島田陽子、国際派女優の山あり谷あり

島田陽子さんは、1970年代後半に清純派女優として頭角をあらわし、80年代にはアメリカのドラマに出演して賞も獲得。国際派女優という箔も付きましたが、スキャンダルがきっかけで失速してしまいました。しかし、晩年もFacebookを更新し、多くのフォロワーに愛されていました。(上の画像は、上段左がhttp://omi736.blog.fc2.com/img/20160511030103b7c.png/、右がNHKアーカイブス『銀座わが町』、下段左は『白い巨塔』(1978年、フジ)より)

島田 陽子(しまだ ようこ、1953年〈昭和28年〉5月17日[2][3] - 2022年〈令和4年〉7月25日)さんは、中学1年で劇団若草に入団。
18歳の時に出演した『続・氷点』(NET現テレビ朝日)で一躍注目されました。
いとこ同志
横溝正史の『三つ首塔』が原作である『いとこ同志』(1972/08/22~1972/09/26、ユニオン映画/NTV)ではヒロインを演じましたが、この頃の島田陽子はお人形さんのようなヒロイン然とした女優でした。
『火曜日の女 いとこ同志』〔NTV〕も印象的でしたネ!??#島田陽子 #佐々木剛 #悠木千帆 #樹木希林 #春川ますみ #草野大悟 #穂積隆信 #水谷豊 #中谷昇 pic.twitter.com/2vKzu8jLsK
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) February 19, 2018
そして、全国区のNHKでもヒロインを……
銀座わが町
NHKドラマ『銀座わが町』最終回(74/3/27)の出演者。原田大二郎、島田陽子、中村玉緒、黒柳徹子、藤岡琢也、三木のり平、郷ひろみ、竹下景子、小倉一郎、志垣太郎、下川辰平、フランキー堺、岸田今日子、志村喬、奈良岡朋子、有島一郎、小夜福子、宇野重吉、北林谷栄、芦田伸介、森光子。すごく豪華。 pic.twitter.com/Xa8a5n5ViW
— 濱田研吾 (@hamabin1) July 16, 2018
これNHKのドラマだから、朝ドラの「繭子ひとり」とか、水曜ドラマの「銀座わが町」とかも今後出てくるかも?。 https://t.co/PFCSuyXlfx #トットてれび
— カエル岩 (@kaeruiwa1963) May 14, 2016
『銀座わが町』(1973年4月4日~1974年3月27日)というNHKのドラマでは、主役を張れるたくさんのベテラン俳優に支えられ、原田大二郎との恋愛ストーリーを演じました。
この頃は、清純で正義感の強いヒロインを一貫して演じていました。
『砂の器』から『将軍 SHOGUN』まで
「砂の器」島田陽子って可愛いよね。 pic.twitter.com/a3SYPvP5k4
— クラムボン (@gebokuminarai) September 15, 2019
日本映画史上に残る名作と言われる『砂の器』(1974年、松竹)で島田陽子は、犯人の和賀英良(加藤剛)の愛人で、クラブ「ボヌール」のホステス役を演じました。
清純派でずっと通してきましたが、この時は初めて劇中でトップレスも披露。
必然性があれば、脱ぐ仕事もできますという意思表示で、1980年にはアメリカNBCで放送された長時間ドラマ『将軍 SHOGUN』にも出演しました。
ゴールデングローブ賞テレビドラマシリース部門女優賞、ゴールデンアップル賞など受賞し、国際女優として知られることになったのです。
ここが、彼女のハイライトと言っていいでしょう。
本来なら、国内外で活躍できるポピュラリティを獲得したはずですが、その後、彼女の女優生活は残念ながら停滞します。
いちばん大きな理由は、内田裕也との不倫関係が取り沙汰されたことです。
内田裕也との関係が女優生活に支障をきたした
島田陽子が語る素顔の内田裕也 1枚のメモから始まった交際4年間の全真相 (2/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット) https://t.co/dqGhVvLXgP
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) May 16, 2020
すでに島田陽子本人もインタビューで明らかにしていますが、島田陽子がある仕事で悩んでいとき、内田裕也がその悩みに対する自分の意見をメモ書きして、島田陽子が泊まっていたホテルのドアの扉の下に挟んでいたといいます。
それがきっかけで交際が始まったそうですが、一説には内田裕也のために豪邸を建てるなどの大散財をしたことが原因で、彼女は大変な借金を抱えることになってしまいました。
もっとも、内田裕也も真剣に結婚を考えていたようですが、妻の樹木希林がどうしても離婚にウンと言わず、裁判まで行って離婚届を無効にしたため、2人は結婚を断念したと言われています。
樹木希林さんや内田裕也さんが亡くなったとき、その夫婦関係を美化した報道もありましたが、とてもそんな綺麗事ではなかったわけです。
まあ、誰が悪いという話は外野がすることではありませんが、とにかくこれが原因で、島田陽子はダーティーなイメージで女優としての仕事が減り、金銭的にもますます困窮。
金銭トラブルを起こしてワイドショーの餌食になったり、ヘアヌードやAV(行為は疑似といわれています)への出演まで行ったりしました。
晩年の島田陽子さん
そして、島田陽子さんは亡くなる直前までFacebookを更新された「現役」でした。
私は、当初は島田陽子さんの「お友達」だったのですが、上限5000人を超えても申請が続いたようで、フォロワーのみ受付になってしまいました。
まだそれだけ人気があったんでしょうね。
2020年2月、43歳の時に結婚した男性と銀婚式を目前にして離婚したことや、91歳の実母が亡くなったことなどを告白した島田陽子さん。「これからは1人、仕事に打ち込みます」と語っています。(https://www.sanspo.com/geino/news/20200201/div20020102300001-n1.html)
まさに山あり谷ありの人生だったわけですが、ご本人が望んだ結果なら悔いはないでしょう。
内田裕也さんを含めて決して他人を悪く言わず、金銭トラブルで芸能マスコミに囲まれても丁寧に応対していた島田陽子さんは、ご自身の生き方にきっと誇りを持っていたと思います。
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この記事へのコメント
借金理由が豪邸とは知らなんだ(@_@)
考えさせられます。
はいはい、ありましたね(笑)
別居してて、たまにしか会わないことを良いことのように。
今風とか、新しい夫婦の形とか。
亡くなったときだからこそ、ドロドロした現実も含めて
振り返るべきで、ご本人たちだってそれを承知だと思いますが、
日本の訃報は、美談以外は不謹慎とかタブー視されてしまいますね。
非常に人気のある方ですね。
5,000人自体超えるなんてそうないことだと思うのですが、それを超えても申請が続くとは凄いです。
今でもおキレイなんでしょうね。また画面に登場する日は来るのでしょうか。