歌(楽曲)の盗作疑惑、解決の道はどこにある?

歌(楽曲)の盗作疑惑は、ネットで調べると、まとめサイトや個人ブログなどの指摘で枚挙に暇がありません。たとえば過日は、いずみたくさんの記事で、由紀さおりの『夜明けのスキャット』と、佐良直美の『いいじゃないの幸せならば』について、盗作疑惑があることをご紹介しました。
今回は、ホイットニー・ヒューストン&ジャーメイン・ジャクソンの『Take Good Care Of My Heart』に対する、鈴木聖美&鈴木雅之の『ロンリー・チャップリン』などをご紹介します。
ホイットニー・ヒューストン、太い生命線でしたが短命でしたね。

……ということが今日のテーマではありません。
今回、Facebookで話題になっていたのが、ホイットニー・ヒューストンがジャーメイン・ジャクソンとデュエットした『Take Good Care Of My Heart』と、鈴木聖美&鈴木雅之の『ロンリー・チャップリン』が激似という話。
ツイッターにもたくさんありました。
鈴木聖美 with Rats&Starの、「ロンリー・チャップリン」は~
— ??Lislis Listener?? (@LislisListener) 2018年9月24日
ホイットニー・ヒューストン&ジャーメイン・ジャクソンの、「やさしくマイ・ハート "Take Good Care Of My Heart"」のパクリと言われています♪#nhkr1 #nhkfm #ラジオ深夜便
「パクったとまでは言わないまでも、モロ 影響受けてると思いますよ!」という意見があるのですが、どうでしょう。
たしかに、昭和の曲にありがちなイントロ、ドラマの喫茶店シーンのBGMでよく流れていそうな前半のAメロ部分、そしてサビなど、改めて聴けば聴くほど似ていると思います。
当時も似ているとは思いましたが、音楽情報にうとい私は、正式なカヴァーとしての契約でもあるのかと思い込んでいました。
顔が似ていると思ったら兄弟だったとか、自分が知らないだけ、ということがこの世界にはよくありますから。
しかし、ネットで見ると、そういう話は出てきません。
ホイットニー・ヒューストンは、日本でもファンが多く、強く批判しているブログもあります。
この件についてノーコメントの鈴木雅之さんには、ぜひ1度話を伺ってみたいです。
昨日一周忌だった西城秀樹の『ギャランドゥ』が、 デッド・ケネディーズの『Winnebago Warrior』に似ているという指摘もありますね。
作成者は、似ている曲の指摘動画を何本も作られていて、相当知識のある方です。
ちなみに、この動画『その1』では、他にこのような曲が紹介されています。
左が先発
快傑ハリマオの歌⇒勇気のしるし~リゲインのテーマ~
Babe『Give Me Up』⇒米米CLUB『御利益』
スピッツ『ロビンソン』⇒EXILE『THE GENERATION~ふたつの唇』
Chumbawamba『She's Got All the Friends』⇒関ジャニ∞『好きやねん、大阪。』
レピッシュ『パヤパヤ』⇒『なめくじ逃げ~!逃げ~!』
John Barry『ロシアよの愛をこめて007』⇒鷺巣詩郎『DECISIVE BATTLE』
アンディ・ウィリアムス『ムーン・リバーモア』⇒JUBILE『QURULI』
ニルソン『ウィザウト・ユー』⇒JUBILE『QURULI』
BARRY MANILOW『MANDAY』⇒ZOO『ECHOES』
Dead Kennedys『Winnebago Warrior』⇒西城秀樹『ギャランドゥ』
ビリー・ジョエル『ストレンジャー』⇒美樹克彦『恋する渚』
私の知らなかった曲も多々あるので、これらについての具体的な論評はできませんが、聴いている限りではたしかに似ていると思います。
元曲と潔く話し合えないのか
創作物は、よく“真似から始めろ”と言われます。
私も、好きな作家の独特の表現をノートに書き留めておいて、応用的に自分で使うことはありました。
なんでも言い切るとか、体言止めを多用するとか……。
ただ文章に比べると、曲の方は元のものを「参考」にして別のものを作りにくいかもしれません。
曲調などは偶然ということがあるのかもしれませんが、イントロ、Aメロ、サビなどと分解して、さらにもう1度全体を見ると、元曲を意識しなければありえない作り方というのも実際にあります。
私は、意識的にパクっている場合には、ざっくばらんに元曲サイドと話し合って、カヴァー契約を締結してすっきりさせてリリースしたらいいのになと思います。
クリエイターのプライドが許さないのかな。
でも、あとになって細かく分析され、「丸パクリじゃねーか」とネットで叩かれる方が、よほど恥ずかしいと思います。
学術論文は、引用箇所とページを厳密に表示しなければなりませんが、逆にそれをきちんとしたものは、より多くの引用があったほうが、たくさんの既知に基づいた論文として評価されます。(もちろん文献引用は数より質が大切ですが)
市販されている啓蒙書も、それよりは漠然としていますが、引用文献、参考文献は明示します。法律で決まっていますし、
音楽だけが、やってないんです。
楽曲も、「いついつの何々にインスパイアされ、この曲については重なる部分も多いが許諾を得て、私のこれこれこういう世界観を表現するために助けてもらった」とプレゼンできるなら、不毛な著作権訴訟などは起こらなくていいのになと私は思います。
盗作疑惑の解決策、なにかいいご提案はありますか。

「パクリ・盗作」スキャンダル読本 別冊宝島 1257

この記事へのコメント
ネットのコピペとかシェアを考えると、著作権は人格権は別として、
財産権は徐々に形骸化されていくような気もします。
ただ今回のリストを拝見すると、日本人の曲を真似たと思しきものもけっこうありますね。こういうのはひょっとしたら、「真似られた局」のさらに向こう側に欧米の楽曲があるのではないか、なんて想像もしてしまいます。
カヴァーという形にしないのは、ひとえに「オリジナリティ溢れる才能の持ち主」と認識されたいからでしょうね。他の表現分野と比べても、ポップミュージック界は自我の肥大している人が多くいるような印象があります。まあそこがおもしろいところなのでもあるのでしょうが(←必要もないのにフォロー 笑)。
・・・
>リアルを知ることによる予断や偏見を排除したい
わたしは長い間、俳優たちのリアルは一切気になりませんでした。どんなにお粗末な私生活でも作品の中で凄ければ評価しますし愉しめます。逆にどんなに私生活で「いい人」であっても、作品の中でつまらない存在であれば一切無視とか、そういう感じでした。誰が誰と恋愛しようが結婚しようが不倫しようが(笑)、そうしたこともまったく気になりませんでした。現在もそういうところはありますが、よく書かせていただいているように、いっぷく様のお記事をいつも拝読させていただくことで、俳優たちの人生や人間性を知ることで作品鑑賞、俳優鑑賞の愉しみや深さが圧倒的に増すことをお教えいただき、ここへ来て様々な作品鑑賞の愉しさがぐんと増しております。
そうしたこととは別に、子どもの頃、いったいいつ頃から、映画やドラマの登場人物は俳優の演技によって造形されていることを理解したのかなと、にわかに興味を持って次第なのです。例えば実写で圧倒的に愛していた『ウルトラセブン』ですが、モロボシダンが森次浩司だということは当時から知っておりましたし、となると、わたしが映画やドラマの登場人物を「実物」だと思っていた期間はほとんどなかったのか・・・ちょっと興味があります。まあでも、あまりいないでしょうかね、ドラマなどを「現実を映している」なんて信じ込む子どもとか(笑)。でもけっこう今でも朝ドラとかの視聴者で、ドラマの中で悪かったら本当に悪人だと信じる人っていますよね。
>審査ではねられてしまったので(涙)
これ、頭に来ますよね!わたしは、前にも書かせていただいたと思いますが、中古車のローン審査ではねられました、1年半ほど前に(笑)。いつもお世話になっている中古車販売のおじさんに、「(ローンに)通る、通る」と言われたので面倒臭い書類をいちいち書いて申請したのですが、待たされた挙句に却下。その過程の苛々は今でも鮮明で、しかも冬場の寒い時期だっただけに、(いつか見てろよ、何とかコーポレーション!)といまだ思ってます。 RUKO
それにしても、ホイットニーの生命線、力強い!!(;・∀・)
「アホの坂田」が盗作ではないかと言われたときに
「盗作ではない引用だ」と言われたのを思い出しました
五線譜上の音符の組み合わせですから似たものも
あるでしょう。
演歌なんぞはどれを聞いても同じように聞こえませんか?
なかなか判断が難しいですね。