣営とも、旧来の商品は売りつくしていることもあり、今後業績を上げるには第三分野が勝負になります。各社の営業部隊も、不妊治療について十分理解できないまま売りまくり、それがしばしば報じられる「第三分野保険における不払い事件」等のトラブルにつながらないかという不安があります。
保険業界は90年代前半まで、比較的おだやかな競争の中で共存する状態でした。
たとえば、生命保険と損害保険の棲み分けが行われていただけでなく、各損保会社は同じ保険料率で同じ保険商品を販売していました。
ということは、大きな資本の会社が看板や財力にものをいわせて小さな会社にはできない独自のサービスによって顧客を囲い込み、小さな会社をつぶすということがなかったわけです。
こうした業界各社の安定経営を行わせるために、さまざまな行政指導や保護を行う構造は、「護送船団方式」などと呼ばれていました。
それが、アメリカの要望を受けた橋本龍太郎内閣によって、1996年に「日本版ビッグバン」という金融政策を打ち出し、保険を含めた金融界全体が自由競争への道筋を徐々につけられました。
まず96年の「日米保険協議」に基づき保険業法が改正され、生命保険会社は損害保険会社の、損害保険会社は生命保険会社の子会社を作り「異業種」に進出できるようになりました。
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たとえば、日本生命はニッセイ損保(現ニッセイ同和損保)を、東京海上は東京海上あんしん生命(現東京海上日動あんしん生命)を設立しました。
この段階では、生保系損保会社は傷害保険を扱わないし、損保系生保会社も医療保険を扱えませんでした。つまり、旧来からあった生保と損保の棲み分けはまだ残っていました。
98年には、損害保険料率が自由化され、外資系損保会社がリスク細分化型自動車保険の販売をはじめたため、同一料金同一商品で共存共栄だった損保も、いよいよ価格競争が始まることになりました。
そして、2001年1月には「自由競争」の総仕上げとして、全ての保険会社が第三分野の保険商品を扱えるようになったのです。
生命保険会社は生命保険、損害保険会社は火災保険や自動車保険を扱うという独自性はありますが、医療保険や介護保険については、両社が競合するわけです。
そして今回の不妊治療保険も、この分野に入りることになります。
第三分野を、損保会社まで含めて扱えるようになったことは、加入者にとって選択肢が広がり、保険会社にとっても新たな販売商品ができることで営業活動が活性化される面はありました。
ただ、それは一方で保険会社間の販売競争を必然的に激化させ、しかも合併による市場制覇主義、収益第一主義といった「売らんかな」の事情が拍車をかけました。
さて、今回はどうなるでしょうか。
どのような約款(保険の中身)になるかとともに、市場にどんな影響を与えるのか興味深いところです。
それで、今日の「料理にチャレンジ」は、ごぼう&豚肉の生姜煮です。

ごぼうが、不妊にいい(男性側に)というので、食べたら次男が生まれましたが、科学的根拠はありません。たまたまだと思います。
ネットで調べると、ニンジンを入れて彩をよくしたり、きんぴらごぼうのように細かく刻んだりしていますね。こちらは、どうせ胃に入ったら同じだと思い輪切りです。また次回頑張ります
【材料】
・ごぼう 大2本
・豚小間切れ 200グラム
・生姜 1/2かけ
・酒 大さじ3
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 大さじ3
・サラダ油
【作り方】
1.ごぼうは皮をこそげ、1センチ前後の厚さで斜め切りにする
2.鍋にごぼうを入れ、10分ほど茹でる
3.生姜は千切りにする
4.フライパンにサラダ油を熱し、豚小間切れを炒める。肉の色が変わったらごぼうと生姜を入れて全体に油が回るまで炒めて酒を振る
5.水1カップとみりん、砂糖、しょうゆを入れる。煮立ったら中火の弱火にしてごぼうに火が通るまで煮る。最後に強火にして煮汁がなくなるまで炒りあげる

不妊治療保険、金融審で議論…合意得られず
読売新聞 11月13日(火)9時55分配信
金融審議会(首相の諮問機関)の作業部会は12日、不妊に悩む人を対象にした「不妊治療保険」を認めるかどうかを議論した。
不妊治療には、健康保険の対象外も多いため、経済的な負担を軽くする狙いだ。しかし、商品設計が難しいことなどから慎重な意見もあり、合意は得られなかった。金融庁は今後、合意が得られれば、来秋にも関連法令の改正を目指したい考えだ。
保険業界は、潜在的な需要が大きいとみられる不妊治療保険で医療保険市場の拡大につなげたい考えがあるといいます。
この不妊治療保険、2つの点で心配されています。
まずは、不妊治療自体の倫理性です。人間が生命の誕生にまで手をつけていいのか。不妊治療は男性も関わることですが、そちらは保険としてどう補償するのかという問題もあります。
もうひとつは、保険各社の競争です。不妊治療は、いわゆる第三分野といわれるジャンルの保険になりますから、生命保険会社も損害保険会社も扱えることになるでしょう。
第三分野というのは、具体的には医療保険や介護保険などです。
両陣営とも、旧来の商品は売りつくしていることもあり、今後業績を上げるには第三分野が勝負になります。各社の営業部隊も、不妊治療について十分理解できないまま売りまくり、それがしばしば報じられる「第三分野保険における不払い事件」等のトラブルにつながらないかという不安があります。
保険業界は90年代前半まで、比較的おだやかな競争の中で共存する状態でした。
たとえば、生命保険と損害保険の棲み分けが行われていただけでなく、各損保会社は同じ保険料率で同じ保険商品を販売していました。
ということは、大きな資本の会社が看板や財力にものをいわせて小さな会社にはできない独自のサービスによって顧客を囲い込み、小さな会社をつぶすということがなかったわけです。
こうした業界各社の安定経営を行わせるために、さまざまな行政指導や保護を行う構造は、「護送船団方式」などと呼ばれていました。
それが、アメリカの要望を受けた橋本龍太郎内閣によって、1996年に「日本版ビッグバン」という金融政策を打ち出し、保険を含めた金融界全体が自由競争への道筋を徐々につけられました。
まず96年の「日米保険協議」に基づき保険業法が改正され、生命保険会社は損害保険会社の、損害保険会社は生命保険会社の子会社を作り「異業種」に進出できるようになりました。
たとえば、日本生命はニッセイ損保(現ニッセイ同和損保)を、東京海上は東京海上あんしん生命(現東京海上日動あんしん生命)を設立しました。
この段階では、生保系損保会社は傷害保険を扱わないし、損保系生保会社も医療保険を扱えませんでした。つまり、旧来からあった生保と損保の棲み分けはまだ残っていました。
98年には、損害保険料率が自由化され、外資系損保会社がリスク細分化型自動車保険の販売をはじめたため、同一料金同一商品で共存共栄だった損保も、いよいよ価格競争が始まることになりました。
そして、2001年1月には「自由競争」の総仕上げとして、全ての保険会社が第三分野の保険商品を扱えるようになったのです。
生命保険会社は生命保険、損害保険会社は火災保険や自動車保険を扱うという独自性はありますが、医療保険や介護保険については、両社が競合するわけです。
そして今回の不妊治療保険も、この分野に入りることになります。
第三分野を、損保会社まで含めて扱えるようになったことは、加入者にとって選択肢が広がり、保険会社にとっても新たな販売商品ができることで営業活動が活性化される面はありました。
ただ、それは一方で保険会社間の販売競争を必然的に激化させ、しかも合併による市場制覇主義、収益第一主義といった「売らんかな」の事情が拍車をかけました。
さて、今回はどうなるでしょうか。
どのような約款(保険の中身)になるかとともに、市場にどんな影響を与えるのか興味深いところです。
それで、今日の「料理にチャレンジ」は、ごぼう&豚肉の生姜煮です。

ごぼうが、不妊にいい(男性側に)というので、食べたら次男が生まれましたが、科学的根拠はありません。たまたまだと思います。
ネットで調べると、ニンジンを入れて彩をよくしたり、きんぴらごぼうのように細かく刻んだりしていますね。こちらは、どうせ胃に入ったら同じだと思い輪切りです。また次回頑張ります
【材料】
・ごぼう 大2本
・豚小間切れ 200グラム
・生姜 1/2かけ
・酒 大さじ3
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 大さじ3
・サラダ油
【作り方】
1.ごぼうは皮をこそげ、1センチ前後の厚さで斜め切りにする
2.鍋にごぼうを入れ、10分ほど茹でる
3.生姜は千切りにする
4.フライパンにサラダ油を熱し、豚小間切れを炒める。肉の色が変わったらごぼうと生姜を入れて全体に油が回るまで炒めて酒を振る
5.水1カップとみりん、砂糖、しょうゆを入れる。煮立ったら中火の弱火にしてごぼうに火が通るまで煮る。最後に強火にして煮汁がなくなるまで炒りあげる

生命保険のウソ・ホント―賢く・損せず生命保険・医療保険に入る方法
- 作者: 草野 直樹
- 出版社/メーカー: 九天社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
この記事へのコメント
何らかの手立てとして保険はいいかも?
でも がん保険は明らかに がんなら 入れないでしょ?
不妊の場合はどうなるんでしょう?
ごぼう&豚肉の生姜煮おいしそうです^^
ごぼうが不妊に良いとは知りませんでした^^;
でも、ごぼうとお肉の相性ってとても良くておいしいですよねv^^v
真似してみます・・・・ごぼう茹でちゃうんですね
そんまま 炒めてみようかなーーー
不妊は、子供が欲しい方には、本当に深刻です
保険が出来ると本当に、専念できるのでありがたいものですね
「不妊治療保険」・・・売るだけの保険になって欲しくないですね!
お金もものすごくかかると聞いてます。
不妊治療保険、出来れば作って欲しくないですね(^^;)ゞ不安を煽るだけな様な気がしますし、キッと不払いなんかも増えそうです(^^;出来れば、公的扶助で賄えるようにして欲しいです。
パート先の某労組系共済は「売らんかな」というより「払わんかな」というスタンスでやっていますが、「売らんかな」に苦戦していますね(・・;)
不妊はねぇ~
他者がどうのこうの言っても
どうにもなりませんから
とても難しい問題でしょう。
くちを挟みにくい問題です。
でも普通は不妊治療しているのはナイショの人が多いですよね。
加入する人いるのかな?
早速今夜はごぼうを料理に加えてみよう~っと♪