積木くずし 最終章、真相はどこに?

積木くずし 最終章、真相はどこに?

積木くずしが、ネットでは大変盛り上がっているようです。23日、24日と夜連続で放送されたんですね。今日、so-netブログの管理画面に入ったら、なんと、「アクセスランキング」で私のブログが1位になっています。(上の画像はTBSチャンネルより)

実は昨日もこれぐらいの数字だったのですが、祭日でso-netブログ全体のアクセス数が少なくて浮上したのだと思います。

アクセスランキング

いつもと桁が2つ違うので、何かの間違いではないかと思ってアクセス解析の方を見たところ、以前書いた「『積木くずし 最終章』あまりに悲しい積み木の真相」という記事が18000PV近くになっていました。

アクセス解析

UUとPVの差が少ないので、おそらくは検索エンジンからこのページにたどりつき、そのまま抜けた人が多いと思います。つまり、積木くずし情報目当ての“いちげんさん”ですね。

私の記事がそんなに上位にいるのかと思って検索エンジンを調べてみましたが、もう沈んでいて、新しい積木くずし関係の記事がズラーッと並んでいました。

ま、つまりは私の1位も“バブル”に終わりそうです。

それはともかくとして、ではどんな盛り上がり方をしているのかなあ、と思っていろいろブログを見ると、穂積隆信が書いた「実は娘は自分の本当の子どもではなかった」という件について、そんなことはない、そんなのうそだろう、という反発の意見で盛り上がっているのですね。

やはり、そこは人をひきつけるセンセーショナルな「新事実」なんですね。

もちろん、どういう読み方、意見があるかは全く自由です。

ただ、私の個人的な意見、あくまでも個人的な意見を言わせてもらうなら、そこで盛り上がる気にはなれません。

なぜなら、そんなこと、一読者にわかるはずがないからです。つまり、そういう論争自体、作品論として建設的なものとは思えないからです。

あんなに似ていて実の娘じゃないなんておかしい……。この意見の、どこに医学的根拠があるのでしょうか。根拠のないことを根拠に、著者の人格まで誹謗する感想が少なくありませんが、そういう誹謗は、穂積隆信の書いてあることがウソだったとはっきりしてからするものではないでしょうか。

私は、肉親の問題に、他人がさかしらに説教をすることを好みません。たとえ、有名人が好き好んで発表した「小説」であっても……。

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話はずれますが、以前、小泉純一郎元首相が、別れた元妻が育てる三男に会おうとしないことを、松尾貴史氏が冷たい人間だと断罪していました。が、離婚してしまうとそれぞれ別の家庭ですから、会った後のデリケートな禍根を考えて、葛藤の末にあえて会わないかもしれないわけです。

虐待とか、法に触れることならともかく、肉親や家族の問題というのは、事情も心情もわからない他人が気やすく干渉することではないと思うんです。

話を戻すと、もし、自分の子じゃないから愛情が冷めた、自分の子どもでもないのにグレられて迷惑した、という書き方をしているのならともかく、悩みながらも、結局は「真相はどうであろうが私の娘なのだ」と穂積隆信自身結論付けているのですから、そこはそもそも作品の本質ではないと私は見ました。

では、なぜそんなことを書いたのか。

要するに、『積木くずし 最終章』は、これまでの積木くずしシリーズとは違い、最重要人物は娘ではなく前妻なのです。

子どもがグレた。親が悪い。そりゃそうかしれません。でもこれだけでは解決ではないと。そもそも家庭が壊れていたことに原因があるのではないか、自分の結婚生活とは何だったんだろうと、80歳を過ぎて、自分の人生を振り返っているのでしょう。

それは穂積隆信から見たものですから、自画自賛、一方的な意見、被害者意識など、自分を美化する方向に書かれているのかもしれません。

しかし、第三者のライターが書かない限り、そうなるのは当然で、そうであっても、そこから見るべき真実というのはあると思うのです。それこそが、本当の作品論であると私は思うのです。

穂積隆信が前妻と離婚し、前妻が穂積隆信をマスコミを通じて中傷しているくだりがありましたが、それは事実として確認できることです。少なくともその点で、穂積隆信の言い分はつじつまが合っています。

それ以外の部分は、第三者にはわかりません。

ただ、穂積隆信が描きたかった前妻像というのは、何となく私にはわかる気がします。私は嘘であれ本当であれ、そこに描かれている前妻や、そんな人でも結婚し、信じてしまった哀しい男を通して、人間とは何だろう、結婚とは何だろう、男と女とは何だろう、ということをゆっくり考えたらいいのではないかと思います。

積木くずし 最終章

積木くずし 最終章

  • 作者: 穂積 隆信
  • 出版社/メーカー: 駒草出版
  • 発売日: 2012/03/24
  • メディア: 単行本

この記事へのコメント

2012年11月25日 03:10
瞬間風速でも(?)第1位おめでとうございます。
読み物なんて、大なり小なり詐術です。
真偽の次元で疑ってたら何も残りません。
それより作品の中に入って楽しむことが第一だと思います。
2012年11月25日 03:52
アクセスランキング1位おめでとうございます!
☆.+:^ヽ(∇^*)o【♪祝♪】o(*^∇)ノ^;+.☆.

とても難しい作品ですね。
2012年11月25日 06:01
アクセスランキング1位なんですね〜
おめでとうございます。
2012年11月25日 06:21
1位は凄いですよね!
おめでとうございます!
2012年11月25日 08:11
アクセスランキング1位おめでとうございます(^_^)/~
個人的な意見なのですが、あの積木くずし最終章!とか言われても
なにそれ?ってならないのかな~?って思ったのですが、
これもやはり今テレビを見ている層が若い世代ではなく、上の世代だから
何だろうな~と思ったりしました。
テレビは大きな岐路に立っているんでしょうね
2012年11月25日 08:23
バブルでもなんでも1位になるなんてすごいですね
その中から継続して訪問してくれる人がいれば
またファンが増えますものね。
私も「日本カーリング選手権」なんてタイトルをつけた
ときはアクセスがグーンと上がったときがありました。
2012年11月25日 08:58
いっぷく さんの望む所は、何なのでしょうか。
ブログの人気?
それとも、辛口の評論家?
それともアフィリエイトでしょうか?
小泉純一郎は、大学で、隣のクラスでした。
お手柔らかに!
2012年11月25日 11:27
おはようございます^^
録画して観ているところです。
>そうであっても、そこから見るべき真実というのはあると思うのです。
そうですね、安易に切り捨てるより、その中からひろうほうがすきです♪
2012年11月25日 12:42
「アクセスランキング」1位おめでとうございますv^^v
そこから、いっぷくさんのファンがどんどん増えると良いですね^^
積木くずしと言えば、高部知子さんが演じたことを思い出します。
それに、穂積さんと言えば子どもの頃ドラマでは教頭先生の役とか多くされていましたよね。
あんなに、実生活を書いちゃって良いのかな~なんて思ったこともありました。
2012年11月25日 13:18
同意見です。離婚して新しい家庭を築いた別れた一方の親に
会っても、もう他人なんだと知らされるだけで、
会わなければ良かったと思う場合もあります。
それって経験がない人にはわからないですよ。
親子だから会うのが正解、と勝手に決めつけちゃう。
難しい子どもの子育ても経験のない人にはわかりません。
あってもケースによって違います。
グレると絶対親のせいですか?もしその子が精神的な病気が
原因で普通に生きられないことだってあるんですよ。
2012年11月25日 14:04
ランキング1位おめでとうございます!
これからもいい記事を期待しています。
2012年11月25日 14:34
まずは、アクセスランキング1位おめでとうございます^^☆
本の内容はともかくとして、やはり余所者が他人様の家庭の事を
ああだこうだいう権利はないですよね。
法に触れたりしているのであれば別ですが・・・
2012年11月25日 19:39
みなさん、コメントありがとうございます。
みなさんのブログにお邪魔した際にまた書かせていただきます。

みほさん。
私は「辛口」も「甘口」も標榜していません。
ただ、自分が思ったことを率直に書こう。
マスコミや、いわゆる「世間」の論調から
抜け落ちている視点を提案しよう。
そう思っているだけです。
凄いですね。
アクセスランキング1位おめでとうございます。
我が輩のテキトーブログでは、夢の又、夢の100乗です。(笑)
2012年11月25日 22:09
ランキング1位おめでとうございますv

積み木くずしの話題力はいまだに健在なのですね
2012年11月25日 22:45
アクセスランキング1位おめでとうございます。
ドラマを見たこともあって、読ませて頂きました。
本は本と割り切って読むのが一番だと私は思います。
2012年11月25日 23:11
いっぷく さん、こんばんは。

おめでとうございます。
1位ってすごすぎますよ~。
しかも10000越えのアクセスなんて
おいらは3桁が精一杯です。
2012年11月26日 00:52
アクセスランキング第一位おめでとうございます!^^☆
[積木くづし] 最初にドラマ化された時も 衝撃的でしたよね。あれから 三十年近く経っても 話題に欠きませんよね。

当時から思っていたことがあるんですが 積木の ”積”むという字と穂積さんの ”積”というのは 偶然だったのでしょうかね?そんなことを思ってました。^^
2012年11月26日 01:20
すごいですね、ランキング1位!
私は3桁になれば万歳な状態です。私は最初のドラマは見てましたねぇ。シンナー吸ってる不良の姿は思い切り荒んでる気がしました。
2012年11月26日 23:14
さっきはnice!つけるのに忙しくて肝心のコメント忘れました。

引きこもり中はお優しいコメントをどうもありがとうございました。
ようやっと明るいところへ出て来られました。( ^-^)

「積木くずし」たまたま見てました。
中村雅俊も高島礼子も成海璃子も、なんかおとなしかったですね。
実際はもっと生なましかったと思うのだけれど・・。

奥さんが悪者という展開はびっくりしました。

でも彼が本を書かなかったらお嬢さんを失うことはなかったかもしれない。そこはやっぱり、書く対象を自分や家族にしてブログを書いている私にとっては、気をつけなくちゃと思います。

だから、いっぷくさんのおっしゃることは十分わかるけど、やっぱり穂積さんが迂闊だったという誹りは免れないのではないでしょうか。最初のところで間違ったと・・。
2012年11月27日 00:44
あのドラマをリアルタイムで見ていた主婦です。本を書くという事は、覚悟して書くべしという教訓を与えられた様に思います。フィクション、ノンフィクションに限らず。ネット書き込みも。この家族を翻弄させた一因は、お金だが、浪費して気がつけば、無くなっていた。誰のせいかで争いが起きたのではと推測する。夫婦が離婚する際、どんな言い分が当時あったのだろうか。前妻美千子さんも著書があるが、どんな内容だったのだろうか。検証してみる必要があるのではないだろうか。死人に口無し。何故、私がこの様に思うのかというと、この最終章は、この娘は、誰の子か?で始まるからだ。誰もが娘のゆかりさんの画像を見れば、穂積氏そっくりで戯言だと思って当然なのに。これがノンフィクションを語った、フィクションならば、 前妻美千子さんは、浮かばれない。穂積氏の浮気に対する報復だったかもしれない。当時私は十代でこのドラマを不良少女の物語としか、認識しておらず、この家族にさらなる悲劇があった事は、知らなかった。ゆかりさんが自分が他人の子と自覚してグレたのなら、今までの物語の意味もガラリと変わってくる。しかし、顔は、お父さんそっくり。本人にその自覚が本当にあったのか?当時の夫婦の泥試合が週刊誌などに記載されていたら、見てみたいものだ。更なる信実を求めたい。死者を自分の都合の良い者に作り替えて良いものだろうか?例え、家族であっても。

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