矢口真里不倫報道は藤田憲子(紀子)以来の“醜聞”
矢口真里が芸能マスコミで話題になっています。男性を自宅に招き入れ、夫(中村昌也)と鉢合わせしたという報道がその発端です。今回並みのショッキングな醜聞としては、「名おかみ」から一転、「渦中の人」となった藤田憲子(現藤田紀子)の「連泊不倫騒動」を思い出します。
矢口真里は“その時”以降も何事もなかったかのようにブログを更新し、報道後も適当にはぐらかす受け答えをしたことでweb掲示板は興奮状態。今日発売の「週刊女性」(6月11日号)では、今回の件以前にも、元カレを夫の留守中に自宅に誘ったことがあると書かれています。
矢口真里がそんな不遜で非常識な生き方ができるのは、メディアが彼女をありがたがっているからです。
いわゆるバラエティ番組のワイプタレント(画面の端にうつる顔の作り方がうまいタレント)として重宝されている矢口真里。今回の醜聞がなければ、そのポジションで今後も安泰だったのでしょう。
不倫・浮気の報道は数あれど、夫との自宅で、しかもリアルにその現場がはっきりと報じられるケースというのは過去を振り返っても実はそう多くはありません。
比較的近いところでは、2000年7月に報じられた藤田憲子(現藤田紀子)の「連泊不倫騒動」です。
かつて「角界のプリンス」と呼ばれた初代貴乃花と結婚し、2人の息子はいずれも横綱へと昇進。
“若貴を育てた”二子山部屋の名おかみとして我が世の春を謳歌していたはずの藤田紀子。
彼女が渦中の人になり、こんにち熟女タレントとして復活するとは当時誰が予想したでしょうか。
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スキャンダルの始まりは、『女性自身』(2000年8月1日号)の不倫疑惑報道でした。
「激撮スクープ!憲子夫人 青年医師との『深夜の逢瀬!』」と題したこの記事は、当時34歳の独身M医師が、親方や力士たちが巡業中で留守の二子山部屋に2連泊したというもの。
M医師と藤田憲子しかいない二子山部屋では、深夜1時半にバスルームからシャワーを使う音が聞こえ、2時20分に部屋の灯りが消えたと書かれました。
繰り返しますが、これは現役の「おかみさん」の時の話です。夫の留守中に、夫との愛の巣、そして神聖なはずのけいこ場のある自宅で不倫……。
先代貴乃花とはちあわせこそしていませんが、今回の矢口真里並みの衝撃はあるでしょう。
この驚情のスクープに芸能マスコミは色めき立ち、詳しい情報を入手しようと二子山部屋を訪れるものの、藤田憲子はだんまりを続け、ついには雲隠れ。
まず相手のM医師が、8月11日の「スーパーモーニング」(テレビ朝日)に出演してコメントしました。
「報道された7月6日は、部屋におかみさんとその友だちら5人が集まり、夕方から食事に出掛けたんです。(深夜の)12時まで飲んでいて酔っ払ったので、車は部屋の駐車場に置いたままにして、お酒が飲めないおかみさんに自宅まで送ってもらっただけです。(週刊誌には)その翌朝、部屋から出てきたとの写真も掲載されていましたが、車をとりに行っただけで、部屋には入っていません」「おかみさんが取材に応じないと(この騒動が)終わらないような…。早く取材に応じていただきたいですね」
この騒動に『週刊現代』『フライデー』が便乗して、30年前に撮影された藤田憲子の未公開ヌードを掲載。これに激怒した藤田憲子は8月28日、発行元の講談社に対して、ヌード写真の掲載禁止を求める仮処分申請と、1億円の損害賠償を求める訴訟を起こしました。
さらに、『文垂春秋』(2000年10月号)で手記を発表。不倫疑惑については、
「部屋に着いてもM先生はお酒が抜けるようではありませんでした。お帰りいただくように言いましたが、聞き入れてくれませんでした。仕方がなくお上がりいただきました」
と釈明。M医師のインタビューとは食い違うものでした。
騒動が持ち上がってまもなく、M医師は藤田憲子からの連絡手段を絶っており、当事者同士が話し合うことのできない状況だったのです。
お互いの疑心暗鬼も加わって、マスコミを通じた暴露合戦はさらにエスカレート。M医師が開業資金を藤田憲子に無心していたとまことしやかに伝えられたかと思うと、M医師からは、「年増のオバさん」「醜い人間性と聞くも汚らわしい悪口雑言」「ほとんどストーカー」(『週刊朝日』2000年10月13日号)などの言葉まで飛び出しました。
これには我慢ならなかったのか、藤田憲子は9月22日、M医師を相手取り人格権侵害で1000万円の慰謝料を求める訴訟まで起こしています。
連泊した関係があっても裁判沙汰。泥仕合というのはきっとこういうことをいうのでしょう。
その後、「私は親方に心底、失望しておりました」(『凛として』文藝春秋社)「(おかみさん業は)ノイローゼになりそう」(『日刊ゲンダイ』2000年11月29日付)などとして離婚。のちに、二子山部屋からは、彼女のおかみさん生活は「ないこと」にされてしまいました。
一介の熟女タレントに戻ってしまった藤田紀子でしたが、昨年ピース・綾部祐二との熟年愛が話題になって以来、美熟女ブームのポジションを獲得したのか、写真集を出すなどタレント業が忙しくなっているようです。
さて、矢口真里騒動は当事者が沈黙を貫いていますが、人の噂も七十五日を狙っているのでしょうか。
しかし、ワイプタレントといえども、今回のスキャンダルで沈黙するのは決して得策ではないでしょう。
すでに昼番組の「ヒルナンデス」(日本テレビ系)は降板がささやかれています。
……
芸能ニュースの醜聞、くだらないですか。
私もそう思っていました。
いえ、今も思っています。
でも、くだらないものを「くだらん、けしからん」と
思うのもひとつの刺激、ボケ防止になります。
くだらないことと価値のないことは違います。
くだらないことをいかなる価値で利用するかは私たちの知恵・見識によります。
そうしてみると、この世の中に、無意味なものはないのかもしれません。
![週刊女性自身2013年6月4日号 [雑誌][2013.5.21] 週刊女性自身2013年6月4日号 [雑誌][2013.5.21]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61eOYVk4PGL._SL160_.jpg)

矢口真里は“その時”以降も何事もなかったかのようにブログを更新し、報道後も適当にはぐらかす受け答えをしたことでweb掲示板は興奮状態。今日発売の「週刊女性」(6月11日号)では、今回の件以前にも、元カレを夫の留守中に自宅に誘ったことがあると書かれています。
矢口真里がそんな不遜で非常識な生き方ができるのは、メディアが彼女をありがたがっているからです。
いわゆるバラエティ番組のワイプタレント(画面の端にうつる顔の作り方がうまいタレント)として重宝されている矢口真里。今回の醜聞がなければ、そのポジションで今後も安泰だったのでしょう。
不倫・浮気の報道は数あれど、夫との自宅で、しかもリアルにその現場がはっきりと報じられるケースというのは過去を振り返っても実はそう多くはありません。
比較的近いところでは、2000年7月に報じられた藤田憲子(現藤田紀子)の「連泊不倫騒動」です。
かつて「角界のプリンス」と呼ばれた初代貴乃花と結婚し、2人の息子はいずれも横綱へと昇進。
“若貴を育てた”二子山部屋の名おかみとして我が世の春を謳歌していたはずの藤田紀子。
彼女が渦中の人になり、こんにち熟女タレントとして復活するとは当時誰が予想したでしょうか。
スキャンダルの始まりは、『女性自身』(2000年8月1日号)の不倫疑惑報道でした。
「激撮スクープ!憲子夫人 青年医師との『深夜の逢瀬!』」と題したこの記事は、当時34歳の独身M医師が、親方や力士たちが巡業中で留守の二子山部屋に2連泊したというもの。
M医師と藤田憲子しかいない二子山部屋では、深夜1時半にバスルームからシャワーを使う音が聞こえ、2時20分に部屋の灯りが消えたと書かれました。
繰り返しますが、これは現役の「おかみさん」の時の話です。夫の留守中に、夫との愛の巣、そして神聖なはずのけいこ場のある自宅で不倫……。
先代貴乃花とはちあわせこそしていませんが、今回の矢口真里並みの衝撃はあるでしょう。
この驚情のスクープに芸能マスコミは色めき立ち、詳しい情報を入手しようと二子山部屋を訪れるものの、藤田憲子はだんまりを続け、ついには雲隠れ。
まず相手のM医師が、8月11日の「スーパーモーニング」(テレビ朝日)に出演してコメントしました。
「報道された7月6日は、部屋におかみさんとその友だちら5人が集まり、夕方から食事に出掛けたんです。(深夜の)12時まで飲んでいて酔っ払ったので、車は部屋の駐車場に置いたままにして、お酒が飲めないおかみさんに自宅まで送ってもらっただけです。(週刊誌には)その翌朝、部屋から出てきたとの写真も掲載されていましたが、車をとりに行っただけで、部屋には入っていません」「おかみさんが取材に応じないと(この騒動が)終わらないような…。早く取材に応じていただきたいですね」
この騒動に『週刊現代』『フライデー』が便乗して、30年前に撮影された藤田憲子の未公開ヌードを掲載。これに激怒した藤田憲子は8月28日、発行元の講談社に対して、ヌード写真の掲載禁止を求める仮処分申請と、1億円の損害賠償を求める訴訟を起こしました。
さらに、『文垂春秋』(2000年10月号)で手記を発表。不倫疑惑については、
「部屋に着いてもM先生はお酒が抜けるようではありませんでした。お帰りいただくように言いましたが、聞き入れてくれませんでした。仕方がなくお上がりいただきました」
と釈明。M医師のインタビューとは食い違うものでした。
騒動が持ち上がってまもなく、M医師は藤田憲子からの連絡手段を絶っており、当事者同士が話し合うことのできない状況だったのです。
お互いの疑心暗鬼も加わって、マスコミを通じた暴露合戦はさらにエスカレート。M医師が開業資金を藤田憲子に無心していたとまことしやかに伝えられたかと思うと、M医師からは、「年増のオバさん」「醜い人間性と聞くも汚らわしい悪口雑言」「ほとんどストーカー」(『週刊朝日』2000年10月13日号)などの言葉まで飛び出しました。
これには我慢ならなかったのか、藤田憲子は9月22日、M医師を相手取り人格権侵害で1000万円の慰謝料を求める訴訟まで起こしています。
連泊した関係があっても裁判沙汰。泥仕合というのはきっとこういうことをいうのでしょう。
その後、「私は親方に心底、失望しておりました」(『凛として』文藝春秋社)「(おかみさん業は)ノイローゼになりそう」(『日刊ゲンダイ』2000年11月29日付)などとして離婚。のちに、二子山部屋からは、彼女のおかみさん生活は「ないこと」にされてしまいました。
一介の熟女タレントに戻ってしまった藤田紀子でしたが、昨年ピース・綾部祐二との熟年愛が話題になって以来、美熟女ブームのポジションを獲得したのか、写真集を出すなどタレント業が忙しくなっているようです。
さて、矢口真里騒動は当事者が沈黙を貫いていますが、人の噂も七十五日を狙っているのでしょうか。
しかし、ワイプタレントといえども、今回のスキャンダルで沈黙するのは決して得策ではないでしょう。
すでに昼番組の「ヒルナンデス」(日本テレビ系)は降板がささやかれています。
……
芸能ニュースの醜聞、くだらないですか。
私もそう思っていました。
いえ、今も思っています。
でも、くだらないものを「くだらん、けしからん」と
思うのもひとつの刺激、ボケ防止になります。
くだらないことと価値のないことは違います。
くだらないことをいかなる価値で利用するかは私たちの知恵・見識によります。
そうしてみると、この世の中に、無意味なものはないのかもしれません。
![週刊女性自身2013年6月4日号 [雑誌][2013.5.21] 週刊女性自身2013年6月4日号 [雑誌][2013.5.21]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61eOYVk4PGL._SL160_.jpg)
週刊女性自身2013年6月4日号 [雑誌][2013.5.21]
- 作者: 光文社
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013
- メディア: 雑誌
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