石田えり、『翼は心につけて』『遠雷』など女優歴もう40年

石田えりさん(いしだえり、1960年11月9日~)の誕生日です。現役なので、過去を振り返るのは失礼かもしれませんが、石田えりを石田えりならしめたドラマや映画を思い出してみます。まずはデビュー作の『翼は心につけて』(1978年、共同映画全国系列会議)をはずすことはできないでしょう。

骨肉腫とその転移と戦いながらも、前向きに生きる女子中学生(石田えり)の話です。
昔の映画「翼は心につけて」の??とレコードサントラ盤
— しなっぺ (@caminta3618) 2016年5月22日
マイナーな作品だったけど自分の中では心に残ってる大好きな作品。#翼は心につけて pic.twitter.com/f3WT1ZTn5n
両親は、フランキー堺と香川京子。
今はもうむずかしいかもしれませんが、1980年代は地上波で放送されていました。
舞台となった東京都狛江市は近くに日活撮影所があり、私も狛江経由で通っていたので、より作品に親しみを感じたものです。
私が子供の頃は、高校生のミコと浪人生マコの『愛と死をみつめて』が、吉永小百合で映画化、大空真弓や島かおりでドラマ化されました。
生還するのならともかく、亡くなる話がどうして必要なのか、と考えたこともあるのですが、昨今の「ピンピンコロリ」に美学を感じている風潮を鑑みるに、死が迫る恐怖や悲しみに直面しながらも最後まで前向きに生きる物語の価値が再確認できる気がします。
『ウルトラマン80』
ひし美ゆり子は、『ウルトラセブン』のアンヌ隊員がずっと語り続けられますが、石田えりも『ウルトラマン80』の城野エミ隊員だったのに、そちらはあまり触れられることはありません。
『ウルトラセブン』は、モロボシ・ダン隊員と友里アンヌ隊員の関係が語り続けられますが、ウルトラマン80の場合、城野エミ隊員(石田えり)は矢的猛(長谷川初範)の正体を知っている人ではあるのですが、特別な関係という印象はあまり残っていません。
しかも城野エミ隊員は途中で殉職してしまい、終盤の相手役は萩原佐代子に代わっています。
その違いでしょうか。
『遠雷』
『遠雷』(1981年、ATG)は、石田えりが女優としての決定的なポピュラリティを得た作品と言われています。
立松和平の小説を、根岸吉太郎監督で映画化したものです。
トマト栽培に打ち込む若者と「性」が描かれており、「性」の部分は同じATGの『祭りの準備』とイメージ的に重なるところもあります。
「地方」がみな描かれているとおりなのかどうかわかりませんが、登場人物があまりに情熱的で戸惑う場面もありました。
遠雷 #1日1本オススメ映画 作られたのはバブル前の81年だが、じりじりと東京と地方とが二極化していく中、しぶとくトマト農家として生き延びる男と破滅していく男とを共に丸ごと描く根岸吉太郎監督の骨太作。永島敏行と石田えりの肉体の豊かさ、ジョニー大倉の長い長いモノローグの悲痛さ。 pic.twitter.com/bl95WRH1MQ
— 家畜人六号【小暮 宏】 (@yapoono6) 2017年6月1日
永島敏行と石田えり(当時21歳)は、全体の1/3以上は裸のシーンですよね。それもまた衝撃的でした。
『釣りバカ日誌』1~7
『釣りバカ日誌1~7』(1988年~1994年、松竹)は、途中で浅田美代子にバトンタッチされました。
理由は諸説ありますが、いずれにしても、ハマちゃん(西田敏行)の妻・みち子さん役は、浅田美代子よりも石田えりのほうが、より深いものがつくれていたように思います。
ただ私から見ると、みち子さんとスーさん(三国連太郎)の絡みに「濃さ」を感じ、まあ喜劇としてはちょっとヴォルテージ高すぎかなという気もするので、いい時期の交代だったかもしれません。
マイナーでもお宝感
どこかでマイナーな、そしてお宝なものを求めてしまう私は、石田えりというと、ドラマレギュラー出演2作目の『体験時代』(1979年10月9日~12月18日、松竹/東京12ch)を思い出します。
#必殺シリーズ卒業生異種格闘技戦
— 必殺必転しごき屋稼業 (@jidaigekhissatu) 2018年1月8日
「体験時代」で共演した時の #沖雅也 と #火野正平。
1979年12月放送なので #必殺シリーズ は「必殺仕事人」の放送時期。二人の絡みはこのワンシーンだけ??テレビ東京制作で全10話の短命番組。ン十年前にCSで放送されたっきりで結構レア映像??#相本久美子 #石田えり pic.twitter.com/jipsL9WXfR
舞台は横浜。フェリス女学院大学(山手キャンパス)を使った女子大生の学園生活を描いた青春ドラマでした。
中華街や山下公園の近くで、伊勢佐木町や千代崎町などの町並みが出てくるので、地元を知っている人は楽しいドラマだったとおもいます。
ただ、高校の熱血学園モノはあたっても、当時は大学進学率が4割に満たなかったからか、大学キャンパス物語はウケなかったようで、半年の予定がわずか10回で打ち切り。
再放送もないことから、映像のお宝感は高いのです。
出演者は、相本久美子、竹田かほり、石田えり、谷川みゆき、清水みゆき、沖雅也。
ゴールデンタイムのドラマとしては、ちょっと苦しいかな。
しかし、当時私はこのマイナー感がよくて、上の動画のオープニングで、清水みゆきがバインダーを頭に乗せて歩いているのですが、私も普段歩くとき(人が見ていない時)それを真似して仲間入りしたつもりになったものです(笑)いくら真似しても女子大には入れないのですが……。
主題歌が、杏里の『インスピレーション』で、作詞・作曲とも尾崎亜美。
ベスト・アルバム『思いきりアメリカン~I Love Poping World,Anri~』(フォーライフレコード)にのみ収録されている、これまたお宝感のある楽曲です。

「陽差しが傾く Yokohama harbor」という歌詞が出てくる通り、たしかに横浜の歌ということがわかる、曲調はもう尾崎亜美ワールドです。
もちろん、まだまだ石田えり出演作品はほかにもあります。
どんな作品を思い出されますか。
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この記事へのコメント
まず、『翼は心につけて』という映画は知りませんでした。このような作品を鑑賞してらっしゃるのですね。凄いです!しかも香川京子とフランキー堺。デビュー時にこんな偉大な俳優と共演すれば、その後の女優人生も変わってきますよね。この映画、ぜひ観てみたいです。
>亡くなる話がどうして必要なのか
これは哲学的な命題でさえありますね。そして映画やドラマに限らず、無数の小説でも、あるいは絵画でも、「死」がテーマになっております。この件についてはわたしなりの結論があるのですが、書き始めるとかなり長くなること間違いなし(笑)なので今夜は控えさせていただいて、一つだけお話させていただくと、いずれにしても、どこかに「死」を感じさせてくれない作品は物足りないものが多いということです。
『ウルトラマン80』は知りませんでした。アンヌ隊員以上に、子どもには刺激的な隊員だったでしょうね。だから途中で殉職したわけではないのでしょうが(笑)。
『遠雷』は80年代前半を代表する映画のひとつですよね。観ておりますが、あらためて鑑賞したいです。永島敏行がさっぱりになってしまったのは残念ですが、80年代は最先端の俳優の一人でした。数年前にNHKで園芸の番組やってるのを見て驚いたものです。あの尖がった永島敏行はどこへ行ってしまったのかなと(笑)。石田えりはずっとイメージを保ち続けていて素晴らしいです。
『釣りバカ日誌』は申すまでもなく、いっぷく様のお記事のご紹介で観始めて、石田えり出演作はすべて観ております。もちろん全作品大満足です。
『体験時代』は存じておりませんが、竹田かほりって、いましたね。どこか微妙な女優でした。
そして2000年代の石田えりと言えば思い出されるのが、青山真治監督の『サッド ヴァケイション』です。この作品の中で石田えりが大地母神のような存在感を絶賛する批評家も多くいました。青山監督の「北九州サーガ」の3本目で、2作目の『RUREKA』も大好きなのですが、同作品では極限ハードな松重豊の姿も愉しめます。
わたしはデヴィッド・ボウイらのファンである割には化粧はしたことないのです。シュールな服装なら十分経験はありますが(笑)。でもしっかりと選択し、似合っているのなら化粧であろうが何であろうがぜんぜん問題ないと思います。
>ファンデーションは母親のものをくすねて使いました。
拝読しつつ、ふと思い出したのですが、わたし、女装に興味を持った時期がありました(笑)。ホモセクシュアル的要素はわたしにはまったくないのですが、女装には大いに興味を持った時期がありまして、あくまで部屋の中でやっただけですが、あの倒錯感は捨てがたいものがありました(笑)。
化粧も含め、営業や接客の仕事をしている人たちが身だしなみに気を遣うのは自然ではありますね。たまにリフォームの営業の人が来るんですが、(うっ・・・)と感じるような中年以降男性が多いです。男性のわたしでも、(ちょっとこれは・・・)と感じるような見かけの人が営業で回ったりしていて、きっと主婦の人などが対応に出てくれば、もっと敬遠されそうな気がするのですが、きっと事務所内に他に人材がいないのでしょうね。 RUKO
そうかエリ隊員は殉職でしたっけか。たまにしか見れなかったから記憶に無いんだよなー。
つやっぽいけど、どこかに可愛らしさを感じる方ですよね。
浅田美代子さんが嫌いとかではないんだけど、交代してからは観に行かなくなりました。
ウルトラマンは、Aくらいまでしか見ていなかったので、その役は知りません。
ずっと昔、武田鉄矢さん主演の映画に恋人役で出ていたことを憶えています。
その変わりようにビックリしました。