天野浩成が雛形あきこと結婚して「雛形」姓を選んだ理由は?

天野浩成が、雛形あきこと結婚して妻の姓を名乗ったところ、「長男なのに」「異常」と非難されたという話が多少盛り上がっています。どうやら夫婦セットでという売り方を考えているらしいですが、その好き嫌いは別として(笑)戸籍の手続きに限って言えば、天野浩成は間違っていないとおもいます。

8月10日放送のバラエティ番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、2013年に結婚した天野浩成が、雛形あきことの結婚時に、「雛形」姓を選択したことを「長男なのに」となじられたり、「異常」と紹介されたりする場面がありました。
「異常」とののしるのは、「天野家」を守れという、「家制度」的考え方があるのでしょう。
ましてや、1度結婚に失敗した出戻りのためにそこまで譲歩する必要はない、という、雛形あきこに対する見下しもあるとおもいます。
この夫妻は、そういう批判を逆手に取ってテレビの仕事が増えているようなので、夫婦のためというより、一般論として述べますが、別に天野浩成は間違っていないとおもいます。
雛形あきこと結婚した天野浩成、妻の姓名乗り「長男なのに」と非難される https://t.co/ZPJfVEFXVj
— たたら一踏 (@mrjambal) 2018年8月24日
今の民法は、家制度などとっくに否定して家族制度であり、「天野家」というのはもう法律上存在しません。
戸籍は三代続かず、子が結婚すれば親の戸籍からは抜けて、新しい戸籍を作らねばなりません。
新戸籍は、「天野」でも「雛形」でもどちらの姓を選択してもいいのです。
その場合、96%が夫の姓を名乗るといわれてはいますが、統計によると、近年は妻の姓を選択する人が、少しずつではありますが増えています。
「長男なのに」という言い方もよくありますが、今はひとつの世帯における、兄弟姉妹数の全国平均は1.712人(2010年国勢調査)ですから、「長男」のいない世帯は増えており、「長男」という役割分担自体が成立し得ないことがあります。
いったい、日本人はいつになったら旧弊な家制度を卒業し、今の民法と真面目に向き合うようになるのでしょう。
もうひとつ、天野浩成が「雛形」姓を選んだのは、たぶん雛形あきこの連れ子の問題もあるのではないかとおもいます。
連れ子の「姓」問題
子どものいる親が再婚した場合、実は連れ子は、自動的には再婚夫婦の戸籍には入れません。
つまり、もし雛形あきこが「天野」姓を名乗った場合、母親は「天野」、雛形の子どもは「雛形」のままで、戸籍も別になります。
連れ子が、再婚夫婦と同じ性を名乗るには、連れ子の「入籍」か、天野と雛形の子の養子縁組というもうひと手間が必要になります。←ちなみに「入籍」だけでは、雛形あきこの連れ子は、まだ天野浩成の子どもにはなっていません。
いずれにしても、雛形あきこにしたら、実子を自分の戸籍に入れたり、実子と同じ名字を名乗ったりするのに、いちいちそのような手続きを取ることになります。
現在の、雛形あきこの連れ子の戸籍の状況がどうなっているかはわかりませんが、少なくとも天野浩成が再婚時に雛形姓さえ名乗れば、どのような手続きをとっていてもいなくても、外見はひとつの「家族」、同じ戸籍に見えます。
ですから、天野浩成が「雛形」姓を名乗ったのは、実は子の福祉を重んじた大英断なのです。
婚姻時の姓の選択は重要
さて、私自身は、実は以前から妻の姓に変えたいという強い気持ちがありますが、それには妻の親類と養子縁組するか、書類上の離婚⇒再婚をするか、どちらかを選ばなければなりません。
⇒婚姻後に妻の姓に変更する方法
しかし、どちらにしても、新戸籍を作ることになり、さらに雛形あきこのように、子どもが旧戸籍に置き去りになるため、手続きの困難さから前に進めないでいます。
これは、戸籍制度と、夫婦同姓という両制度がネックとなった「悩み」です。
婚姻時に、どうして今の姓を選んでしまったのか、もっとよく考えておけばよかった、うかつだったなあとおもっています。
既婚のみなさんは、婚姻時にどちらの姓をどのような理由で選択されましたか。

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この記事へのコメント
あと、趣旨が違うのですが、Wくんという中国の男性が日本人女性の夫なんですが、Wくんは日本への帰化を希望しました。そして私とWくんはさいたまの法務局へいきました。法務局の方は「日本人である奥さんの姓を名乗るのが当たり前」みたいなことを仰り、唖然とした記憶があります。要するに家族全員を同じ姓にしたいという思いが強いのでしょう。
そして、長くなって恐縮なので巻きますが、これまた趣旨が違うのですが、孫正義さんは逆手をとったやり方で孫姓を法務局に認めました。(『あんぽん 孫正義伝』より)
私(夫)は深い考えもなく自分の姓にしました。妻は旧姓がよくある姓なので、私の姓にすることを喜んでいましたので…。
それんしてもこうした話題が出た時にいちいち、「長男なのに」「異常」とか言い出す人が多いのが今の世の中です。こうした人たちは大雑把に分けると2種類いるのではないかと思います。まず、「単に頭が固くて旧来の考えに凝り固まっている人たち」、そして「今風の保守派気取りで、旧来の家制度に反する動きに対して常に監視して、罵声を浴びせよういう構えの人たち」ですね。特に現在はネトウヨ的な人たちを中心として、後者が増えているのでしょう。
>批判を逆手に取ってテレビの仕事が増えているよう
二人とも決して「素晴らしい俳優!」というわけではないので(笑)、この件に関しては上手くことが進んでいるのかもしれませんね。
>、「長男」という役割分担自体が成立し得ない
現実を見れば、そうなるのですね。いまだに「家制度」にこだわる人たちの滑稽さがよく分かります。わたしの場合は、「いい子・優秀な子」であることを求められて苦しんだ時期がありますが、幸いなことに「長男であること」でプレッシャーをかけられたことは一度もなかったです。これも祖父母がプロテスタントだったことと関りがあるのではとは思います。特に母の方は「いい子・優秀な子」であることにもほとんど無頓着で、だから現在も良好な関係が保てているのだと思います(もちろんそこへ来るまでには様々な毀誉褒貶がありましたが)。
>婚姻時にどちらの姓をどのような理由で
いまだ真の愛を追い求めるローン・ウルフである(←ものは言いよう 笑)のわたしでありますゆえ、このご質問に対しての答えは不可能ですが(笑)、仮に今後婚姻するにしても、いっぷく様のこうしたお記事、とてもとても役立たせていただけそうです。
これも祖父母がプロテスタントだった影響が大きいと思いますが、わたしの両親は日本的な迷信とはほとんど無縁でした。それどころか日本の年中行事もほとんどやらない始末でして、今考えるとそれもまたどうかとも思いますが(笑)、そうした点での煩わしさはあまりなかったです。ただわたし自身が精神的な地獄に陥った時期には、ツタンカーメンのミイラ写真を見ただけで、(これで呪われた、もう終わりだ)と本気で恐れるとか、そんな酷い状態で、「迷信に囚われる」ことの恐ろしさは当時自分で嫌というほど経験しました。
>当時まだ実年齢16歳で
へえ~、関根恵子が、そうなんですね(←脳内妄想展開中 笑)。それにしても、関根恵子や大原麗子のような後の大物が若くして出演していたという充実の時代ですよね。
『3時のあなた』の歴代司会者をあらためてチェックしてみましたが、えらく豪華な顔ぶれでしたね。これはフジテレビ系ですので、おそらく高知ではかなり遅れて放送スタートしたのだと思いますし、午後の奥様番組なのでわたしもしょっちゅう観ていたわけではありませんが、寺島純子、森光子はよく覚えています。もっともその時点で寺島純子がいかに凄い女優だったかは知りませんでした。
高峰三枝子、山口淑子、久我美子、扇千景、さらに司葉子らも出てたのですね。ワイドショーと言っても、宮根とか恵がやるのとはえらく違いますね。
「清純派」と言えば、久我美子は邦画史上その筆頭格の一人として挙げられますよね。中島ゆたかの「清純派」とは格がぜんぜん違いますから(笑)、でもあまり作品を観てないのです。特に「ガラス越しのキス」で有名な『また逢う日まで』ですね。こういうのは邦画史上の恋愛映画として、しょっちゅう放送してほしいところなのですが。案外今の女性にもウケるかもしれません。RUKO
知りませんでした。
子供の事を考えてでしょうが、結婚生活は長いですから
40年後もハッピーでいてほしいです。
家の場合カミさん姓でも良かったんだけど確か少しでも五十音の順番を上げたかったから俺の姓にしたような(^_^;)
息子の意思を重んじて、賛成しました。
現実的には、そのようにはなりませんでしたが、
我々夫婦の判断は間違っていなかったと思ってます。
ただ、息子の心をどう解釈したのか、
嫁の親は、いらぬ息子を押し付けるのかと言いました。
今は頼りきっている様子です。
簡単には拭えませんが
家制度そのものはすでに崩壊しているので
家制度崩壊後の世代が大半を占めるようになってくると
家制度の意識は過去のものになると思います。
お幸せになっていただきたいですね。
だからこそ、雛形さんご夫妻は他からいろいろと言われているのですが、他からの意見等を気にしないでこれからの生活をしてほしいです。
墓じまいなんて、昔だったら社会問題にならなかった。