賞味期限、本当の期限は?
食品の「賞味期限」、実際には1日や2日ぐらいオーバーしていても食べてしまうでしょう。
では3日なら、1週間なら、1ヶ月なら……
いったい賞味期限切れ食品はいつまでなら限界か?というのが話題です。

もとの記事は、プレジデント・オンライン。
『「賞味期限切れ食品はいつまで食べられるか」その答えを出す“ある計算式”安易に五感で判断してはいけない』という松永和紀さんの署名記事です。
1~2日だったら、まあ食べますよね。
1週間たつと、ものによりけりでしょうか。
1ヶ月……レトルトや缶詰だったらいいんじゃない?
1年……さすがに苦しいか。
記事では、消費者庁が、国の省庁が持っている災害用備蓄食品に限定して、「味期限切れでも食べられる、いや、食べきってほしい「目安」を示した」ことを紹介しています。
消費者庁では、賞味期限切れ後の食べきる目安として、次のような式を設定しました。
賞味期限後の食べきる目安(月数)=賞味期限(月数)×1/10×1/2
著者は、たとえばこう試算します。
ところが、著者によると、これはきちんと管理された備蓄品で、私達が保管する食品とは必ずしもイコールではないそうです。
記事によると、食品ロス削減推進室にも「この食品は○カ月保つ」という指針を出してほしい、という要望が来るそうですが、「とりあえずは私たち消費者が自己責任で判断するしかなさそうです」と結んでいます。
ということなんで、結論は、私たちの台所に眠っているカップヌードルは、賞味期限何日オーバーまでが大丈夫なのかは、明らかになっていません。
そこが知りたかったのに、ちょっとがっかりしましたよ、松永さん。
ということで、記事が結局大事なところを明らかにしていないので、私は自分の昔の記事を蒸し返すことにしました。
私は以前、賞味期限と消費期限について、直接メーカーに問い合わせたことがあります。
賞味期限や消費期限は、いつまでなら大丈夫か、というそのものズバリの質問です。
消費期限とは、「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限 」のこと」(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html)。
いたみやすい食品に表示されています。
弁当やデザート、パンなどは「消費期限」を採用しています。
消費期限となると、「日」どころか、「調理を行ってから2時間以内」(ほっかほか亭)と、時刻単位で「絶対厳守」すべき期限を区切ってきます。
「私どもの期限表示は、製造日から5日以内の製品に『消費期限』、6日以上の製品に『賞味期限』と表示」(Pasco)と、同じパンでも商品によって分けている所もありました。
今回注目の「賞味期限の猶予期限」ですが、賞味期限とは、「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。」です。(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html)。
「カップラーメンや缶詰、おかし、常温で保存できる魚肉ソーセージなどに記載している」(セブンイレブン)といいます。
賞味期限を1~2日過ぎたからといってすぐに悪くなるものではないが、それを過ぎると徐々に味は落ちていくとか。
では、賞味期限をどのくらい過ぎてもその食品は食べられるのでしょうか。
森永乳業では、「賞味期限を設定する場合、1.5倍の日数でテストをしている」そうです。
つまり、2週間の賞味期限を設定している商品の場合、3週間問題がないことを確認していることになります。
「ただし、保存状態がよい環境でのテストのため、家庭では1.1~1.2倍程度の日数オーバーで考えておけばよい 」とか。
それで計算してみると、たとえば牛乳なら、ESL製法(貯蔵期間延長処理)を施していないものは賞味期限が8日として、1~2日過ぎたぐらいまではOK。
ESL製法を施したものなら、賞味期限が14~15日として2~3日大丈夫ということになります。
同様に、ヨーグルトなら2~3日、要冷蔵で70日間の賞味期限のロングライフプリンなら2~3週間、1年半(18ヶ月)の賞味期限がある粉ミルク(スキムミルク、クリープなど)なら1ヶ月は過ぎても、捨てずに摂取できそうです。
カップヌードルのような保存食はどうかというと、日本即席食品工業協会の話では、即席麺の多くは製造後5~6ヶ月の表示が行われているが、実際には8~10ヶ月間保存しても食べられるというテスト結果を得ているといいます。
いろいろな企業に聞いた私の結論は、乳製品を含めて「賞味期限1.1~1.2倍程度の日数オーバー」といったところです。
が、ただそれは理論上大丈夫であっても、企業が保証してくれるわけではありませんので、この記事を読んで期限後の商品を摂取したことによる不測の事態があっても、それはすべて自己責任ということで、よろしくお願いします。
みなさんは、何日ぐらいなら、オーバーしていても食べてしまいますか。

もう間違えない!賞味期限・消費期限―食品事業者が知っておきたい期限設定方法と留意すべきポイント - 食品表示問題研究会
![賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか【電子書籍】[ 井出留美 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/rakutenkobo-ebooks/cabinet/4047/2000004734047.jpg?_ex=128x128)
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか【電子書籍】[ 井出留美 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
では3日なら、1週間なら、1ヶ月なら……
いったい賞味期限切れ食品はいつまでなら限界か?というのが話題です。

消費者庁が示した災害用備蓄食品の目安
もとの記事は、プレジデント・オンライン。
『「賞味期限切れ食品はいつまで食べられるか」その答えを出す“ある計算式”安易に五感で判断してはいけない』という松永和紀さんの署名記事です。
1~2日だったら、まあ食べますよね。
1週間たつと、ものによりけりでしょうか。
1ヶ月……レトルトや缶詰だったらいいんじゃない?
1年……さすがに苦しいか。
記事では、消費者庁が、国の省庁が持っている災害用備蓄食品に限定して、「味期限切れでも食べられる、いや、食べきってほしい「目安」を示した」ことを紹介しています。
「賞味期限切れ食品はいつまで食べられるか」その答えを出す"ある計算式" 安易に五感で判断してはいけない #POL https://t.co/Yxs1yw4pro
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) June 15, 2021
消費者庁では、賞味期限切れ後の食べきる目安として、次のような式を設定しました。
賞味期限後の食べきる目安(月数)=賞味期限(月数)×1/10×1/2
著者は、たとえばこう試算します。
災害用食品の賞味期限が3年なら、食べきる目安は3年(=36カ月)×10分の1×2分の1=1.8カ月となりおよそ2カ月。5年(=60カ月)なら、食べきる目安は3カ月です。
ところが、著者によると、これはきちんと管理された備蓄品で、私達が保管する食品とは必ずしもイコールではないそうです。
記事によると、食品ロス削減推進室にも「この食品は○カ月保つ」という指針を出してほしい、という要望が来るそうですが、「とりあえずは私たち消費者が自己責任で判断するしかなさそうです」と結んでいます。
ということなんで、結論は、私たちの台所に眠っているカップヌードルは、賞味期限何日オーバーまでが大丈夫なのかは、明らかになっていません。
そこが知りたかったのに、ちょっとがっかりしましたよ、松永さん。
1.1~1.2倍程度の日数オーバーで考えておけばよい
ということで、記事が結局大事なところを明らかにしていないので、私は自分の昔の記事を蒸し返すことにしました。
私は以前、賞味期限と消費期限について、直接メーカーに問い合わせたことがあります。
賞味期限や消費期限は、いつまでなら大丈夫か、というそのものズバリの質問です。
私はかねてから疑問だったのが、#賞味期限 と #消費期限。たとえば賞味期限を1日でも過ぎたら食べてはいけないのか。1日ぐらいなら大丈夫か。なら2日ではどうか。乳製品、弁当、デザート、カップ麺、魚肉ソーセージなどについてメーカーやコンビニなどに直接お尋ねしました。https://t.co/Fv1McijuTc pic.twitter.com/Ny87hBB5tK
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) June 15, 2021
消費期限とは、「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限 」のこと」(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html)。
いたみやすい食品に表示されています。
弁当やデザート、パンなどは「消費期限」を採用しています。
消費期限となると、「日」どころか、「調理を行ってから2時間以内」(ほっかほか亭)と、時刻単位で「絶対厳守」すべき期限を区切ってきます。
「私どもの期限表示は、製造日から5日以内の製品に『消費期限』、6日以上の製品に『賞味期限』と表示」(Pasco)と、同じパンでも商品によって分けている所もありました。
今回注目の「賞味期限の猶予期限」ですが、賞味期限とは、「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。」です。(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html)。
「カップラーメンや缶詰、おかし、常温で保存できる魚肉ソーセージなどに記載している」(セブンイレブン)といいます。
賞味期限を1~2日過ぎたからといってすぐに悪くなるものではないが、それを過ぎると徐々に味は落ちていくとか。
では、賞味期限をどのくらい過ぎてもその食品は食べられるのでしょうか。
森永乳業では、「賞味期限を設定する場合、1.5倍の日数でテストをしている」そうです。
つまり、2週間の賞味期限を設定している商品の場合、3週間問題がないことを確認していることになります。
「ただし、保存状態がよい環境でのテストのため、家庭では1.1~1.2倍程度の日数オーバーで考えておけばよい 」とか。
それで計算してみると、たとえば牛乳なら、ESL製法(貯蔵期間延長処理)を施していないものは賞味期限が8日として、1~2日過ぎたぐらいまではOK。
ESL製法を施したものなら、賞味期限が14~15日として2~3日大丈夫ということになります。
同様に、ヨーグルトなら2~3日、要冷蔵で70日間の賞味期限のロングライフプリンなら2~3週間、1年半(18ヶ月)の賞味期限がある粉ミルク(スキムミルク、クリープなど)なら1ヶ月は過ぎても、捨てずに摂取できそうです。
カップヌードルのような保存食はどうかというと、日本即席食品工業協会の話では、即席麺の多くは製造後5~6ヶ月の表示が行われているが、実際には8~10ヶ月間保存しても食べられるというテスト結果を得ているといいます。
結論
いろいろな企業に聞いた私の結論は、乳製品を含めて「賞味期限1.1~1.2倍程度の日数オーバー」といったところです。
が、ただそれは理論上大丈夫であっても、企業が保証してくれるわけではありませんので、この記事を読んで期限後の商品を摂取したことによる不測の事態があっても、それはすべて自己責任ということで、よろしくお願いします。
みなさんは、何日ぐらいなら、オーバーしていても食べてしまいますか。

もう間違えない!賞味期限・消費期限―食品事業者が知っておきたい期限設定方法と留意すべきポイント - 食品表示問題研究会
![賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか【電子書籍】[ 井出留美 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/rakutenkobo-ebooks/cabinet/4047/2000004734047.jpg?_ex=128x128)
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか【電子書籍】[ 井出留美 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
この記事へのコメント
和菓子なんか開けなくてもカビるときもあったり。
それでも食べるけど(笑)。
1日〜2日程度過ぎても食べちゃいますw
後は物によったりしますが、なまものは早く食べるようにしてます。密封されるものは多少過ぎても食べてるような(苦笑)
カップラーメン等の乾物系なら2,3カ月過ぎていても食べちゃうかも。
消費期限については、物によりますね。
元々安売りの時にまとめて買うので、多少のことは気にしないことにしています。
牛乳は冷蔵庫に入っていても期限切れは嫌だし、けど納豆なんて腐って糸を引いた豆みたいですから、半月くらいは平気です。
母親は長く寮の賄いをしていたので賞味期限には厳格で今でもその習慣が残っていて期限切れのものには絶対手をつけません。
私もその影響で育ったのですが田舎に越してくると焦点に平気で期限切れの商品が売られていて1か月ほど経過したものは半額とかで売っています。
流石にこれにはいまだになれませんが地元の人はあまり気にかけていない様子。
記事中の方程式は面白いですね
日常的に食しています
廃棄ロスによる利益減を最小にと
むしろ積極的に・・・ 笑
物によって違いますが
例えば「コンビニスイーツ」は
2日後まで全く問題なくいけますが
3日目となるとちょっと味が落ちる気が・・・
あくまで個人的には致します
でも気持ちの問題が大きそう 笑
以前、半年賞味期限を過ぎたカップラーメンを食べました
お腹を壊したりという事態には至りませんでしたが
普段食べている味とは思えぬなんとも言えぬ変化を感じ半分で捨てました
レトルトは半月過ぎたものを食べましたが全く問題ありませんでした
私以外の家族は一切賞味期限切れには手をつけませんが
最近たべたのは2019年の末くらいが期限だった少量密閉パックだった炒り胡麻をラーメンに投入して食べました!
美味しかったし腹も壊してません(о´∀`о)
卵の賞味期限はもっと長くしておいても良いと思っています。せいぜい10日ほどで期限切れですが、あれは生で食べられる期限のはずです。卵は半年位持つものだと聞いています。もっと宣伝してフードロスを減らしたいものです。
5年ぐらい過ぎたミルクチョコも大丈夫でした。ブルーム現象で白くなった部分を削って食べたところ、むしろ普通のミルクチョコよりおいしかったです。