高齢者の運転問題、大きな事故が続きますがどう思いますか?

高齢者の運転問題が、いよいよ避けて通れない話題になりつつあります。大きな事故が続きますがどう思いますか? 今、高齢者でドライバーの方は「当事者」になるわけですが、気を悪くなさらないでください。年齢は順繰りですから、すべての人に関係ある話なのです。

さきほど、Facebookのタイムラインを見ていて、気になるコメントを見つけてしまいました。
元スリーファンキースで、その後も司会者や会社社長として活躍していた長沢純が、介護施設に入っているというのです。

Facebookより
芸能界を引退しているわけではないので、怪我や病気なら、何かニュースがあってもいいかなと思いますが話は聞きません。
認知機能の低下で要介護3をとったとすれば、一般家庭での介護が困難なレベルということになります。
ネットで活動を調べたところ、2016年のバースデーの動画がツイッターに上がっています。
長沢純さんバースデーパーティをコロッケ・ミミックトーキョーで行われました!アントニオ猪木さんもお祝いに駆けつけ大盛況でした!!! pic.twitter.com/WmXvGAspim
— CROKET MIMIC TOKYO (@crokemimictokyo) 2016年6月22日
Facebookでは、2017年4月6日に、プロフィール画像を更新しています。
ただこれは、事務所のスタッフが行っている可能性もあるので、ご本人の活動とはいえないかもしれません。
長沢純さんは、来月78歳です。
高齢になれば認知機能の低下はありえます。
ただ、もしその介護施設入所が事実なら、バースデーパーティーから2年しか経っていないわけです。
で、この件が事実であってもなくても、その低下の速度は現実にあり得るのかどうか、調べてみました。
「同じ年齢の正常な人と比べると、認知症の人の場合、老化が約2~3倍のスピードで進むと考えて下さい。例えば、2年たてば4~5歳年を取ったと同じ状態になりますから、看てあげられる期間は短いのです」市毛良枝さんの母親のように、少なくとも13年は女優を休業した介護生活が続き、ご本人は100歳まで生きた例もありますから一概には言えませんが、進行が速い場合もあるということですね。
ただし、アルツハイマー病でも非常に速く進行する例もあれば、20年間にわたって穏やかに進行する例もあるように疾患そのものの性質によって変わっ てくるし、落ち着いた環境で適切な介護によって経過がゆっくりすることもあるのでこの特徴はすべての認知症に当てはまるわけではない。(http://www.alzheimer.or.jp/?p=3400)
なぜ、今回ネットの書き込みが気になったかと言うと、最近話題になっている高齢者の運転問題があったからです。
71歳以上の高齢者の免許更新までの期間は3年間です。
しかし、高齢者にとっての3年間は、若い人の3年間とは違うと思います。
仕事をしていた人が、3年後に介護施設に入所していることは十分あり得ます。
「認知症であっても、運転機能が落ちているとは限らないから一律免許取り上げは反対」のような意見もありますが、私は懐疑的です。
ことは認知症だけではないのです。
加齢によってあらゆる機能が年々加速度をつけて衰えていくのではないでしょうか。
いずれにしても、更新した時の状態で、3年先までそのまでいられる保証などないのです。
そもそも71歳以上という区切り方も、もしかしたら問題ありかもしれません。
71歳と87歳では、さすがに違うでしょう。
75歳とか80歳とか、もう少しチェックし制限を加える年齢を細分化してもいいように思います。
地域の事情が加味されてもいいかもしれません。
自動車には、車検以外にも、半年点検や1年点検があります。
ガソリンスタンドに寄れば、頼みもしないのにタイヤ圧を調べに来ます。
先日、ガソリンを入れに行ったら、タイヤに石が挟まっていることを指摘されました。
なのに、高齢運転手だけが3年間ノーチェックというのはどうなんでしょうか。
高齢者の事故が続き、若い世代からは不信感も抱かれ、世代そのものに対する拒絶感(年寄りは邪魔だ、迷惑だなど)が広まることは、社会のためにもなりません。
本当は、高齢者自身が勇退すればいいと思いますが、それはむずかしいでしょう。
運転を止めても言うことを聞かない高齢者を抱えた、ご家族の苦悩も解決しなければなりません。
私は一律免許定年制が導入できないのなら、「3年間」の見直し、「要監視年齢」の導入など、あらゆる提案を逃げずに議論してもいいのではないかと思います。
前向きに考えられるのどうか
この問題は、いろいろ意見が出て平行線になるだけで、あまり記事として書いても意味ないかな、と思っていました。
げんに、以前も、このブログで、高齢者の認知機能が疑われた事故を取り上げて、「高齢者の免許については考えなければならないのではないか」と記事で書いただけで、「田舎は足がないんだから」と、真っ向から反対するコメントが入りました。
「それを言い出すと、何も前に進まないんだけど……」
と思いましたが、不毛なのでそのままにしました。
「若い人だって事故は起こすから(高齢者のことをいうな)」という人はいますが、そういう了見なら、高齢出産が非難されるのはおかしいですよね。
むしろ価値観の部分も大きい高齢出産に比べて、高齢者の運転事故は客観的な損失があるんですが。
私個人は、あまり運転が好きではないということもありますが、なるべくはやく引退したいですね。
少なくとも71歳まで運転はしたくないなあ。
東京23区でも、バスが1時間に1本という不便なところはあります。
でも、そういうところだと思って、時刻表で計算して、その分徒歩を入れて、生活自体をスローライフに切り替えるきっかけにしたいと思っています。
長沢純「恋のとりこになりました/青春ブルース」ハッピーポップ?B面エレキ歌謡。 pic.twitter.com/h997Dhyi68
— DEADLY ROSE (@PUPPY_POPPO) 2016年11月7日

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この記事へのコメント
高知は高齢者の率が極めて高い地域の一つだと思います。わたしが運転していても、高齢者と思しきドライバーをしょっちゅう見かけます。スーパーの駐車場なんかではけっこう危ない運転する人がいます。
>もう少しチェックし制限を加える年齢を細分化
賛成です。「一律取り上げ」というのは、高齢でも運転に何ら支障のない方もきっと少なからずいらっしゃるでしょうから、なかなか難しいのではと思います。
>「3年間」の見直し、「要監視年齢」の導入など
賛成です。先に申したように、高齢でも運転能力に何ら支障のない方もいらっしゃるでしょうが、「3年間」はあまりに長いですね。あそもそもほとんどの方は認知能力のみならず、筋力、反射神経などが落ちてくるのが自然の摂理ですから、「高齢者事故多発」という事態になる前に有効な手を打つべきだと思います。
蛇足ですが、毎日何度も母に面会に行っていて感じるのは、認知能力低下を遅らせるために、精神的な刺激がとても大事なのだろうなということです。作業療法士・理学療法士rを含め、病院スタッフだけではそうした点は行き届きませんので、できるだけわたしが精神的刺激を与えていきたいと思っております。
・・・
『喜劇 駅前番頭』、おもしろかったです!確かに伴淳三郎、素晴らしいですね。同じシリーズの中でも作品によって役の幅が非常に広い。実は同作でも、観始めてしばらくは伴淳三郎と気づきませんでした。それでいて硬派な作品の中でもその力を存分に発揮するという。登場するだけでワクワクさせてくれる俳優の一人です。
『駅前番頭』では淡島千景も抜群でして。わたしの人生の中で、「着物を常用する女性」って、プロテスタントの祖母くらいしかいなかったのです(今後登場しないとも限らないので、過去形はおかしいですが 笑)。まあわたしは女性の服装としては断然洋服が好みなのですが、『駅前番頭』でフランキーが淡島千景にしな垂れかかられるシーンを観つつ、(自分がこのような着物美女にこのようなことをされたらどんな感じだろう)と想像させれれるほど生々しさがありました。やはり「男と女のシーン」には生々しさがないといけませんよね。
映像的にも昨今の多くの日本映画のスカスカ感とはまったく違うのです。西瓜のシーンももちろんのこと、多くのシーンに実に多様な要素が取り込まれていますし、安定感のある美しい映像が随所に見られます。
マイナンバーなのですが、身体障害者手帳申請の際に「必要ない」と言われました。保険証などでいいということでした。コルセット料金の保険分が返ってくる手続きも、業者に渡された資料には「マイナンバー必要」と記されていたのですが、これまた役所に問い合わせると、「必要ない」という話。この度マイナンバーを探すのに1時間以上費やしたのですが(結局見つかってませんが 笑)、一体何なんだ・・・という気持ちです。
今週こちらはなぜか冷え込んで、少々風邪気味です。(5月になったから)と油断しておりました。 RUKO
高齢者ドライバーの件は、難しいですね。運転して張りのある生活をしている方が、ボケにくいという面もあるようで…
知り合いの精神科医は、MCIの状態でも、短期記憶が少しくらい衰えても判断力がある場合は、運転を控えるようには言わない、そうです。
「ワシは絶対事故を起こさない!」と返納しません。
先日、環状線を逆走しそうになり、トラックに
パッシングされたそうです。
それでも、返納しないのは、言えば言うほど、
意固地になっているきがします。
自分の親はかなりの高齢ですが、交通機関がなく山菜採りが趣味なので車はまだ手放していません。しかし、もう2年かな・・・なんてこの間話していたのでちょっと安心したところです。しかし、自分は釣りが趣味なので将来車が手放せるか・・・考えさせられます。
高齢者の運転事故が目立っていますが当然のこと。
車社会が始まったのは昭和40年くらいから・・
それまで車はお金持ち、免許も持ってる人は少なかったです。
昭和45年くらいから競って運転免許を取得しました。
その世代の人がどっと70代に突入しています。
ですから事故を起こす年代の割合も多くなるわけです。
今まで経験したことのない状況が始まったわけです。
免許証の更新をしました。週に2,3回近くのスーパーに
買い物に行くことが主です。
自分の衰えを感じています。女房を助手席に乗せて
運転することを心がけています。
高齢者が事故を起こすとTVは大騒ぎします。若い人たちは
事故を起こさないのかとつぶやいています。
人生の最後で事故を起こさないように考え実行するのは
自分の責任です。誰にも尻をもってはいけません。
若者の攻撃的な性格の運転手も然り、反応の鈍くなった高齢の方もいらっしゃるし。
免許更新時の、テストに関しても、認知症以外の検査システムが必要かと思います。
あとカンニング竹山さんが言っていたように、高齢ドライバーはマニュアル車しか運転免許を交付しないとかも、1つかなと。
これで事故ゼロにはできないでしょうが、下手したらエンジンが止まるので。
滋賀県の事故でも、仮にマニュアル車ならもしかしたら衝突のはずみでエンジンが止まったかもしれません。
認知症や身体能力のテストも、もう少し頻度を上げてもいいかも知れませんね。
犠牲をもたらす訳にはいきませんし、
ご家族の苦労もありますからね。
公共交通機関、行政の問題、保育、福祉、等々。
もっと全ての地方に人々が分散すれば、それらのサービスが行き届きます。
以前、遷都論が話題になりました。 今この話をする人達はメディアや政治の人達にいなくなりました。
遷都とはいかないまでも、省庁を分散させることは出来ると思う。
それに、運転支援装置の付いた車なんて、高齢者の人には買えません。
親や、故郷を捨てて大都市に出て行った方達が、プレゼントしてあげて下さい。
或は、皆して地方に引っ越しましょう。
もう東京の人口をこれ以上増やさないで下さい。
「免許を自主返納」「高齢ドライバーに規制を」
と声を大にしたところで
代わりの足がなければ現状は変わらないでしょう
公共交通機関の利用を推奨しても
最寄り駅やバス停からの距離の問題もあるし
「こうすればいい」というのはなかなか難しいでしょう
>by かんさん (2019-05-12 22:30)
>一ヶ所への人口集中が一番の問題だと思います。
おっしゃる通りです。
私が運転したくなくなってしまったのも、それがありますね。
若い人だって事故をおこすじゃないかという意見がありますが、
若い人ですら事故をおこすほど、東京というところは
運転に体力・技術・精神力が必要だということでもあるのです。
年寄りの生きがいやボケ防止だから乗せてやれという意見もよく聞きますが、それはいくらなんでも頂戴できません。
それで今回の池袋ような事故があったらどうするのですか。
運転をするたびに苦悩するご家族の心中察するにあまりあります。
この方の場合、医者から運転は控えるようにと言われていたのに運転したことが問題だと思います。
お酒を飲んで乗るのに近いことだと思いますよ。