四方晴美、『チャコちゃん』シリーズや『高校教師』などに出演

今日は四方晴美さん(1957年5月19日~)の誕生日です。おめでとうございます。チャコちゃんシリーズの主役を務めた元子役です。今もマニアの多い加山雄三版『高校教師』にも出演など“伝説のドラマ”の出演歴がある方です。

四方晴美とは誰だ
四方晴美は、父・安井昌二、母・小田切みきという俳優夫妻の次女です。

姉は四方正美といい、やはり子役出身の女優として活動しました。
本当の両親と、四方晴美が親子として出演した『パパの育児手帳』(1962年10月15日~1963年5月24日、国際放映/TBS)が好評だったようで、以後、四方晴美が演じる「チャコちゃん」を主役とした子供目線のホームドラマ(1話30分)が始まりました。
『チャコちゃん社長』(1964年7月16日~10月1日)『チャコちゃんハーイ!』(1965年2月4日~1966年1月27日)『チャコちゃん』(1965年2月4日~1966年1月27日)とチャコちゃんシリーズが続き、ケンちゃん(宮脇康之⇒宮脇健)が弟になった『チャコねえちゃん』(1967年4月6日~1968年3月28日)『チャコとケンちゃん』(1968年4月4日~1969年3月27日)を経て、長いケンちゃんシリーズになります。
ドラマでは、子どもの成長や、親子の葛藤など日常の出来事をベースに、高度経済成長期の明朗で健康な家庭のあり方が描かれていました。

『チャコねえちゃん』第1巻より
【本店2F蕎麦屋ジャケ新入荷】『ケンちゃん』シリーズの第7弾として'75年に放映スタートしたドラマ『おそば屋ケンちゃん』の主題歌シングル。歌うはもちろん宮脇康之。彼による『ケンちゃん』は次の『フルーツ屋』までで、'77年『パン屋』からジャケ左側の2代目にバトンタッチ。 pic.twitter.com/s0ncWzwuqy
— サウンドパック本店(中古レコード・CD) (@soundpak) June 23, 2017
本数的には、ケンちゃんシリーズの方が圧倒的に多くなりましたが、その礎を作ったのはチャコちゃんだと思います。
シリーズ降板後、しばらく見ないと思ったら、加山雄三版『高校教師』に生徒役で出演。
その後、また音沙汰なくなり、数年後に「あの人は今」の番組で、実は引退して小田切みきが経営する小料理屋ではたらいていた、という情報。
その後はカムバックして雑誌にセミヌードを発表。復帰の布石かと思いきや再引退。その後結婚離婚、ファストフード店の準社員などを経験しているようです。
去年、チャコちゃん・四方晴美(60)とケンちゃん・宮脇健(56)が『チャコとケンちゃん』(1968年~1969年)同窓会をされたそうです?? pic.twitter.com/quNtWbft35
— ケイタ (@Einsamkeita) October 28, 2018
チャコねえちゃん
ドラマ「チャコねえちゃん」OPの挿絵がかわいすぎて震えているのですが。
— Takaminn (@ugokasuchikara) December 28, 2016
これ、なかよしに掲載されていた時の絵柄なのでしょうか? pic.twitter.com/WYfbEadprO
『チャコねえちゃん』(1967年4月6日~1968年3月28日)は、チャコちゃんからケンちゃんにバトンタッチする過渡期的な作品です。
子供用長靴の片方を、ケンちゃんが道で拾い、綺麗に磨いて落とし主を探します。

『チャコねえちゃん』第1巻より
チャコちゃんの協力もあって、落とし主を見つけたのですが、その親は、「そんなのもういらない」「本当はあんたが盗んだんじゃないの?」とケンちゃんの心を踏みつける言い方をしてしまいます。
しかし、ケンちゃんの両親らはケンちゃんをいたわり、落とし主の女の子も、ケンちゃんに素直に感謝して2人は友だちになるという話です。
ドラマの作り方が、いつも子どもの味方で、決して子どもを裏切らない、きれいなストーリーでした。
高校教師
裸の青春来ました? 加山雄三 高校教師 最終回は飛び降りるシーンも。すどうかずみさん(当時須藤リカ)も出てる。 あのレポーターの。今度はかぐや姫とすどうかずみさんの海のトリトン そのうちリクエストしよ??
— はつし- (@hirosapporo1) January 5, 2018
THANKS 松崎さん #高校教師 #musicj #stvradio #車で移動中 pic.twitter.com/Iu2osNztgi
『高校教師』(1974年4月2日~9月24日、東宝/東京12ch)は、加山雄三主演の学園ドラマです。
主題歌は、夏木マリの『裸の青春』。今もYoutubeに上がっている懐かしい歌です。
同名タイトルのドラマが他にもありますが、全く無関係です。
同じ時期、東宝は『われら青春!』という、中村雅俊の初主演作を日本テレビで作っているのですが、こちらは1965年から始まった熱血教師シリーズ。
たいていは、アメリカ帰りの革新的な思想を持って学園に乗り込む主人公が、旧弊な学園生活を変えていくという話です。
しかし、こちらの『高校教師』は、勤務していた出版社が倒産した加山雄三が、年齢的に中途半端で就職先もなく、仕方なく「教師でもしようか」と、偏差値の低い女子校の教師になる話です。
熱血教師なら、ここで、「俺はお前たちのような生徒を望んでいたんだーっ」と“落ちこぼれ”を見て燃えるところですが、加山雄三は仕方なく教師になったので、最初は面倒くさそうです(笑)
しかも、この頃の加山雄三は、実生活で多額の借金を抱え、足の骨折まで経験してドン底状態。
「金稼がなくちゃなんないし、若大将は終わっちゃったし、仕方ないから学園ドラマでもやってみっか」というノリで、リアルと芝居が渾然一体となっています。
ストーリーは、レギュラーの女生徒たち(山内えみこ、須藤リカ、愛田純、四方晴美、春日まち子)は、ちょっと非行に走ってるけど悪人ではなさそうだ、ということがわかり、だんだん情が移ってマジメに教師をやりだす展開です。
しかし、試合に勝って島田陽子が中村雅俊のプロポーズを受ける『われら青春!』のハッピーな最終回とは対象的に、ラス前でレギュラーの女生徒の1人である会田純が逮捕され、最終回では須藤リカ(すどうかづみ)が屋上から転落死、加山雄三もせっかくの教職を辞職してしまう救いのない結末になっています。
教師1人でなにかやろうにも、あまりにも非力だった、ということを表現したいようですが、オイルショック後のクラーい時代とはいえ、あの明るく楽しい東宝が、得意の学園ドラマでここまでやっちゃうか、という驚きは当時大きかったですね。
そういえば、別の『高校教師』も、可哀想な結末でした。
水着姿が伝説に
テレビ欄狂騒伝。
— オダブツのジョー (@odanii0414) June 18, 2016
1974年4月9日(火曜)
加山雄三主演の「高校教師」は、会社倒産による失職から脱し、女子高の英語教師となった主人公の活躍を描いた学園ドラマ。他の同系統のドラマに比べ、影の部分が目立つ作品。主題歌は
夏木マリ。 pic.twitter.com/1AWbCedeTs
と、ドラマそのものの説明が長くなってしまいましたが、四方晴美は女生徒役です。
ただ、チャコちゃん以来、久しぶりのお目見えで、女優としての格は地盤沈下してレギュラー5人の中では4番手ぐらいでした。
あくまで中心は、髪の長い山内えみこです。
四方晴美のハイライトといえば、夏に海へ行ったシーン。水着(ビキニ)となり、細かい描写はしませんが、そのふくよかすぎる肢体がマニアには語り草です。←ホントの話なのでセクハラと言わないで
一方同じシーンでは、なぜか愛田純だけが何の事情説明もなく、水着にならずに不自然に服のままで水遊び。
水着を持ってくるのを忘れたのかも。いずれにしても、プロの役者が出ているドラマとは思えない不可解な緩い作り方で、さすが東京12chだなあなどと妙な感心をしたものです。
子役としてのチャコちゃんは、50代後半以上ならまだ覚えておられるかもしれませんね。

チャコねえちゃん DVDコレクション - 四方晴美, 宮脇康之, 四方晴美
この記事へのコメント
子役が大人になっても役者を続けるのは
難しいのかな。
ケンちゃんシリーズはなんとか。同窓会の写真はナイスですね。
お元気でいらっしゃるんですね^^
でも高校時代頃に出演していたドラマは全く見ていません。現在はユニクロでお勤めとか・・・お元気で何よりです。