橋田壽賀子さんの納骨報道で改めて考える「〇〇家之墓」問題
先日は仏壇と遺影の話でしたが、今日は墓の話です(汗)
別にそういう話が好きというわけではないのですが、たまたま続いただけです。
橋田壽賀子さんの納骨が済んだそうですね。
日刊ゲンダイの記事から見ていきます。
夕刊紙の日刊ゲンダイは、おおまかに次のことを記事にしています。
1.橋田壽賀子さんの遺骨は、両親が眠る愛媛の寺に納骨されたこと
2.生前から、静岡県内にある「夫一族の墓には入らない」と明言していたこと
3.夫婦でも一緒の墓に入らないケースが増えてきた(4人に1人の女性がそう思っているとの統計)こと
4.夫の死後、姻戚関係を終わらせるのは紙切れ1枚届ければいい
これがOGPです。
橋田壽賀子さんの追悼番組では、夫婦仲がいいことを報じていたので、「夫一族の墓には入らない」というのはなんかしっくり来なかったのですが、要するに、夫が嫌なのではなく、夫の親族と合わなかったようです。
げんに、静岡に買ってあった墓には、夫の形見と橋田壽賀子さんの分骨を埋葬するそうです。
つまり事実上の夫婦の墓。
だった最初から100%「夫婦の墓」に入ればと思いますが、お互いの親とのつながりも絶ち難かったのですね。
かくして、橋田壽賀子さんは、「岩崎夫妻の墓」と「橋田家の墓」との、両方に眠ることになったわけです。
夫婦同一戸籍で、旧姓もファミリーネームも使えるという、稲田朋美議員が提唱する夫婦別姓の「婚前氏続称制度」を先駆的に実践しているようです。
それはともかくとして、「先祖代々の墓」というのは、橋田壽賀子さんのような不便はあります。
家制度時代の名残ですから、直系だけならともかく、伯叔父伯叔母まで入ってくるので、誰を墓に入れる入れないで揉めます。
それでいて、グズグズ言うやつに限って自分は墓守をしないんですね。
相続は、権利の主張なので裁判で決着をつけられますが、祭祀承継は逆に「押し付け合い」になってしまうので、裁判にもなじまないと言われています。
押し付けられたものが負け、といってもいいでしょう。
ま、好き好んでやりたい人は別ですが。
私の話ですが、つい最近まで、祖父母の墓は「先祖代々の墓」だと思っていたのです。
が、祖父母のほかには、早逝した子どもしか入っていないことがわかりました。
つまり、たんなる「祖父母一家の墓」に過ぎなかったのです。
当時を知っている人は物故したので、確かなところはわかりませんが、何らかの齟齬があり、祖父は法的にも血縁も正当な家督相続者でありながら、先祖代々の墓には入らなかったようです。
当時、長男の権限は強かったので、長男である祖父が一族から追い出されたというより、祖父の意思で一族と袂を分かち、現在は祖父の弟から続く分家が「先祖代々の墓」の墓守をしているようです。
まあ、兄と弟で、どっちが正当であるとかないとかいう話もナンセンスですけどね。
そもそも、庶民の「〇〇家之墓」は、江戸時代にできた「檀家制度」を起源とすると言われています。
しかし、現代は、民法が家制度から家族制度に変わりましたし、戸籍制度のほかに住民基本台帳もあります。
少子化、事実婚など家族の実態も変化しています。
昔からの墓を守るというスタイルは、もう限界が来ているのではないかと思います。
みなさんのご先祖の「〇〇家之墓」はいかがですか。

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別にそういう話が好きというわけではないのですが、たまたま続いただけです。
橋田壽賀子さんの納骨が済んだそうですね。
日刊ゲンダイの記事から見ていきます。
姑と合わなかったので「夫」と「実家」に分骨
夕刊紙の日刊ゲンダイは、おおまかに次のことを記事にしています。
1.橋田壽賀子さんの遺骨は、両親が眠る愛媛の寺に納骨されたこと
2.生前から、静岡県内にある「夫一族の墓には入らない」と明言していたこと
3.夫婦でも一緒の墓に入らないケースが増えてきた(4人に1人の女性がそう思っているとの統計)こと
4.夫の死後、姻戚関係を終わらせるのは紙切れ1枚届ければいい
これがOGPです。
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— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) April 19, 2021
橋田壽賀子さんの追悼番組では、夫婦仲がいいことを報じていたので、「夫一族の墓には入らない」というのはなんかしっくり来なかったのですが、要するに、夫が嫌なのではなく、夫の親族と合わなかったようです。
げんに、静岡に買ってあった墓には、夫の形見と橋田壽賀子さんの分骨を埋葬するそうです。
つまり事実上の夫婦の墓。
だった最初から100%「夫婦の墓」に入ればと思いますが、お互いの親とのつながりも絶ち難かったのですね。
かくして、橋田壽賀子さんは、「岩崎夫妻の墓」と「橋田家の墓」との、両方に眠ることになったわけです。
夫婦同一戸籍で、旧姓もファミリーネームも使えるという、稲田朋美議員が提唱する夫婦別姓の「婚前氏続称制度」を先駆的に実践しているようです。
「先祖代々の墓」は矛盾がある
それはともかくとして、「先祖代々の墓」というのは、橋田壽賀子さんのような不便はあります。
家制度時代の名残ですから、直系だけならともかく、伯叔父伯叔母まで入ってくるので、誰を墓に入れる入れないで揉めます。
それでいて、グズグズ言うやつに限って自分は墓守をしないんですね。
相続は、権利の主張なので裁判で決着をつけられますが、祭祀承継は逆に「押し付け合い」になってしまうので、裁判にもなじまないと言われています。
押し付けられたものが負け、といってもいいでしょう。
ま、好き好んでやりたい人は別ですが。
檀家制度に基づいた家墓の墓守は限界に来ている
私の話ですが、つい最近まで、祖父母の墓は「先祖代々の墓」だと思っていたのです。
が、祖父母のほかには、早逝した子どもしか入っていないことがわかりました。
つまり、たんなる「祖父母一家の墓」に過ぎなかったのです。
当時を知っている人は物故したので、確かなところはわかりませんが、何らかの齟齬があり、祖父は法的にも血縁も正当な家督相続者でありながら、先祖代々の墓には入らなかったようです。
当時、長男の権限は強かったので、長男である祖父が一族から追い出されたというより、祖父の意思で一族と袂を分かち、現在は祖父の弟から続く分家が「先祖代々の墓」の墓守をしているようです。
まあ、兄と弟で、どっちが正当であるとかないとかいう話もナンセンスですけどね。
そもそも、庶民の「〇〇家之墓」は、江戸時代にできた「檀家制度」を起源とすると言われています。
しかし、現代は、民法が家制度から家族制度に変わりましたし、戸籍制度のほかに住民基本台帳もあります。
少子化、事実婚など家族の実態も変化しています。
昔からの墓を守るというスタイルは、もう限界が来ているのではないかと思います。
みなさんのご先祖の「〇〇家之墓」はいかがですか。

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この記事へのコメント
お坊さんも足りない時代に・・・
俺の実家系の墓は無いしカミさん実家の墓はお義父さんの故郷福島。そろそろ墓買う事も考えないとなのか?(^_^;)
ただ子供達がいる所ではなぜと云う事になりますからね。
私は死後の世界位仲良く私は死後の世界位仲良く入られたらと思いますね。
父親の親戚とは付き合いがなく
父親がなくなり兄弟でお墓作り
今は父親の遺骨だけです。
母親はそこに入るそうで
自分も亡くなったら入れてもらうつもりです。
新潟にあった先祖代々のお墓を移しました
今ではあと3体しか入らないという人混み
母は自分の実家のお墓に入りたいと言ってましたが
遠いところなのでお参りに行けないよと納得してもらいました
私は結婚していないので父母のお墓に入りたいです
檀家制度の先細り感は否めませんね。
夫は分骨して両方に入ると言ってます。
子供がいないのでいずれは無縁仏になってしまいますが、樹木葬ならいずれは土に返れるしワンコ達も一緒なので寂しくないかなと思ってます♪
私も子どもが障害者なので先祖の墓じまいと自分の始末は深刻です。
ま、障害者でなくても、自分が苦労しているので、子どもに迷惑をかけるつもりはありませんでしたが。
私は父の墓は守れる人もいないので墓じまいするつもりです。
母や私や妻はどうなるのか、まだ未定です。
入る予定は、母、僕、妻の4人だけで、他にはいません。
今は、僕たち夫婦が墓を守っています。
娘は嫁いで近くに住んでいますが、「お父さんお母さんが死んで、娘の代になったら墓じまいしていいからね」と言ってあります。