『翔んだカップル』を桂木文の誕生日に思い出す

『翔んだカップル』という漫画をご存知ですか。柳沢きみおのヒット作品ですが、かつてテレビやグラビアで活躍した今日誕生日の桂木文(かつらぎあや、1960年12月16日~)主演でドラマ化もされました。ばかばかしさもありましたが、新しいことをチャレンジしたドラマでした。

桂木文とは誰だ
桂木文は、1970年代に活躍したアイドルです。

Google検索画面より
父は日本人、母は日本とインドのハーフで、1976年にTBS系テレビドラマ『さくらの唄』で芸能界デビュー。
2年後に同枠の『ムー一族』で認められ、『翔んだカップル』(1980年10月3日~1981年4月10日、フジ)の主役に抜擢されました。
『ムー一族』の時間帯は『水曜劇場』という枠で、過去に天地真理、浅田美代子、篠ひろ子、池波志乃、相本久美子(近藤久美子)などが注目されるようになった登竜門枠で、桂木文もまた例外ではなかったわけです。
『翔んだカップル』とはなんだ
『翔んだカップル』(1978年3月19日号~1981年3月11日号、週刊少年マガジン)は、昭和50年代の少年マンガ誌に連載された柳沢きみおの学園ラブコメです。
#マンガ図書館Z の「翔んだカップル」はめちゃめちゃ面白い。みんなも読むべき。 #無料 #マンガ https://t.co/ArxZlhCVeN
— カズやん (@kazumo52) 2018年12月10日
1979年度、第3回講談社漫画賞を受賞しています。
出版社がリリースしている「あらすじ」を引用します。
高校進学のために上京してきた田代勇介は海外に行っている伯父夫婦の一軒家に一人で住むことに。そのため、家賃収入を得るために不動産屋に同居人を依頼。ところが不動産屋の手違いからやってきたのは可愛く無邪気ながらも気の強い少女・山葉圭だった。しかも同じ高校に通う同級生ということで、大パニック……! 映画やドラマ化もされた柳沢きみおの名作がここに登場!!
不動産業者の手違いで男女がひとつの家で、というのは、しばしば使われる設定です。
同じ高校に通う同級生、ということろが新基軸でしょうか。
薬師丸ひろ子と鶴見辰吾で映画化もされました。

Google検索画面より
これは私も映画館に観に行きましたが、今日はドラマ版の話です。
ドラマ『翔んだカップル』
ドラマ『翔んだカップル』(1980年10月3日~1981年4月10日、フジ)は、桂木文と芦川誠が主演。


Youtubeより
今ではめずらしい毎週金曜19時開始の30分ドラマでした。
内容は、全編コメディーで、しかも回を追うごとにドタバタぶりが独り歩きして、原作からかけ離れていきました。
まあ要するに、“しょーもない”ドラマでしたが、新しいことにチャレンジしようという意欲があり、19時台の30分ドラマとしては、こういうのもありかな、という気がして毎週見ていました。
1.エンディングでは毎回メイキングを流した(善し悪しは別としておそらく テレビ初の試み?)
2.柳沢慎吾の初レギュラーで、持ちネタの“石立鉄男”や“太陽にほえろ!”がしばしば披露され、子役としてはもっとも主演数が多い宮脇康之(宮脇健)との掛け合いシーンが毎回お約束だったが、その下世話さや悪ふざけはむしろ他の学園ドラマよりも実際の高校生活に近いものだった
3.若手の学芸会にならないよう、北村和夫や久里千春などベテラン、佐藤B作や松金よね子ら中堅どころも要所要所に顔を出した
4.ドラマの途中でサブカル雑誌ビックリハウスの編集長高橋章子がカット・インして、トレンドになりそうな新造語を披露・解説した
5.エンディングはH2Oが歌った主題歌『僕等のダイアリー』で上昇株の来生たかおが担当した
レコ屋のエサ箱で100円で売ってたのを見たという理由で、
— TAKUYA YAMADA (@PACK_Record) 2018年8月5日
家帰って探して聞いてるんですけど この曲良いですよね。
H2O / 僕等のダイアリー pic.twitter.com/0omNI7OjTr
来生たかおが一般に注目されるようになったのは、しばたはつみの『マイ・ラグジュアリー・ナイト』(1977年)からではないかとおもわれますので、新鮮で人気が急上昇している頃ですね。

もっとも、主演の桂木文は、ここで共演した轟二郎と熱愛報道が出てしまい、当時のアイドルとしては決してプラスにはなりませんでした。
その後も、林家しん平との離婚報道があり、結局芸能界からはフェードアウトしてしまったのは惜しまれます。

新 翔んだカップル(1)

翔んだカップル(2)

僕等のダイアリー
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この記事へのコメント
桂木文さん、当時かわいかったですよね^^
ドラマ版も、見ておけば良かった^^;
薬師丸ひろ子の映画版は観たと思うのですが、内容はよく覚えておりません(笑)。鶴見辰吾が若いですね。いまは白髪の渋面で、でもけっこういい俳優になっていると思います。思えば鶴見辰吾は大映ドラマでも大活躍でしたね。
桂木文のドラマはフジテレビなので、高知では放送してなかった可能性大です。30分枠でおもしろそうですね。ただ、桂木文についても記憶がありません。
>実際の高校生活に近いものだった
それは興味深いですね。と言いますのも、最近の日本映画とドラマで中学生活や高校生活が描かれている作品の、その描写にかなり差がありまして、井伊監督が撮った作品はリアルな空気感がよく出ておりますが、反対にあまりにもワザとらしい雰囲気のものが多いのです。ワザとらしくする意味とかおもしろさがあればいいのですが、「単に出鱈目なだけ」というのが多くて。
ともあれ、こうした30分枠の実験的なドラマなら今でも観たいのですが、夜7時とかはもうだいたいガチャガチャしたバラエティ番組ばかりになってしまいましたね。
「洋画を好きな日本人」にはいくつかパターンがあると思うんです。「洋画も好きで、日本映画も好き」というわたしのような(笑)映画ファン・・・しかし高校時代、わたしの周囲の「映画が分かっているファン」は概ね皆そんな感じでした。つまりある意味結論としては、「邦画を見下している人」は、「映画そのものが分かってない人」であると言えると思います。日本映画史がお粗末なだというのならまだしも、黄金期から現在まで通してみても、「米・仏・日本」が3大映画大国ですから。
それとかなり多くの日本人にある(あった)のが、映画以前に「日本人自体がカッコ悪い存在」だという意識ですよね。白人みたいになりたい~、白人みたいなお洒落(←彼らは無根拠にこう思い込んでます 笑)な恋したい~~とか、要するに「日本人であるという自分を忘れたい」という情けない人たちも、特に以前は多かったように思います。
中尊寺ゆつこの漫画もわたしは読んでおりました。『お嬢だん』とか、割とおもしろかったですが、漫画家としてのポテンシャルは必ずしも高くない感じでした。それにしても若かったですし、亡くなった時は驚きました。本当に人間何が起こるか分かりません。
>体操番組鑑賞家(笑)
何と素晴らしいお肩書!いっぷく様の奥深さ、幅広さにあらためて感服です!そこで『さわやかシェイプアップ』、さっそくチェックしてみましたが、確かにYouTubeにかなりございますね。「ちょっとハイレグ」というあたりがNHKらしさを醸し出しております(笑)。
昨日次の記事を見つけたのですが、やはりこの中でも車椅子の理由が「腰の手術」ということになっております。
「今、死と向き合う猪木/力道山没後55年インタビュー」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181215-00419443-nksports-fight
腰をどう手術したとかは分からないので何とも言えませんが、これだけ急に衰えた姿を見るとは思ってもみなかったので心配です。 RUKO
爺は見たことないですが桂木文さんは外国混じりの美人ですね。こんな顔立ちは好きです。
ちょうど夕食の時間帯だったと思います。
薬師丸ひろ子さん主演の映画版の方も良かったですが
個人的にはテレビドラマ版の方が好きでした。
桂木文さんは、当時の自分には"年上の綺麗なお姉さん"
という記憶が残っています。
桂木文さん、年回りはそんなに変わりませんが
名前も存在も知りませんでした!
いつもながら、今回も知らない方、知らないドラマだと思って記事を拝見させていただいていたら、私が生まれた年に放送が開始されたドラマなのですね。
桂木文さん、かわいい方だと思いました。
漫画では記憶ありますが、実写版は見たこと無いです。
可愛い主人公ですね。