『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』OSフリー

『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』(鈴木章史著)という、Kindleを読みました。「アカウント」というのは、Googleアカウントのことです。アカウント一つあれば、どこでどんなマシンでも使えるようになるOSフリーの社会を展望する電子書籍です。

ちょっと前ですが、このニュースはご存じですか。
東急ハンズのこの話が今どうなったのか気になる……。#Chromeアプリ終了
— Ayuha_m (@aymhtnk) January 16, 2020
「Windows 7の9割はChromebookへ移行する」、東急ハンズ https://t.co/USnmiR8036
東急ハンズが、「Windows 7のサポート終了までにChromebookへの置き換えを進める」と宣言した話です。
社内に約1750台あるWindows PCの9割程度を、米グーグルのChrome OSを搭載したChromebookに換える方針というのです。
これは、WindowsをMacにかえるとか、Linuxに替えるといった、たんなる搭載OSの変更にとどまりません。
眼目は、WindowsでもMacでもLinuxでもない、「OSフリー」になることにあります。
しかし、OSといえば、マシンの核になるソフトです。
そこから自由になるとはどういうことか。
ネットのコンテンツを閲覧するブラウザなら、どんなOSにもあります。
そこで同社は、2011年ごろから、Webブラウザで動作するパッケージソフトを積極的に業務に採用。
独自開発する場合でも、Web標準への準拠を徹底してきました。
つまり、東急ハンズが目指しているのは、これからの時代は、どんなOSのマシンからでもブラウザからネットにアクセスしてデータの管理をできる体制にしましょう、ということなのです。
そのいちばん近いところにあるのが、Googleが開発したChromium OSです。
Chromium OSというのは、Googleが開発したオープンソースのブラウザで完結するOSです。
このChromium OSに、Googleがさらに独自の機能をもたせたChrome OSを搭載したマシンをChromebookといいます。
名古屋駅、エスカレーターを降りるときの様子。
— タケイマコト (@pcefancom) February 21, 2020
いやでも目に入るChromebook。
まるでChromebookの集会のようでした。 pic.twitter.com/0l40zOr1Ts
Chromebookは、WindowsにもMacにもインストールできるGoogle Chromeから、クラウド(ネット上)のアプリやストレージを利用してデータを作成・加工・編集・保存などを行います。
つまり、Chromebookは、アプリもデータもマシン内には置きません。
ブラウザを通して、いつどこでもどんなマシンからでもデータにアクセスでき、作業も可能ということです。
「普通に、快適に使える」
— 土師(はじ)@Chrome(ちょろめ)のドルヲタ (@buratagyoh) February 21, 2020
これ大事、これ魅力。
一度設定しちゃえば、よく分かんなくても、あとは流れで使えるのがChromebookなんスよ。
Chromebookを使いはじめて2ヶ月半。「普通に、快適に使える」というのがChromebookのウリなんだというのを改めて思う。 | Drafts https://t.co/i8tsJQkVuD
そのブラウザを通した「OSフリー」の作業に必要なのが、Googleのアカウントです。
そこで、本書の著者は、『アカウントを持って街へ出よう』というタイトルにしたわけです。
本書は、Chromebookについて、様々なノウハウや新機能、新機種リリースなどを更新しているブログの著者が、Googleアカウントのみで、どこでも身軽に移動、作業ができるスタイルの提案をしています。
WindowsやMacは、いろいろなアプリケーションを入れることが出来ますから、それに比べるとブラウザだけで完結するChromebookは、物足りないように思えるかもしれません。
しかし、だからこそ高スペックでないマシンでも十分に対応して、マシンも場所も問わない環境を作り出せます。
社内のデスクをフリーにするだけでなく、社員に端末をもたせて在宅勤務などへシフトしている会社は増えているようですが、東急ハンズに限らずそうしたシステムは、自ずとOSもフリーになっていくのではないかと思います。
Chromebookを安く購入できる方法
「Chromebook Flip C434TA」
— ASUSを語る (@ASUS_Products) February 18, 2020
2019年発売。画面がくるりと回転してタブレットとしても使えるChromebook。上位モデルはYシリーズのCore i5を搭載し、ASUSとしてはフラグシップ機となる1台。先日から始まったGoogleのテレビCMではセンターに抜擢されています。 pic.twitter.com/CV6XZ0vROa
しかし、Chromebookは現状、教育機関と一部のマニア以外には、まだ十分に普及しているとはいえない状態にあります。
OSバージョン別シェア(2019年12月)
(https://news.mynavi.jp/article/20200106-950093/ より)
1.Windows 86.82%
2.Mac OS 10.97%
3.Linux 1.55%
4.Chrome OS 0.42%
その理由の一つは、本来、軽くて小さくて安いことが売り物のChromebookですが、少なくとも「安い」という点では疑問符がつくことが挙げられるからです。
現在、高いものでは8~10万しますが、その金額なら、現役でサクサク動くWindows10マシンが買えてしまいます。
アメリカで発表されるChromebook新製品の価格と、それが日本市場で売られるときの価格が違いすぎるのです。
関税、流通手数料、日本語キーボードのカスタマイズなどがあるからかもしれませんが、私ももう少し安くならないかなと思っています。
では、そんなChromebookを、なんとか安く購入できる方法はないでしょうか。
現状でおすすめできるのは、
1.USのアマゾンで購入すること、そして割り切れれば、
2.Certified Refurbished(認定改装(済)品/整備済製品)と明記されているものを選ぶことです。
認定改装(済)品、もしくは整備済製品というのは、いったん売られたものが、初期不良、包装の欠損、開封未使用、製品を手にとったものの「色が気に食わない」などの理由で返品されたもの、その際小傷のついたものなども含め、再販可能なものでメーカーの責任で新品同様に性能を改修・チェックしたものです。
メーカーが改修・チェックしている点で、前所有者や引取業者がそれを行う「中古品」とは違い、製造元のお墨付きがあるというわけです。
ただ、「新品同様」のさすものには多少幅があり、全くの未開封未使用に回復するものもあれば、よくみると若干の傷などがある「返品」上がりもあるので、どれにあたるかはもう、運でしょうね。
私も、USのアマゾンにアカウントを作りました。
ChromebookのCertified Refurbishedを入手したら、また改めてレビューを書かせていただきます。
USのアマゾン、利用されたことありますか。

アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日 - 鈴木 章史
この記事へのコメント
検討させられます。
古い人間ですから・・・。
動画をテレビで見るぐらいは、できるのですが・・・
chromebook未知の世界ですね~(;´∀`)
みんなGoogleが持っていきますか。
遅かれ早かれOS依存がなくなるのは嬉しいかな。
現在2.3万円のウインドウズ中古PCを利用している身には、値段も手軽身軽になって欲しいところです。
Googleアカウントを持っているので・・・
「OSフリー」Chromebookを購入したいですね。
後は、どんな使い方が出来るのか?
可能性を知りたくなりました!?(=^・ェ・^=)
PS.猫バカ判定ソングでAを選択なので猫バカ認定です(笑)
USの方,kindleのせい(?)で「日本でお買い物!」が煩わしく最近使ってなかったけど,ちょっと覗いてこよう。
私は音楽をするから未だにXPパソコンで、ネットはLinuxです。
一斉に使い出すと便利ですがセキュリティはどうなっているかも調べてみます。