社長洋行記(1962年、東宝)東京・香港股にかけサラリーマン喜劇

社長洋行記(1962年、東宝)が、来る22日に18時59分からBS11チャンネルにて放送されるそうです。森繁久彌は製薬会社の社長。久慈あさみ、小林桂樹、加東大介、三木のり平、新珠三千代に今回からフランキー堺が加わった昭和の東宝を支えたお馴染みのメンバーです。

最近は、ついテレビを見忘れてしまい、また録画もあまりしていないので、自分に対する備忘録として今日は書き留めておきます。
1960年代を支えた東宝昭和喜劇のお馴染み社長シリーズ。
今回は『社長洋行記』といいます。
櫻堂製薬の社長(森繁久彌)は、東南アジアの業績が振るわず、ライバル会社の椿屋に水を開けられていました。
そこで、販売を任せていた商事会社社長(東野英治郎)に話を聞いたものの、東野英治郎からは「お前んとこの扱いは少ないから力入ンねーよ」とコバカにされて一念発起。
貼り薬『サランパス』の販路を求めて、秘書課長(小林桂樹)と営業部長(加東大介)の3人で香港に行きます。
しかし、現地のバイヤー(フランキー堺)には飲み食いさせられて何の成果もなく現地で金をつかい果たし、その上森繁社長は、東京で中華料店を経営するマダム(新珠三千代)と偶然香港行きの飛行機で会い浮気をねらったものの、ともにした謎の蛇鍋料理で腹を壊してピンチに……

『東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジンVol.23』より
社長シリーズをご覧になった方はご存知と思いますが、社長シリーズは各作品とも正編と後編があり、結末は後編に持ち越されます。
フランキー堺は、この回の怪演をきっかけに、以降シリーズにレギュラー出演します。
今回は、三木のり平が、何かというと「ここだけの話ですが……」と、秘匿性のある貴重な情報のような前置きをつけて話をするのですが、実は憶測や、我田引水や、やくたいもない話でしかないというやりとりが何度か出てきます。
人間の、「自分を大きく見せたい」という矮小さのようなものが滑稽にあらわれていて、サラリーマン映画の台詞らしい諧謔としての面白さがありました。
笠原良三脚本は、こういう細かい点がすごく深くて面白いのです。
邦画のコメディはつまらないという人がいますが、私はこういう諧謔が好きです。
本作は、稲垣浩監督・三船敏郎主演『どぶろくの辰』の併映で、1962年のゴールデンウイークに封切られましたが、大ヒットを記録したそうです。
そして後編(『続・社長洋行記』)には、なんとその三船敏郎も出てくるのですが、それはまた後日放送されると思いますので、その時改めてご紹介いたします。
横浜の名所を焼印したビスケット
今日のオヤツは、横浜ロマンスケッチ(宝製菓)です。
一見ありふれたバニラクリームサンドビスケット。
よく見ると、横浜のシンボルである、横浜スタジアムと山下公園のイラストが描かれています。
公式サイトによると、「横浜のさまざまな風景を、さっくりとしたビスケット生地に描き、まろやかなバニラクリームをサンドしました。全部で19種類のスケッチが描かれてい」るそうです。
バターと卵と小麦粉の洋菓子らしい甘さが癖になってしまいます。
メーカーの宝製菓は、横浜と藤沢市に工場があります。
バターやクリームを使ったビスケットやクッキーが地元では評判の会社です。
名所を焼印するお菓子、めずらしいですよね。
おやつに焼き菓子はいかがですか。
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宝製菓 横浜ロマンスケッチ 200g(個包装込み)×15袋
この記事へのコメント
19種類の絵柄を全部あるかと探しながら食べると、より美味しく食べることが出来そうですね!
『社長洋行記』のDVDジャケットのデザインもいいですね。ハリウッドのミュージカル映画、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズ、あるいはジーン・ケリーらの作品のポスターを彷彿させる粋な感じが出ています。「大人の粋さ」というスタイルも日本では絶滅危惧種ですから、もっともっと頑張りたいところです(笑)。何せ世の中、大の大人が十代のアイドルのコンサートに行って絶叫し、汗水たらして声援し、ペンライト振り回して、それで「よし」とされる体たらくですから、「粋」もへったくれもないですね。今の日本人、特に男性は、昭和の日本映画などを観て、「粋さ」を学習しろ!と言いたくなります。
この作品は東野英治郎も出ているのですか。いいですね~。少し出ているだけでもついつい凝視してしまう俳優の一人です。邦画全盛期にはそんなバイプレイヤーが多いですよね。そして『サランパス』とくれば、もうこたえられません(笑)。
>「ここだけの話ですが……」
いますいます、この手の言い方で話しかけてくる人間。まず間違いなく、たいしたことじゃないんですよね(笑)。そしてまず間違いなく、セコい人間なんです。そして100%、身の回りの物事をまるで読めてないんです。三木のり平なら可愛いから(笑)いいですけど、普通はあんな人おりませんから。
>邦画のコメディはつまらないという人がいますが
そんなこと言う人は、ギタギタのけちょんけちょんにしたいですね!まあこれは冗談ですが(笑)。そもそもそんな人、「邦画の」ではなくて、コメディ自体が分からないのではないでしょうか。すごくそんな気がします。
横浜の名所を焼印したビスケット・・・この商品は高知では見たことありません。ひょっとしたら、流通したことないのかもしれません。バニラクリーム大好きですし、「神奈川」と言えば、山田姉妹の故郷「逗子市」がありますから、見過ごすわけにはいきません(笑)。
新珠三千代は顔が大きいのですか(笑)。それは気づきませんでした。まあ着物姿は小顔で長身だと変ですからね。社長シリーズで新珠三千代はとても魅力的に見えます。大きめの目と口がコメディによく合っていますね。京塚昌子も登場するだけでグーです。わたしの場合、母親役の京塚昌子しか知らなかったのでとても新鮮ですし、画面に姿を現すだけで、観る人に幸福感を与えるキャラクターですね。
>新珠三千代は妹も宝塚の役者で、その娘が小宮山泰子議員ですが
へえ~、ということで、つい画像をチェックしてしまいましたが、これは似てませんね(笑)。議員はどちらかと言えば、現役生活長過ぎの女子プロレスラーという風情です。さらに新珠三千代の画像もチェックしてみましたが、モノクロの写真はいかにも銀幕のスターですね。『炎上』など雷蔵主演の作品にも出演していて、それらは観ています。『沓掛時次郎』ではヒロインでしたね。
ちょっと調べてみたのですが、社長シリーズの第一作『へそくり社長』は三船の『宮本武蔵 完結編 決闘巌流島』と併映だったのですね。すごいですね~。このカップリングなら、今でも映画館へ行きたくなります。RUKO
はまり役みたいですね。
焼き芋とたこ焼きは アチチなので気をつけなければいけませんね(@_@)
お土産に喜ばれそうですね(^^)
「こんな映画が有ったな~」で観てはいません。
この出演者名だけで面白かったと思いますね~(^^
社長シリーズも名前だけは覚えています。