上出孝之所長、地震雲で地震予知報道再び
上出孝之所長の地震予知が記事になっています。“地震雲の第一人者”とされている北陸地震雲予知研究観測所・上出孝之所長の地震予測が、「日刊ゲンダイ」(1月14日付)で「首都圏10日以内に震度6」という見出しでまた掲載されているのです。
「また」というのは、上出孝之所長の地震予測が記事になるのはこれが初めてではないからです。
地震雲は、「地震が起こる前に岩板に強い力が加わり、電磁気が発生することで、プラスイオンが電磁気とともに上昇し、水蒸気に影響を及ぼしてできる」(同紙)といいます。
今回は、「5日の正午から午後4時に灰色の大きな帯状の地震雲を観測しました。1月10日から7日以内(+2日)に東北(岩手、宮城、福島)でM6.5(±0.5)、震度5~6の地震が起きる可能性がある」と予告しています。本当に起こるかどうか後から検証するために、具体的な予測を引用しておきます。

>>地震予知、今週の関東地方は?
>>上出孝之氏の地震予知、当たったのかはずれたのか
前回は、時期がずれたものの地震は起きたことで、「当たらずといえども遠からず」という評価がありました。
が、強度も時期もずれている以上、当たったといえるかどうか。そもそも、地震雲なるものが客観的に示せるのでしょうか。見慣れない雲だから地震雲と「観測」したものの、実はありふれたものだった、なんてこともあるかもしれません。
私が不勉強で知らないだけかもしれませんが、「地震雲」については科学的な検証を本格的に行っている感じではないようです。どんな研究もアタマから断定的に否定してはなりませんから、その意味で、地震雲を「絶対にあるわけない」と断定はしません。
ただ、雲の観測と地震が起きたことを即結びつけて、「地震雲が観測できる時は地震が起こる」と結論付けても、おそらく学術的には誰も相手にしないと思います。
その程度なら、1978年の衆議院議員にO型が多かったからO型は政治家向きだ、などと考察した血液型性格判断や、なまずがさわいだから地震が起きたとする宏観異常現象などと同じもの、すなわち疑似科学といわれてしまうのが関の山です。
そして、何よりも問題なのは、こうした不安を煽る説は、研究者の意図や自覚に関係なく悪徳商法と結びついてしまうことです。
クボタショックのアスベストパニックのときも、“アスベストを取る”とする空気清浄機だの浄水器だのがちゃっかり売り上げを伸ばしました。
しかし、それで超微細なアスベストが本当に取り除けるのか、60年代ならともかく、今現在の私たちの暮らす大気にそれほどアスベストが浮遊しているのかを考えたら、それは不安につけこんだ悪徳商法であるといわざるを得ません。それと同じ心配が今回もあるわけです。
何を根拠に言っているのかわからない予言者や、科学的に結論が出ていない地震予知などに惑わされるのではなく、日常的な地震対策を準備し、求めていくことが必要でしょう。
今、科学的手続きを踏んだ上でわかっていることはどういうことなのか。自治体や国はそれに対してどう考えているのか。自分の住んでいる地域について決まっていることや対策などを確認してみましょう。
【上出孝之氏関連記事】
⇒・上出孝之氏“地震雲”警告、また話題になっている
⇒・上出孝之氏の地震予知、当たったのかはずれたのか
「また」というのは、上出孝之所長の地震予測が記事になるのはこれが初めてではないからです。
地震雲は、「地震が起こる前に岩板に強い力が加わり、電磁気が発生することで、プラスイオンが電磁気とともに上昇し、水蒸気に影響を及ぼしてできる」(同紙)といいます。
今回は、「5日の正午から午後4時に灰色の大きな帯状の地震雲を観測しました。1月10日から7日以内(+2日)に東北(岩手、宮城、福島)でM6.5(±0.5)、震度5~6の地震が起きる可能性がある」と予告しています。本当に起こるかどうか後から検証するために、具体的な予測を引用しておきます。

「8日の午前日時30分~午後4時に白い帯状の地震雲が発生している。このことから1月10日から11日以内(+2日)、東北から関東(福島、茨城、千葉)でM6(±0.5)、震度5~6の地震が発生する恐れがある。同日の午後3~4時にも、別の白い帯状の地震雲が出ていて、1月10日から11日以内(+2日)、関東(茨城、千葉、神奈川)でM5(±0.5)、震度4の地震が起きるかもしれない」同紙は、上出孝之所長が「3.11直前の三陸沖地震を的中させた」と紹介。今回も「用心に越したことはない」と結んでいますが、前回記事に出た地震予知については、少なくとも私には当たっているようには思えませんでした。
>>地震予知、今週の関東地方は?
>>上出孝之氏の地震予知、当たったのかはずれたのか
前回は、時期がずれたものの地震は起きたことで、「当たらずといえども遠からず」という評価がありました。
が、強度も時期もずれている以上、当たったといえるかどうか。そもそも、地震雲なるものが客観的に示せるのでしょうか。見慣れない雲だから地震雲と「観測」したものの、実はありふれたものだった、なんてこともあるかもしれません。
私が不勉強で知らないだけかもしれませんが、「地震雲」については科学的な検証を本格的に行っている感じではないようです。どんな研究もアタマから断定的に否定してはなりませんから、その意味で、地震雲を「絶対にあるわけない」と断定はしません。
ただ、雲の観測と地震が起きたことを即結びつけて、「地震雲が観測できる時は地震が起こる」と結論付けても、おそらく学術的には誰も相手にしないと思います。
その程度なら、1978年の衆議院議員にO型が多かったからO型は政治家向きだ、などと考察した血液型性格判断や、なまずがさわいだから地震が起きたとする宏観異常現象などと同じもの、すなわち疑似科学といわれてしまうのが関の山です。
そして、何よりも問題なのは、こうした不安を煽る説は、研究者の意図や自覚に関係なく悪徳商法と結びついてしまうことです。
クボタショックのアスベストパニックのときも、“アスベストを取る”とする空気清浄機だの浄水器だのがちゃっかり売り上げを伸ばしました。
しかし、それで超微細なアスベストが本当に取り除けるのか、60年代ならともかく、今現在の私たちの暮らす大気にそれほどアスベストが浮遊しているのかを考えたら、それは不安につけこんだ悪徳商法であるといわざるを得ません。それと同じ心配が今回もあるわけです。
何を根拠に言っているのかわからない予言者や、科学的に結論が出ていない地震予知などに惑わされるのではなく、日常的な地震対策を準備し、求めていくことが必要でしょう。
今、科学的手続きを踏んだ上でわかっていることはどういうことなのか。自治体や国はそれに対してどう考えているのか。自分の住んでいる地域について決まっていることや対策などを確認してみましょう。
【上出孝之氏関連記事】
⇒・上出孝之氏“地震雲”警告、また話題になっている
⇒・上出孝之氏の地震予知、当たったのかはずれたのか
この記事へのコメント
心構えも大切なになってきそう。
そして何とか探れればと未曾有に対して思います。
一生懸命に研究されている方々がいつの日か結果を出せることを願いながら、今は自分でできることをすることなのでしょうね。
どうなんでしょう^^
普通の雲と見分けがつくのか
判る日が来るのかなぁ…
たかじんさんの番組に出ていた、ゲラー教授?は地震予知は出来ないと言ってたような記憶が。。。
まずは、情報に踊らされることなく、然りとて、備えは怠らず、冷静に行動する・・・ということでしょうか!
しかし、いつ起きるかなんてのは、未来からタイムマシンでやってきた人間(?)でもない限りは正確に言い当てられないのではないでしょうか。
よしんば予測が当たっても、首都圏に関係する人は嬉しくないでしょうし。
兎も角備えあれば憂いなしで行くことでしょうね^^
ただこのところ少し頻繁に小さい揺れがありますね。
ま、これでまさか、『当たった』なんて言うことはないと思うけれど。
地震来るかもっていわれて、すぐに引っ越せないし。
でも、自然災害は大きいから自分での対処はその時どのくらい有効なのか気になります^^;
日頃からの備えは十分必要だと思うけど、何もしてない我が家です^^;
考えてしまいますね。
仰る通り日常的な地震対策に尽きると思います。
難しそうですよね。
新聞も写真イメージでは、困りますね(笑)
が、私が問題だと思うのは、国立の大学で地震研究をしている人も、予算を取るために地震を予知できるようになるかのような事を言っていことです。これと疑似科学を語る詐欺師とどれだけの差があるのでしょうか。
ま、気にしすぎるほどではないけれど 気にかけておくのも 悪くはないかも。^^
コンビニに 食パン買いに行ってこよう・・・。^^あはは!
予知は出来れば良いですがピンポイントの予知は難しそうですね
「現在の科学では地震予知は不可能。」なんでしょう!
馬鹿、クズ、アホ、ごみ。
汚い言葉ですがこの言葉を、上出氏に謹んで捧げます。