水道法一部改正案(水道民営化法案)てご存知でしたか

マスコミがサッカー一色で、熱中しないと世の中から遅れた気にさせられている国民の目をかすめて、今日の衆議院厚生労働委員会で水道法一部改正案の採決があり、与党などの賛成多数で可決しました。簡単に言えば、水道事業の広域化や、民間企業の参入を促す法案です。

ということで、いわゆる水道民営化法案と言われているわけです。
水道水は既に決まったPFI法とセットで、内閣総理大臣の一声で、日本の水が一瞬にしてすべて民営化になる道ができたというわけです。
いいことか悪いことか。
ネットにはいろいろ出ているので、この記事では一点だけ。
この法案を肯定する人の中には、日本の水道水は塩素やサビやトリハロメタンが入っていてキケンだから、民間が参入して競争原理でもっとよい水にしよう、という主張があります。
これは、化学的には虚偽の主張です。
結論から述べると、日本の水道は、制度も水質も、世界に誇れるものだとおもいます。
私は日本人で日本を大切に思うので、ここに手を付けていただきたくありません。
国民の皆さん、いつまで無関心を装うのですか。あなた方が知る努力を放棄している間に、あなた方自身の生活に直結する酷い法案が自公の暴力的手段で次々成立。国民を倒れるまで低賃金でこき使う働き方改革、又、そのうち貧乏人は水も飲めなくなる水道法も今日通った。これは悪夢。目覚めてください。??
— 澤田愛子 (@aiko33151709) 2018年7月4日
「国民の皆さん」のどれぐらいが、水道水に関心を持っているかわかりませんが、私も、あまり熱心ではないようにおもっています。
たとえば、
水道水は危険だと決めつけてミネラルウォーターを買う人
↑
いますよね。
私は、そういう人には首を傾げすぎてクビが痛くなってしまいます。どうしてくれるんですか(笑)
水道水と、非水道水(ミネラルウォーター、井戸水等)では、安全チェック項目がどのぐらい違うか、調べたことあるのかな。
食品添加物と同じで、水道水は、仔細なリスクで、たちどころにがんになるような情報があるのが悪いんでしょうね。
たとえば、トリハロメタンというのは、水道水の消毒・殺菌に用いる塩素が、フミン質などの有機物質と化合して生成される有機塩素化合物の一部です。
クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの4種類が該当し、発がん性が指摘されています。
そこで我が国では、それぞれの数値の合計である「総トリハロメタン」は、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響が生じない水質基準として、0.1ppm以下と決めています。
ところがですよ、『水道水も危ない!』(酣燈社)という煽り本によると、「0.1ppm以下というのは果たして安全基準なのかどうか」と、我が国の水道水の安全基準に文句をつけています。
トリハロメタンの基準値が、WHOでは0.03ppm以下、ドイツは0.025ppm以下だから、「これらの基準値に比べれば日本の基準(0.1ppm)は大幅に超えており、飲料水として失格」と断じているのです。
何も知らない人は、こりゃ大変だ、となるでしょう。
しかし、実はこれほどインチキな文句はありません。
というのは、我が国が定めている数値は4種類全部を足した「総トリハロメタン」で、それが「0.1mg/リットル」と定められているのです。
WHOには、「総トリハロメタン」の基準値など設定されていません。
WHOが定めた「0.03ppm以下」というのは、その中の一つであるクロロフォルムだけの値です(さらに、現在のWHOではクロロフォルムの数値自体「0.03」ではなく「0.3」になっていることも付記しておきます)。
ひとつひとつの基準についてみると、我が国の基準がWHOのそれを上回るものはひとつもありません。
ちなみに、WHOの基準4種類を合計した「総トリハロメタン」は0.46mg/リットルで、我が国の定めた「0.1mg/リットル」の5倍近い数値です。
要するに、「大幅に超えている」のはWHOの方であり、実際は我が国の基準は、WHOよりもずっと厳しいのです。
つまり、日本の水道水は、WHOが太鼓判を押さざるを得ない安全な水ということです。
揚げ足取り的なケチはいくらでもつけることができるでしょうが、生水の状態で、これほど安全性と、さらにいえば(好みもありますが)おいしさが揃った水道水の供給は、我が国が世界的に誇れることだと私は思います。
もちろん、「水道水はまずいからミネラルウォーター飲むわ」という選択を否定しているわけではありません。
ただし、化学的にキケンということではない、という話です。
そもそもみなさん、水道法改正案なんて、ご存知でしたか。
にわかサッカーファンになるのも結構ですが、世の中のことにも目を向けたほうがいいと思いますよ。
メディアが何かを集中的に報じているときは、密かに政治的一大事が決められているものです。
水道水についての制度は、私たちの暮らしにとって重要な問題です。
水道水の科学的データなどはこちらから↓

健康情報・本当の話
この記事へのコメント
ありがたみも感じられにくいかもしれません。
わたしは水道水、ぐいぐい飲んでおりますよ。一年中、水道水を冷蔵庫で冷やして利用しております。ミネラルウォーターとか、いつも買ってたら、どんどんお金が出ていきますし。今夜のお記事でいろいろと水道水のクオリティに関する具体的なお話を拝読できて、とても助かりました。有難うございます。わたしの場合、具体的な成分までには調べが至らず、ただ、「日本の水道水は安全である」といういくつかの信頼すべき情報をチェックしたのと、いきつけの老舗フランス料理店のシェフが、「水道水を使っている」と言っていたのを聴いた・・・この2つによって、その後はミネラルウォーターなどほとんど買わず、水道水をどんどん飲料水として使っております。
水道民営化法案、困ったものですね。もうテレビのニュースなどは一切ダメなので(和久田&保里アナなど以外は 笑)、本当に目をギラギラ光らせて情報をチェックしていなければなりませんね。
高知放送は番組的には高橋生というアナウンサーにおんぶにだっこ状態で、この人は日テレ全国放送の「地方女子アナ特集」にも出ていたのですが、それだけではなく、高知でやっている龍馬マラソンにも参加させられてましたよ。本人は「スポーツは普段やらない」と言っているのに(笑)。かなり事前から練習もさせられておりました。もしわたしが会社に勤めていて、「マラソンへ出ろ!」なんて業務命令がくだったら、その瞬間に「退社」決定です(笑)。ついでに上司たちにフロントネック・チャンスリードロップなんぞをぶちかまして・・・というのは冗談ですが(笑)。
この高橋アナに限らず、例えばNHK『おはよう日本』でも和久田アナや保里アナらは(無理に盛り上がっているふりさせられているなあ)感がありありです。このような雰囲気って、わたし耐え難いのですね。
>流行のど真ん中にいて熱くなる自分てステキ、というのが本音でしょうから。
渋谷へ終結する連中とかその典型でしょうし、弟の職場(病院)でも、まったくサッカーについて知らないそこそこベテランのご婦人が、「(ポーランド戦の)日本の作戦は悪くない!」と主張していたそうです。なぜルールを知らないのに、それが分かる(笑)?という世界ですよね。ヤフコメ欄なんかもそこそこチェックしておりましたが、こんなのばっかりですし、偏狭なナショナリズムをごく普通に絡めてるので実に厄介です。本当に世界のサッカーを理解しているのなら、「日本!日本!」とヒステリックにがなり立てるのではなく、「いいチーム、いいプレイ、いい試合を観たい」が最優先だと思います。それはテニスなどでも同様です。「錦織だけ」に注目してるのは、当然テニスファンではありません。
>私は世間がそれ一色になると北を向きたくなる性分で
僭越ながら、わたしも同様でございます。もちろん、常日頃応援している、例えば大坂なおみなどが活躍し、メディアが大きく取り上げたりすると嬉しくなりますが、ふだんはまったく興味が無い」「もちろん知りもしない」スポーツ(だけではないのですが)などで興奮して盛り上がり、それだけではなく、掲示板などへ噴飯物の「意見」を書き込んだりする人の脳味噌って、本当に困りものです。
>精神的な暇人ですね。
言い得て妙でございます!精神が活動してないのですね(笑)。
「線」としてスポーツを観戦することの重要性は、今年全仏オープンテニスのシモナ・ハレプ優勝でつくづく実感いたしました。
>大会中はマスコミのお仕着せの感動話しか情報がない
それも大問題ですよね。試合を観ているのか、「お仕着せ話」を観ているのか分からなくなる番組作りが特に民放地上波では罷り通っております。「お仕着せの感動話」と「本物の感動」はほとんど真逆なのだと思います。そして「本物の感動」は、いっぷく様のおっしゃるように、自覚的に自ら情報を追い、集め、考え、そして愛情を持って試合を観続けることでしかありえないのだと思います。 RUKO
危険危険言う人って風呂とかもミネラルウォーターとか使ってるのかなとふと思います(^_^;)
日本の水道水は諸外国に比べると群を抜いて安全だと言う認識があるので、民営化されるとどうなるのか・・・。
昔からの国民には由らしむべし知らしむべからずが続いています。
為政者に都合の良いデジタルデバイドといえるかもしれません。
水道法改正案、知りませんでした。
民間でどのように分け合うのでしょうか?
色々考えますね〜
水道法改悪もありましたか。見落としでした。私は水商売に8年かかわったことがあり、水道水は当時から世界に誇れる安全な水だと思っていました。民営化自体は否定するものではありませんが、民間は利益が最優先。うーん、否定したい(^_^;) 水道水に最優先で求められるのは、コストでは無く、安心安全です!!! ところで以前、市販のミネラルウォーター複数から大腸菌等が検出されたことがニュースになっていましたね。
報道機関には、大きなニュースで視聴率を稼ごうとせず、視聴者に注意喚起するようなニュース報道も必要と思います。
私たちも、大きなニュースが流れているときは尚更、隅っこのニュースにも、より一層注意したいものです(^_^)v
外資系企業も参入できるということかな?
国の大事な水道事業を
外国に握られる可能性もありますよね。
これってやばくない?
なにしろ、水道水の水ってペットボトルが売られてるくらいですから…
我が家の夫曰く、「水道水より安全な水はない」って事だそうです。
あのリンガーハットでーす(^^)
東京都の水道水は、ペットボトルで売られていますからね。(私もイベントで沢山もらったことがあります)それだけ安全でおいしい水なんですけど…ね。
個人的には、マンションの貯水タンクの方がどうかと思います。
浄水器を付けているのですが
10年前とは比較にならない程
水が美味しくなったと思ってますので
年に1度のカートリッジ交換は
1年半も利用して、まだ交換してません。
私も下記の件は「その通り」と思います。
>日本の水道は、制度も水質も、
>世界に誇れるものだとおもいます
今は、スーパーで3,8リットルのボトルに無料の水を
持ち帰っています。飲み水や料理に使っています。
中韓朝だろうが欧米だろうが、外資に売り飛ばすのは同じだぎゃ
まずいといっても、ふつうの蕎麦屋のそばがまずいのと同程度の、それなりにおいしいけれどまずいというまずさです。
どうなるのでしょうか、簡易水道(物凄く水道料安い)は
のけ者でしょうか、簡易水道は設備がソロソロ寿命を
迎え、水道事業統合は?
ボクも知りませんでした。
富山では行政が提案して水を売っています。
その商品化されたものの原材料を見ると、水道水となっているんですよ。
まぁ、大都市圏の水と比べると、確かに美味しいとは思いますけどね(^^)
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