宍戸錠宅は放火だったのか?

宍戸錠宅全焼のニュースが話題になっています。宍戸錠が外出中に自宅が全焼。鉄骨だけが残るニュース画像はインパクトがありました。宍戸錠は当初「放火だ」と言っていたそうですが、昨日の記者会見では、「警察が調べて、“原因不明”になっちゃいました」と捜査が終了したことを報告しています。

さて、宍戸錠宅は放火だったのでしょうか?結論から書くと、わかりません。

すみません、思わせぶりなタイトルで。

現場を見たわけでもなく何の取材もなしで無責任なことも書けませんし。

ただ、私の経験からすると、警察の話が宍戸錠の会見で述べた通り(原因不明)なら、それでいいのだと思います。

といっても、全部燃えたから何が何だか分からない、というようなことではないはずです。

警察は、放火など事件性があるかないか、についてはかなり厳しく調べます。

私が一昨年、不慮の火災で自宅が全損したときも、翌日の現場検証には、50名以上の捜査担当の警察官や刑事、さらに消防署の人たちが、たかだか20坪足らずの家を1日かけて調べました。

パソコン机
私のかつてのパソコン机。iMacやDELLパソコンは炭状態。棚にあった書籍は焼け尽くして灰も残っていません。

そのとき、刑事さん曰く、「たとえ全焼でも検証はできる」とのことでした。

火災は規模の大小にかかわらず、火元から徐々に燃え広がっていく。つまり、その火の広がる道をぎゃくにたどれば火元が分かる、のだそうです。

つまり、宍戸錠宅も、火元はおおかた特定できていて、それが外部からのものではない、ということが判明したのではないかと私は解釈しました。

では、その火元に事件性がないのなら、何によるかは、わからなかったのか。

わからないのではなく、事件性さえなければ、警察はあえてそこから先の追求はしない、ということではなかったのかと私は思います。

事件ではなく家の中での出火なら、それが故意でなくても、不可抗力でも、「重過失」に問われるケースがあります。

たとえば、天ぷら油から引火して……、なんて料理をすれば誰でもあり得ることだし、もちろん誰でも火災にしたいわけでもないでしょう。でもそれで火災になったら「重過失」なのです。

そうなると火災保険に入っていても保険金が出なくなってしまうのです。最悪の場合には刑事罰も。もちろんそれほど悪質な場合には捜査はきちんとするでしょうが。

宍戸錠宅の保険の付保状況はわかりませんし、現場もどういう状況下がわかりませんが、宍戸錠宅に限らず、事件性のない火災には、警察がそうした配慮をすることはあり得るのではないかなと私は思いました。

ですから、マスコミが、火災報道で、「たばこの火の不始末」だの「子供の火遊び」だのと報じているのは、たいがい現場での聞き書きによるでっちあげ作文で、正式な調書には書かれていない可能性があります。

そういうとき、書かれた方は本当に迷惑なのです。そういうのを二次被害というのでしょう。今度そういう報道を見かけたら、そのメディアを突っ込んでやろうかと思っています。

宍戸錠は、これまでの思い出の品物が全部焼けて落胆しているそうですが、私も全く同じ経験をしました。

自分のこれまでの人生を全否定されたような喪失感を味わいましたね。

でもまあ、今も何とか暮らしているし、当面の飲み食いと宿を工面できるお金があれば、別に宝石も賞状もなくても生きていけます。過去は心の中にあればいい、なんて悟りました。

79歳でこの試練はつらいところでしょうが、ご本人が何でもなかったのが不幸中の幸いです。もちろん、俳優・宍戸錠が「全否定」されたわけではありません。私はこういうときにひとさまにエラソーに何かいえる立場ではないのですが、気を取り直してがんばっていただきたいですね。

シシド    小説・日活撮影所 (角川文庫)

シシド 小説・日活撮影所 (角川文庫)

  • 作者: 宍戸 錠
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/11/22
  • メディア: 文庫

この記事へのコメント

2013年02月09日 04:52
思い出も全部燃えてなくなるのは辛いですね。
2013年02月09日 05:41
こんにちは。ご訪問ありがとうございます。このような災害で思い出が消えてしまうのは悲しいことですね。わたくしの方は、東京都内の路地裏を歩いて時々食べたりするブログです。今後もよろしくおねがいいたします。
2013年02月09日 05:57
原因を特定しないことによる配慮…
そういったものも あるのですね
2013年02月09日 06:20
実体験から来るお話しで
深みが有りますね
2013年02月09日 07:41
そうなんですね。色々と警察も考えてくれるのですね。
宍戸さんのところは怪我などなかってせめてものこと、よかったかと。
2013年02月09日 10:46
火災保険がおりるには、イロイロな条件があることが分りました!警察の配慮など、経験された事も踏まえての見解。勉強になりました(^^)v
2013年02月09日 11:22
昨日は、冷たい風で寒かったです。
カネノナルキを撮ったので、幾らか
温かくなた感じですよ~~。
2013年02月09日 11:38
なるほど、白黒つけないってのは、そういうことなんですね。。
2013年02月09日 11:41
とても参考になりました。
2013年02月09日 11:44
隣家火元の火事で家が全焼した友人が
何よりも写真(アルバム)が燃えたのが悲しいと言っていました。
火事後のほうがパンツの数が増えたと(お見舞いパンツ)w
留守中の火事は何も持ちだせないですね。
2013年02月09日 12:23
こんにちは^^

エースのジョウってありましたね。


高齢者の独り暮らしなども

気を付けないとですね。

マンションだと特に。。。
2013年02月09日 14:20
在宅じゃないのに出火って言うのは、放火か電気関係からの出火かな~って思ってました・・・
でも、事件性がないとあえて追求はしないのですね。
なるほどと思いました^^
2013年02月09日 16:30
私の父は夜中にトイレで急死したのですが、
病気していた訳でもなく事故でもなかった為、
運ばれた病院で刑事さんに色々話を聞かれました。
遺体の検分も行われ頭蓋内で出血したことが原因
とわかったのですが、事件性が無いのでそれ以上は
詳しく調べる必要が無いと帰られました。
どんな原因(病気)で出血したのか調べるのは
警察の仕事ではありませんものね。
2013年02月09日 17:33
ご訪問&nice!ありがとうございました。
火災は何もかも奪ってしまうので怖いですね。
で、重過失って保険でないの?じゃ火災保険に入る意味がないような気が・・・(^_^;)
2013年02月09日 18:34
「原因不明」というグレー決着を不思議に感じていたのですが、
そういう事だったんですね。。。
宍戸錠さんには頑張って欲しいですね。。。
2013年02月09日 18:59
本人が生きておられるのがいちばんかと
火災保険でも貰って ゆっくり考えればいいことですよ
こういうとき 思い出はクラウドに保管していれば
すぐに復帰できますね 他の思いでは頭に残して
2013年02月10日 00:01
全焼ってことは火元なんだろうなと思ってたんですが
うやむやな感じですね。不完全燃焼な感じでモヤモヤします。
失火なのか放火なのか、警察がそんなに早く結論を
出すのか、突っ込みどころが満載?
2013年02月10日 00:43
警察も、いろいろと考えてくれているのは不幸中の幸いですよね。
2013年02月10日 11:41
数年前ですが遠い親戚の家が全焼したことがあります。
その時にも初めてきくようなこともありました。
こちらでも同じようなことを伺い改めて勉強にもなりました。
時間はかかるかもしれないですが早く元気になってほしいですね!
ところてん
2013年02月10日 12:32
酷い事件ですよね。
テレビでコメンテイターがこのニュースを見て笑っていましたが、メンタリティが違うんでしょうかね。
2013年02月11日 02:50
この件はいっぷくさんにとっては他人事じゃないでしょうね
私も大きなショックを受けた後は
しばらく自分とは無関係な事件なのに
新聞の見出しに係わる文字(この場合だと火とか)をみただけで
殴られたような気持ちになって
涙が止まらなくなったりしました
普段は気になりませんがその時は新聞の見出しとか
中吊り広告などは暴力的だなと思いました
それが自分の事がいい加減な情報を元に
新聞に載ったのでは平静ではいられませんよね…
2013年02月11日 05:36
みなさん、コメントありがとうございました。
私自身の経験は改めて書くこともないかな、と思いましたが
根拠のない主観よりは、経験と結んだ意見の方が
少しは読んでいただけるかな、と思って書いてみました。

みなさんのブログにお邪魔した際にまた書かせていただきます。
トロポサイト
2013年02月11日 09:28
宍戸錠さんは 新興宗教幸福の科学の
ファイナルジャッジメントという映画に出ていましたね。
幸福の科学については「やや日刊カルト新聞」の
コメント欄で内部告発と思われる書き込みが多くそのひとつ
http://dailycult.blogspot.com/2013/02/blog-post_835.html
のコメント欄、1020件目をご覧ください。
「宍戸錠さんの家が焼け落ちたのは総裁先生の指示なのです。」

この記事へのトラックバック