加山雄三、“83歳の終活”で自立型ケアハウス転居で考えたこと

加山雄三さんの“83歳の終活”を伝えた週刊女性PRIMEの記事が話題になっています。2019年の暮れに、「自立型ケアハウス」に夫婦で引っ越したと個人事務所が伝えたというのです。83歳になった永遠の若大将は、元気に「終活」の真っ最中だったという話です。(上の画像は『乱れ雲』より)

4月上旬に荷物を運び出していた
検索すると、上記の記事をリツイートするOGPがズラーッと続いていました。

「50年近く住んでいた自宅を出ていったようです。表札もはずされて、雨戸は閉まりっぱなし。普段から近所付き合いはなかったですが、引っ越しされるという挨拶も特になくて……」(近所の住民)
「4月上旬に引っ越し業者が来て、荷物を運び出していました。最近お見かけしたのは昨年11月ごろ。退院されたばかりだったようで、お手伝いさんの女性に支えられながら、やっと歩いている雰囲気でした」(別の近所の住民)
「ご近所にお住まいで、昔からの常連さんになっていただいている司葉子さんから料理の注文があって、加山さんのご自宅にお届けしましたよ」(和食料亭の店員)
その記事はこれです。
【終活ニュース】加山雄三がケアハウスに入居 若大将が進める「83歳の終活」 - livedoor / https://t.co/wgEYQNGzrB pic.twitter.com/Y3loKBD89U
— 介護ニュース速報 (@kaigo_goods) April 28, 2020
昨年、脳梗塞を発症したことも、今回の“終活”を後押ししたのかもしれません。
私がポイントと思った点は3つ。
仕事がない時は、西伊豆に停泊させていた光進丸で生活していたが、2018年4月に光進丸を焼失して以来、新しい船を作ることもなく、西伊豆にも来なくなった
船の設計士か船乗りになるための資金づくりのために歌手になった、と記事にも書かれていますが、つまり加山雄三にとって、船は生きがいだったのでしょう。
しかし、新しい船を造らなかったということは、さすがの若大将もよる年波を考えたのだと思います。
別居していた夫人(松本めぐみ)も一緒にケアハウスに入居した
家庭全科の表紙を飾るのは「エレキの若大将」で共演した加山雄三と結婚することになる松本めぐみさん。#松本めぐみ #加山雄三 pic.twitter.com/W9J8HQoSOI
— 昭和の芸能人 有名人 (@shouwanogeinou) May 25, 2019
加山雄三が日本で仕事をし、松本めぐみがニューヨークで暮らした別居状態をもって、卒婚、または熟年離婚か、なんて取り沙汰されたこともありました。
しかし、私はそれはないのでは、と思いました。
加山雄三夫妻はニューヨークに家を買ったので、永住権取得の関係から、すでに仕事を引退していた松本めぐみが渡米したのが真相のようです。
加山雄三が1960年代、東宝で歌や『若大将』で華々しかった頃、多くの人が寄ってきたそうです。
ところが、1970年代に叔父が経営する神奈川・茅ヶ崎のホテルが倒産し、連帯保証人として20億円以上の借金を背負うと、人はどんどん離れていったそうです。
世間なんてそんなもんです。
そのとき、一人だけブレずに加山雄三に寄り添ったのが、松本めぐみだったのです。
しかし、2人でケアハウスということは、もうニューヨークの家に住むことはないのかもしれませんね。
司葉子とは近所で付き合いがあった
司葉子も、加山雄三同様、東宝で仕事をしました。
生え抜き女優としては、いちばん大物であり、また魅力的な女性であると思います。
2人の共演では、以前このブログでもご紹介しましたが、『乱れ雲』(1967年、東宝)という成瀬巳喜男監督作品があります。
明日からの神保町シアターでは成瀬×加山雄三の「乱れ雲」。「乱れる」の加山雄三の方が断然好きだけれど、こちらは何と言っても司葉子の可憐さ!十和田湖にもロケ地巡りに行きたいけれどなかなか行けないまま… pic.twitter.com/04YUc23r8Y
— Gayaapii (@Gayaapii) August 22, 2014
通産省官僚である夫(土屋嘉男)のアメリカ行きが決まり夢いっぱいの妻(司葉子)。
しかし、夫は突然交通事故で死亡します。
加害者(加山雄三)は、事故が原因で常務の娘(浜美枝)とは婚約解消の上、青森に転勤。
司葉子も、義姉(森光子)が切り盛りする旅館の実家に帰りますが、そこは十和田湖の近く。
距離的に近いことで、加山雄三は律儀に自腹で賠償金を直接支払い続けますが、2人は心のなかで互いに惹かれ合ってしまいます。
2人は禁断の関係。
加山雄三は自ら外国支店勤務を希望し、別れを決意します。
が、出発の日、思いが募った司葉子は意を決して加山雄三を訪ね、2人は旅館に向います。
そして旅館で2人は熱い抱擁を……
ところが、そのとき大どんでん返しが起こります。
司葉子は、7年後にはテレビで同じストーリーを、黒沢年男相手に演じました。
彼女にとっては代表作と言っていいすばらしい作品だと思います。
人はいずれ亡くなるのだから終活は大事
終活。大事なことですね。
中には、「縁起でもない」と、自分が生きている間は、自分のものには一切手を付けたくないし、付けさせたくもない、いざというときの取り決めなどしたくない、という考えの人もいまだにいるようです。
まあ、別に法律で決まっていることではありませんから、それもいいでしょう。
ただ、のこった人たちには迷惑をかけないように、自分が動けなくなったらどうするのかを決めたり、先祖の墓は跡継ぎがいないなら自分の手で潔く墓じまいしたりなど、元気なうちにカタを付けて、静かにこの世から去れるよう面倒は最小限度にしたいと私自身は思っています。
そうした用意はされていますか。

乱れ雲 - 加山雄三, 司葉子, 森光子, 浜美枝, 草笛光子, 成瀬巳喜男, 山田信夫

大学の若大将 - 加山雄三, 星由里子, 団令子, 江原達怡, 田中邦衛, 北あけみ, 杉江敏男, 笠原良三, 田波靖男
![光進丸 ~海と歌と加山雄三~ [DVD] - 加山雄三, 加山雄三](https://m.media-amazon.com/images/I/21QWSNFQF4L._SL500_.jpg)
光進丸 ~海と歌と加山雄三~ [DVD] - 加山雄三, 加山雄三
この記事へのコメント
ソニーネットワークコミュニケーションズの運営から
2020年6月1日にシーサーへ事業譲渡。
コロナの影響で、自分もいつどうなるかわからない、という状況に置かれて、ようやく断捨離を考え始めたところです。
外出自粛で服や書類の断捨離をしていますが、ときどき思うのは、私が亡くなったら自動的にカード払いされているものを残された子供が気づいて止めてくれるかということです。
パワフルで若いですよね。
考えさせられますね。
そろそろ身辺を考えないといけない年頃になってきました。
若大将シリーズしか見たことないです。
青大将のファンでした。(o゚∀゚o)
娘に大事なことだと、背中を押されました。
加齢や病気には抗えなかったんですね。