アラサー女性が求める結婚したい男性像、いやその前にあなたは相手に価値を与えられる人間か
婚活の話です。今日もWeb掲示板の定番のお題。
『アラサー女性が求める結婚したい男性のポイント』という記事が炎上しています。
もと記事をご紹介します。
女子力アップGoogirlというサイトです。
アンケートなのか、著者の脳内論考なのかはわかりませんが、記事では次の5点を挙げています。
1.安心感を与えてくれる
2.女性問題で不安にさせない
3.家事をきちんとしている
4.ある程度の経済力
5.なんでも相談できる
アラサー女性と結婚するには、これらを備えなければならないそうです。
それで、こちらがまとめサイトです
コメントを、いくつか引用しておきます。
-----------------------------------
仮にそんないい男がいたとして、それに釣りあう自分なのかと考えたことはあるか?
お互い様
時代は変わったというがあまり変わったようには感じない。
同じことの繰り返しに見える。
アラサー女の平均的な意見が聞きたいな
これが平均的な意見なら日本終わりだろ
ちなみに海外の女性が男に求める条件は、全世代で教養が入って来るよ、日本の馬鹿女は何故か誰も言わんけどな
こういう寄生志向だから30過ぎても結婚できないんだよ
まだ高望みしてる…
「女子力アップ」ってサイト名自体、ブラックジョークとしか思えない
------------------------------------
最後だけ赤字にしましたが、アラサー女性の側に立ってるふりしているようで、むしろアラサー女性を「類型化した笑いもの」にしている悪質なトンデモ記事に私にも見えました。
こういうテーマでは、しばしば「高望み」という指摘があるんですが、当事者の価値観があえば、年の差、様々な格差等、他人には理解しにくいカップルなんていくらでもいます。
もとより、生涯の伴侶に対する理想ですから、その人の自由でよいと思います。
ただし、ですよ。
一応マジレスすると気になるのは、枚挙されている内容が、相手に委ねたり、なにかしてもらったりする「物乞い」根性なんですね。
これって、「どんな星の王子さまと結婚できるか」という昭和40年代ぐらいまでの、普通の女性の結婚観から何も進歩していない。
むしろ、奥村チヨの歌じゃないですが、「あなた好みの女になりたい~」という「努力」すらない、後退だと思います。
たとえば、結婚後も私に仕事させて……ではなくて、相手の経済力をアテにしてますよね。
何でも相談できる関係にしましょう……ではなくて、相談できる人になって、と傲慢に求めてますよね。
ぜーんぶ相手にしてもらうことばっかり。
編集部の意図はわかりませんが、こういう記事を、不特定多数の女性に読ませる現状に対して、我が国はまだまだ「男社会」なんだなと、ため息が出ました。←アラサー婚活女性をコバカにしているという意味で。
人脈って言葉ありますよね。
それって、異業種交流会で名刺交換すれば身につくわけではなく、人間関係の実態がなければならないし、具体的には、自分が相手から価値を感じてもらえるようにならなければ人脈なんて言えないですよね。
生涯の伴侶たる結婚相手は、なおさらそうでしょう。
相手と関係を構築するためには、まずは、自分が相手にどんな価値を提供できるのか、ということだと思うのです。
その結果、相手が自分を必要としてくれる関係になれるかどうかではないでしょうか。
もちろん、これはアラサー女性だけでなく、男性も同じです。
私の高校時代の同級生(男性)が、結婚したがっていたので、女性を紹介したことがありました。
東京近郊の、大きな大仏のある市に豪邸の実家があり、貯金は30代で2億円と言っていました。
ところが、2回目のデートでフラれました。
理由を聞くと、彼いわく、「結婚したら実家に住んで欲しい(つまりゆくゆくは親の面倒を見て欲しい)」と言ったらしいのです。
2回目のデートでそれを言ったのは早すぎたかもしれないと「反省」していましたが、私は回数の問題ではないと思いました。
「金と家」があっても、と思いますか。
自分は金と家がある。だからあんたは良妻賢母、専業主婦としての「安定した」結婚生活を過ごしなさい、という提案がよろしくないのです。
彼は、なぜ彼女と結婚したいのか、という視点、つまり彼にとっての彼女の価値を語っていないですよね。
実家の留守番をして、親の面倒をみる独身女性ということを求めているだけです。
配偶者は、家政婦じゃないんだから。
そして、相手が自分の何を求めてくれているかという話もないですよね。
相手は、結婚後も仕事を続けたかったかもしれないし、東京で別居したかったかもしれない。
そういった互いの価値観の確認もなしに、「僕には金と家がある」と威張っても、むしろそれは、「俺はそれだけの資産家なんだから文句ないだろう」という、相手に対する無礼なマウンティングでしかないのです。
「私の人生や結婚観を舐めんなよ」と、彼女が思ったのは想像に難くありません。
もし、お互い自分にとっての価値を確認できる付き合いをしていたら、お互いがかけがえのない関係になっていたら、彼は親と別居してでも結婚したかもしれないし、彼女は仕事をしたかったとしてもなにか折り合えるところを前向きに探したはずです。
「結婚したい」という自らの欲求があるのなら、相手には自分の結婚観を打ち明けて自分の価値を提供することです。
自分をわかってもらうことです。
そして、相手の人格や人生観に真面目に寄り添うことです。
そのことで、当初自分が思ったこととは違う展開や条件のもとでも、おさまるところにおさまるかもしれません。
「こういう人なら結婚相手に考えてやっても良い」というふんぞり返った態度では、その中身に関わらずまとまらないと思います。
やはり結婚は、お互いの価値観で決まるものだと思います。

婚活したらすごかった(新潮新書) - 石神賢介
![まじめに本気で!婚活アプリバイブル (日経WOMAN別冊) [ 日経doors ] - 楽天ブックス](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/8381/9784296108381.jpg?_ex=128x128)
まじめに本気で!婚活アプリバイブル (日経WOMAN別冊) [ 日経doors ] - 楽天ブックス
『アラサー女性が求める結婚したい男性のポイント』という記事が炎上しています。
もと記事をご紹介します。
女子力アップGoogirlというサイトです。
とっくに結婚してるか、彼女いるかも。
— ハトのような何か (@mmm0622sck) March 21, 2021
してない場合だと1人で色々出来る分…結婚自体に興味無さそう。
自分がすごく魅力的か、同じ?似たこと求められても叶えられるかどうか次第。
https://t.co/UWXJAbttfx
アンケートなのか、著者の脳内論考なのかはわかりませんが、記事では次の5点を挙げています。
1.安心感を与えてくれる
2.女性問題で不安にさせない
3.家事をきちんとしている
4.ある程度の経済力
5.なんでも相談できる
アラサー女性と結婚するには、これらを備えなければならないそうです。
それで、こちらがまとめサイトです
【社会】アラサー女性が求める「結婚したい男性」のポイント…ある程度の経済力、家事ができる、真面目で安心、何でも相談できる ★2 [ボラえもん★]
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) March 23, 2021
https://t.co/hEs7T3MyPM 相変わらず、「星の王子さま」に何でもしてもらおうという了見。フェミニズムとか言ってもこれが現状かも pic.twitter.com/8jY7r6fiYa
コメントを、いくつか引用しておきます。
-----------------------------------
仮にそんないい男がいたとして、それに釣りあう自分なのかと考えたことはあるか?
お互い様
時代は変わったというがあまり変わったようには感じない。
同じことの繰り返しに見える。
アラサー女の平均的な意見が聞きたいな
これが平均的な意見なら日本終わりだろ
ちなみに海外の女性が男に求める条件は、全世代で教養が入って来るよ、日本の馬鹿女は何故か誰も言わんけどな
こういう寄生志向だから30過ぎても結婚できないんだよ
まだ高望みしてる…
「女子力アップ」ってサイト名自体、ブラックジョークとしか思えない
------------------------------------
最後だけ赤字にしましたが、アラサー女性の側に立ってるふりしているようで、むしろアラサー女性を「類型化した笑いもの」にしている悪質なトンデモ記事に私にも見えました。
こういうテーマでは、しばしば「高望み」という指摘があるんですが、当事者の価値観があえば、年の差、様々な格差等、他人には理解しにくいカップルなんていくらでもいます。
もとより、生涯の伴侶に対する理想ですから、その人の自由でよいと思います。
ただし、ですよ。
一応マジレスすると気になるのは、枚挙されている内容が、相手に委ねたり、なにかしてもらったりする「物乞い」根性なんですね。
これって、「どんな星の王子さまと結婚できるか」という昭和40年代ぐらいまでの、普通の女性の結婚観から何も進歩していない。
むしろ、奥村チヨの歌じゃないですが、「あなた好みの女になりたい~」という「努力」すらない、後退だと思います。
たとえば、結婚後も私に仕事させて……ではなくて、相手の経済力をアテにしてますよね。
何でも相談できる関係にしましょう……ではなくて、相談できる人になって、と傲慢に求めてますよね。
ぜーんぶ相手にしてもらうことばっかり。
編集部の意図はわかりませんが、こういう記事を、不特定多数の女性に読ませる現状に対して、我が国はまだまだ「男社会」なんだなと、ため息が出ました。←アラサー婚活女性をコバカにしているという意味で。
人脈って言葉ありますよね。
それって、異業種交流会で名刺交換すれば身につくわけではなく、人間関係の実態がなければならないし、具体的には、自分が相手から価値を感じてもらえるようにならなければ人脈なんて言えないですよね。
生涯の伴侶たる結婚相手は、なおさらそうでしょう。
相手と関係を構築するためには、まずは、自分が相手にどんな価値を提供できるのか、ということだと思うのです。
その結果、相手が自分を必要としてくれる関係になれるかどうかではないでしょうか。
もちろん、これはアラサー女性だけでなく、男性も同じです。
金と家があればいいというものではない
私の高校時代の同級生(男性)が、結婚したがっていたので、女性を紹介したことがありました。
東京近郊の、大きな大仏のある市に豪邸の実家があり、貯金は30代で2億円と言っていました。
ところが、2回目のデートでフラれました。
理由を聞くと、彼いわく、「結婚したら実家に住んで欲しい(つまりゆくゆくは親の面倒を見て欲しい)」と言ったらしいのです。
2回目のデートでそれを言ったのは早すぎたかもしれないと「反省」していましたが、私は回数の問題ではないと思いました。
「金と家」があっても、と思いますか。
自分は金と家がある。だからあんたは良妻賢母、専業主婦としての「安定した」結婚生活を過ごしなさい、という提案がよろしくないのです。
彼は、なぜ彼女と結婚したいのか、という視点、つまり彼にとっての彼女の価値を語っていないですよね。
実家の留守番をして、親の面倒をみる独身女性ということを求めているだけです。
配偶者は、家政婦じゃないんだから。
そして、相手が自分の何を求めてくれているかという話もないですよね。
相手は、結婚後も仕事を続けたかったかもしれないし、東京で別居したかったかもしれない。
そういった互いの価値観の確認もなしに、「僕には金と家がある」と威張っても、むしろそれは、「俺はそれだけの資産家なんだから文句ないだろう」という、相手に対する無礼なマウンティングでしかないのです。
「私の人生や結婚観を舐めんなよ」と、彼女が思ったのは想像に難くありません。
もし、お互い自分にとっての価値を確認できる付き合いをしていたら、お互いがかけがえのない関係になっていたら、彼は親と別居してでも結婚したかもしれないし、彼女は仕事をしたかったとしてもなにか折り合えるところを前向きに探したはずです。
条件を突きつけているだけでは永遠にダメ
「結婚したい」という自らの欲求があるのなら、相手には自分の結婚観を打ち明けて自分の価値を提供することです。
自分をわかってもらうことです。
そして、相手の人格や人生観に真面目に寄り添うことです。
そのことで、当初自分が思ったこととは違う展開や条件のもとでも、おさまるところにおさまるかもしれません。
「こういう人なら結婚相手に考えてやっても良い」というふんぞり返った態度では、その中身に関わらずまとまらないと思います。
やはり結婚は、お互いの価値観で決まるものだと思います。

婚活したらすごかった(新潮新書) - 石神賢介
![まじめに本気で!婚活アプリバイブル (日経WOMAN別冊) [ 日経doors ] - 楽天ブックス](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/8381/9784296108381.jpg?_ex=128x128)
まじめに本気で!婚活アプリバイブル (日経WOMAN別冊) [ 日経doors ] - 楽天ブックス
この記事へのコメント
それでいて「結婚したいのに出来ない」というのは違うのだろうなと感じます。
夢をもつことはよいことですが、折り合いを付ける、互いに歩み寄ることもより大切になると思います。
近所での評判は、『お金の問題じゃないだろう。そんなあんたが問題なんだよ』と陰口を叩かれていますね。
これも結婚を履き違えている典型かと思います(^^;
アラフィフの私でさえ持たないその条件。
「配偶者は、家政婦」と思う男性に応えるような条件ばかりですね。
わたしはバツイチで実年齢よりも多少若く見えるため、仕事中に「息子の嫁に来て欲しいわ」ってたまに言われます。家まで建てたのに嫁が来なくてって言ってる親いますよね。うーん、家があるかどうかは問題じゃないと思うの。息子もしくはあなたに問題があるのでは?って思っちゃいます。
お金や家が条件ではないんですよね。
逆に、そんな人と結婚したらお金には困らないかもしれませんが、根本的な考え方からズレが生じます。
その考え方は、実は結婚生活の色んな部分に根っこでつながっています。
お断りされた女性は賢明だったと思います( *´艸`)