パソコンCPU放熱部分リフレッシュ、グリスとエアーダスター使用

パソコンCPU放熱部分リフレッシュ、グリスとエアーダスター使用

古いパソコンの動作が遅くなったり、急に落ちてしまったりしませんか。そうすると「あー、もう寿命だな」と思ってしまうかもしれませんが、よほど乱暴な使い方をしなければ、そう簡単には再起不能にはならないものです。たとえば、CPUの放熱部分を掃除してやれば、また元のように動くことも少なくありません。

ということで、パソコンの内部の掃除をしました。

先日、パソコン修理を業者に頼んだら、「基盤を取り替えましょう」と、買った値段(3万8000円)の倍近い見積もりを出してきたのでキャンセル。

自分でバッテリーのリフレッシュをしたところ、動くようになったことを書きました。

脱SEO宣言、検索上位の事業者からオーダーしてはいけない理由…

この限りでも、基板取り替えは不要だったことが明らかですが、ただ、放熱のほうがあまりうまくいっていないようで、長時間使うとマシンが熱くなって電源が落ちてしまいました。

通電⇒BIOSもOSも立ち上がり普通に使える⇒ただし長時間使うと機械が熱くなって落ちる

この症状は、放熱に原因があると考えました。

用意したのは、グリス、エアーダスター、植物性発酵アルコールのシート。

グリスは、CPUとCPUクーラーのヒートシンクの間に塗るゼリー状の潤滑剤です。

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楽天市場で「CPUグリス シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ」を480円で購入しました。

エアーダスターは、スプレー状のホコリ飛ばしで、パソコンやカメラなど精密機器の細かいところに入り込んでいるゴミやホコリを吹き飛ばします。

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ヨドバシ・ドット・コムでエレコム ELECOMAD-ECOMT [ダストブロワー ECO(エアダスター) 3本セット]を1090円で購入しました。これはお安かったですね。

植物性発酵アルコールのシートは、拭き取り用に100円ショップで2組1セットのものを購入。

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マシンは、Acer TRAVELMATE 5360 TM5360-XC843

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CPUには、Celeron Dual-Core B815 1.6GHz/2コアを搭載した2012年発売のノートパソコンです。

ハードディスクは320GB(I/F:Serial ATA)でしたが、1TBに換装しています。

OSは、Windows7がデフォルトで入っていましたが、サポート終了1年前にChrome OS(Cloudready)を入れ直しました。

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まず、裏返してバッテリーを外します。

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すべてのネジを外して裏蓋を外します。

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右上にCPUクーラーがあり、放熱の金具でつながっている先がCPUです。ここが高熱になるのです。

そこで、この金具とクーラーをはずし、クーラーはエアーダスターで風を吹きかけてホコリを取ります。

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ブラシで掃いても良いのですが、掃くほどのホコリはなかったことと、静電気を心配して私は今回は使いませんでした。

そして金具を外すと、CPUの上には、すでに乾いて固くなったグリスが塗ってあるはずです。

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これをシートで拭き取って、新しくグリスを塗り直すのです。

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エタノールで拭き取る方法には賛否両論なのですが、私は先程書いたように、100円ショップで売っている植物性アルコールのシートを使いました。これは手を拭くこともできるので普段持ち歩いて便利です。

グリスは一面に広がるように、だけれど塗りすぎずならします。

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そして、今度は裏蓋をつけてネジを付けていきます。



旧マシンも現役復帰させることでまた戦力になる


掃除する前のベンチマークを調べなかったので数字の比較は残念ながらお見せできませんが、今度は10時間使いっぱなしでも落ちませんでした。

1670円で、自力で完全に蘇りました。

2012年の旧マシンなんか、どうせWindows10を入れても遅くて使えないだろうから、処分したっていいんじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私は、先程書いたようにChrome OSを入れて、時にはChromeリモートデスクトップも利用しています。

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これは要するに、古いマシンのブラウザ上で、最新マシンのデスクトップを遠隔操作する機能です。

操作する画面は、もちろん最新マシンのパワーです。

Windowsだけでなく、MacやLinuxも操作できます。

これについては、また別の機会に記事にしたいと思います。

いずれにしても、ブラウザで処理できる作業なら、まだ現役で働かせることも出来ます。

自動車には定期点検や車検があります。

パソコンも、年に1度ぐらいは、中の掃除をされてはいかがでしょうか。

きっとマシンの寿命は伸びると思います。

※作業は自己責任でお願いいたします。

エレコム エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ 3本セット AD-ECOMT
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シリコングリス 熱伝導グリース 絶縁タイプ
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この記事へのコメント

2020年01月25日 09:31
>自動車には定期点検や車検があります。
確かに、メンテも大事ですよね。

あとAcerのパソコンを裏返して背面パネルを開けるときって、
パネルが割れそうでビビりません?
あの脆さ加減で、中を開けるなと言われてる気がして。
2020年01月25日 16:07
これはテレビにも応用が効きそうですね。
でも、自分はもともと器用ではないので勇気がいります。
2020年01月25日 16:33
古いノートパソコンあるんだよなぁ、復活させようかな(^o^)
2020年01月25日 17:25
古いパソコンにはグリス再塗布の効果があるのですね!
早速、自分もやってみます。
また、Chromeリモートデスクトップという使い方も勉強になりました。
2020年01月25日 18:25
さすがですね。手慣れてますね。
2020年01月25日 18:42
最近ちょっと負荷の多そうなページを開くとファンが唸りはじめるのですよ。
これはファンの掃除と、グリス塗り替えで解決するでしょうか?
2020年01月25日 20:24
凄い、羨ましいですね。
ただただ、、、私にはです。
2020年01月25日 22:20
昔、冷却マット使ってたの思い出しました。グラス変えた方がよかったのかな
2020年01月26日 00:38
パソコン内部のメンテナンスは少なからずパソコンを分解することになるのでそれなりの「覚悟」が必要ですが、それをサッとやってしまうとは凄いです。
2020年01月26日 06:01
大変興味深く拝見しました。
僕のパソコンも、最近、ブルーバックで警告が出て落ちることがあります。
内部CPUのファン辺りを掃除機で吸ったのですが、だいぶ改善されたのですが、それ以上は僕には無理かな(笑)。
2020年01月26日 06:52
PCとレコーダーは定期的にブロワー吹いてます
熱暴走はあるあるですよね
2020年01月26日 07:15
この形状だとファンのところにヒートシンクがあるのでは?
そこの埃を吹き飛ばすだけでも
放熱が良くなるでしょうね。
私が使ってるPCはデスクトップで
熱がこもり難い構造ではありますが
PC内に侵入したニャンの毛が
ファンやヒートシンクに絡まりますので
年に一度はふたを開けて掃除してます^^
2020年01月26日 08:16
私も古いXPパソコンを使っているので手入れをよくします。
グリス、エアダスター。
これだけでファンの音も静かになります。
もうひとつ無水アルコールで拭いたり、です。
2020年01月26日 10:42
古くなるとヒートシンクにホコリが溜まりますよねー
Chrome OSがちょっと気になります
無料?ww
2020年01月26日 20:55
ノートパソコンは怖くてなかなか中を開けられません。
デスクトップパソコンは空間にゆとりがあるので
掃除しやすいですが,最近していませんね。
電源が落ちることはありませんが
埃溜まっているような気がします。