西田健、『特捜最前線』第94話で船村刑事を苦しめる知能犯に

西田健さん(1945年6月24日~)の誕生日です。おめでとうこざいます。『帰ってきたウルトラマン』でMATの岸田文夫隊員役を演じたことでお馴染みです。そのほか、昼メロドラマ、特捜最前線やGメン'75の悪役など、昭和期には幅広いジャンルで活躍しました。(画像は劇中より)

西田健というと、私は昼メロに出ていた敵役というイメージが強いのですが、「特捜最前線の悪役といえば、西田健さんしかいない」「『特捜最前線』で変質者役なら俺に任せろ!」な西田健さん」など、特捜最前線での活躍を思い出すツイートが検索するとたくさん出てきます。
#お前らが大好きな悪役の画像くれ
— ありちゃん@刑事人(デカんちゅ) (@AmntyqRKiCaByNK) 2018年2月4日
特捜最前線の悪役といえば、西田健さんしかいない。#特捜最前線 pic.twitter.com/Q8LkuozCTW
#特捜最前線 264話 黒田福美さんゲスト回。異常なまでの潔癖症の男(演ずるのは「『特捜最前線』で変質者役なら俺に任せろ!」な西田健さん)に嫌悪感を抱き、婚約を破棄するお嬢様役。 pic.twitter.com/96LJPzqKEs
— 一番星、 (@1banboshi_) 2019年1月27日
そこで、今回は私が見ているもののうち、「怪作にして傑作!!」との誉れ高い第94話『恐怖のテレホン・セックス魔!』(1979年)をご紹介します。
以前だったら、その文字列はグーグル的にはアウトだったのですが、ジャニーズ事務所でそういう名前のタレントがデビューしたあたりから、グーグルも賢くなって、今では使っても無問題になりました。
それはともかく、同作は、銃撃も、カーチェイスも出てきません。
性的ないたずら電話という、刑事ドラマとしてはかなり地味な題材なのに、どんどん引き込まれる作り方になっています。
それはやはり、西田健の不気味な演技に説得力があったのだろうと思います。
特捜最前線第94話
私は特捜最前線の西田健はいろんな意味で不気味な怖さを感じています。 pic.twitter.com/9nLXj2rJqv
— ひなた@関東竜党?? (@modjo25) 2017年8月26日
ありふれた家庭に突然かかってきた男からの「奥さん、ハァハァ」電話。
「(奥さんの)胸にほくろが3つ」という男の指摘で、夫(有川博)は逆上して、浮気隠しの細工だと言って妻を信じず家を出ていってしまいます。
警察も、「その程度では脅迫罪にならない」と埒が明かず、奥さん(八木孝子)は、船村刑事(大滝秀治)の妻(風見章子)に相談。
大滝秀治が特捜課に持ち込み、刑事たち(本郷功次郎、横光克彦、誠直也、荒木しげる)と捜査を始めます。
しかし、犯人逮捕のために電話番号を変えないという話だったのに、八木孝子がハァハァ電話に耐えられず番号を変えると、大滝秀治は声を裏返して「約束が違うじゃねーか」と、弱っている事件の被害者の主婦相手に怒り狂います。
船村刑事は、何もかもわかってくれる人情家のようにみえて、時々そうやって荒れ狂うシーンがありました。
何より、犯人(西田健)が狡猾なのと、大滝秀治のカッとするところが仇となり、罠にはめられてしまうことも。
そして結局電話番号を変えてもダメで、西田健は八木孝子の娘を使って八木孝子を駅に出てくるように命じますが、知能犯だったわりにはあっさりとそこでお縄に。
大滝秀治は、メンが割れているはずなのに、西田健の横を歩きながら逮捕の機会を伺うというツッコミどころもありましたが、とにかく捕まえて、家庭も元通りになったハッピーエンドでした。
犯人を気遣う横光克彦
ツイートには、もうひとつツッコミどころの指摘が。
『特捜最前線』テレセ回でのこのシーン、どうしてもコントにしか見えなくて困る。森浦(西田健さん)に椅子をすすめる紅林さんマジ紳士。どう見たって胡散臭いのにw pic.twitter.com/EivwQo9VfW
— hinako (@yasuhiromi_0926) 2016年9月15日
カッとした大滝秀治に襟を掴まれた西田健が、翌日包帯をぐるぐる巻きにして診断書を持って特命課にやってくるシーン。
特命課では、西田健を犯人と特定していたので、本郷功次郎や誠直也らは怒っているのですが、紅林刑事(横光克彦)はうさんくさい西田健にどうぞと椅子を勧めています。
ツイートは「どうしてもコントにしか見えなくて困る」と書いてます。
ことほどさように、特捜最前線は、個々の刑事がバラバラで、画面の隅から隅まで目が離せない面白さがありました。
西田健さんは、覚えてらっしゃいますか。

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この記事へのコメント
でもドラマとしては面白そうですね。
>西田健の不気味な演技に説得力
こちらにも興味があります。と言いますのも、昨今日本で見かける「不気味な演技」はハリウッド映画の劣化コピーに近いものが多く、特に『羊たちの沈黙』のレクター博士以降はそれ風の演技が氾濫するようになった印象です。それ以前の不気味な演技は日本人が編み出してきたものである可能性が高く、それだけでも見ものなのでしょうね。
>「どうしてもコントにしか見えなくて困る」
そういうところがテレビドラマのおもしろさで、時に本筋よりもおもしろい場合もあります。
・・・
昨日書かせていただいたコメント、「具体的」とすべきところが「愚弟的」となっておりました。ちょいちょいある打ちミスなのですが、失礼いたしました。
>地域の福祉課に確認しなければならないこと
しております。が、スピーディーではありません。もっとスピードを上げることを心がけます。その意味では、「いろいろやっております」といっぷく様にお返事できるほどではありません。スピードを上げていきます。
>退院を検討します。
検討はしておりますが、自分ではまだ入院時期だと考えております。入院期間などは病院側と話し合いながら進めております。もちろん退院後の「デイケアサービス、訪問看護、訪問介護」などは調べておりまして、母の状態によっては積極的に利用していきます。
>万が一何かがないとは絶対に言えません
それはいつも十分な可能性として心しております。しかしその反面、どうしても(もっとよくなるんじゃないか)という甘い考えも常にあって、だからその都度の体調に一喜一憂しているということだと思います。ただ現在の身体コンデションは骨折部位以外は非常によいんです。なので今週予定されている検査の結果によって、動きはかなり変わってくると思います。
>非常にプライドがお高い
言葉もありません。そのようなところは確かにあります
>「母は自分のもの(だから干渉は無用)」という考え
こちらもご指摘通りのところはあると思いますが、文章量を含めて諸事情により記事にできてない要素は当然ながら多く(記事では極端な部分が出ていることが多く、この点も反省材料です)、けっこういろんな方のご意見を伺い、取り入れてはおります。もちろんそれでも、「まだまだ足りない」という点も自覚しておりまして、こちらも早急に改善していたいと思います。
>想像されているよりもずっと大変なことです。
心します。いつもご指摘、有難うございます。RUKO
弟が二人いるので、ウルトラマンや仮面ライダー系は全て観ていました^m^
この人、急にカツラを外したので
ビックリでした。
「胸にほくろが3つ」って?、なんでそんなことを言ったのか観直してみます。
これが今の時代掛かってきたら、気味が悪くて(「着信拒否」などを思わず忘れてしまって)唖然としてしまいそうです…