ウメヤシキロール、梅屋敷シェークドールの大田区ご当地商品

ウメヤシキロール。東京都大田区のご当地名物のひとつに数えられているロールケーキです。京急線梅屋敷駅の駅前商店街「ぷらもーる梅屋敷商店街」のシェークドールというお店で売られています。「おおたの逸品」という、大田区商店街連合会が大田区と財団法人大田区産業振興協会の協力を得て、区内の加盟店の「逸品」を10店認定する企画で、平成23年度の逸品に選ばれた商品です。ウメヤシキロール

ウメヤシキロールが、大田区を紹介する雑誌でしばしばとり上げられます。

名前の通りロールケーキです。

シロップに漬けた南紀古城梅がクリームの部分に入り、スポンジも梅の香りをつけた作り方で、梅の香りと果肉の食感を楽しめるというものです。

ウメヤシキロール2

クリーム部分に果物が入るのはありがちですが、梅というのが新機軸ですね。

ウメヤシキロールを切ったところ

スポンジも厚く、大きなロールケーキです。クリームも十分。くどい甘さではないので後口も悪くありません。

何より大きいので食べごたえがあります。四半分の大きさのものも販売されています。

ただ、値段が1120円。いわゆる便乗値上げを疑わざるを得ない値付けがちょっと気になりました。

まあ売る側からすると、値上げはタイミングが難しいし、材料費も落としたくない。さすれば、便乗値上げで、ということなんでしょうけど、イメージ的に難しいところです。

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梅屋敷という町


ところで、どうして「梅」が「おおたの逸品」に選ばれたのでしょうか。

梅屋敷が、NHKドラマ『梅ちゃん先生』の舞台だったからではありません。

そもそも『梅ちゃん先生』は平成24年の放送です。ウメヤシキロールが「おおたの逸品」受賞した後のことですからね。

梅が大田区の区花だからです。

大田区の公式サイトでは、「花はせいそにして気品に満ち、早春、寒さに負けず咲くその姿は、 若い世代の人が多い大田区には特にふさわしいものとして制定されました」と説明しています。

ウメヤシキロールを販売するシェークドールは、梅屋敷駅前商店街(ぷらもーる梅屋敷)にあります。

梅屋敷駅前商店街(ぷらもーる梅屋敷)

京急沿線の駅前商店街では、梅屋敷、雑色、糀谷などが活気があるといわれていますが、ぷらもーる梅屋敷は駅から四つ角ごとに1番街から5番街まであり、公式サイトを見ると何と140店が掲載されています。

商店街は、南側が「蒲田」、北側が「大森西」と住居表示が違います。ちょうど大森と蒲田の境目なんですね。シェークドールは北側の「大森西」です。

京急線と並行してすぐ東側は国道15号線(第一京浜国道)。近くの国道沿いには聖蹟蒲田梅屋敷公園の敷地が一応残っています。が、今も工事が入っています。

しかたがないので、まだ緑が鮮やかだった2009年に撮った画像を載せておきます。

聖跡蒲田梅屋敷公園

聖蹟蒲田梅屋敷公園は、梅屋敷という、文字通り江戸(文政)時代に富豪の薬屋・山本久三郎が、近郷から数百本の梅の銘木を集めて造った庭園が公園になったものです。

国道を隔ててその向かい側には、大田区総合体育館があります。



このブログの「力道山の50回忌、弔い上げと法号と国籍」の記事で旧大田区立体育館のことも書きましたが、2012年に建て替えられました。



また、最近は悪い事件もありました。

私は小学生の頃と3年前に、短期間ですがこの商店街界隈に住んだこともあります。静かでいい町だと思いました。それだけに事件は残念です。

それと、最近は少子化で、梅屋敷界隈の区立小学校が2校廃校になっています。私はそのうちの1校の卒業生。在籍期間は短かったのですが寂しさはあります。

ぜひウメヤシキロールで梅屋敷の町おこしをしていただきたいものです。

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2010/09/29
  • メディア: ムック