
コロッケのレストランが、あまり経営状態が芳しくないらしい。といっても、コロッケ専門レストランではなく、かつてものまね四天王といわれたタレントのコロッケがオープンしたものまねレストランの話である。開店から、わずか4ヶ月にもかかわらず厳しい状況だということでメディアでも取り上げられ、Web掲示板でも手厳しい意見を書き込まれている。
コロッケが、麻布十番にプロデュースしたレストランをオープンしたのは今年1月。
150席に、ド派手なステージなどは総工費5億円を要したといわれて大変話題になった。
それが、はやくも経営状態が思わしくないというのだ。
値段が少し高い。
ディナー・ドリンクのコースで、もっとも安いカジュアルシートの基本料金は月〜木・日・祝日で1人1万2000円という。
グランドシートになると、は、月〜木・日・祝日で1人1万4000円。もっとも高いのはウィングラウンジ月〜木・日・祝日で1人1万7000円、金・土・祝日前は2万円程度になるという。
そして、コロッケ自ら選出したパフォーマーや、ものまねタレントらのステージがあるというのだが、やはり高い感じがする。
Web掲示板も、そのへんはかなり率直な書き込みが目立った。
「コロッケも毎日3ステージくらいやれば少しは客入るんじゃね。本人が体張らないと」
「この値段出す人がしょぼい料理で満足すると思ったのかな。外食はリピーターがいないとやっていけない」
「本人が必ず出るならまだしも、無名の芸人じゃなぁ」
「モノマネなんて金払って見たくない」
「偽物に2万払うぐらいなら本物見に行くわ」
「高いし、モノマネってたまに見るならいいが、すぐ飽きる」
「ものまねなら、もっと庶民的な入りやすいものにしたほうが良かったのかもね」
「内装に5億円? 信じられない話」
などである。
要するに、
内装などにカネをかけすぎ
値段が高い割に価値を感じない
モノマネに対する世間の評価は思ったより高くなかった
といったところだろう。
やはり総じて言えるのは、コロッケの見通しが甘かったということである。
タレントに、マーケティングは無理なのかもしれないが、しかし現実に開店した以上、そんな言い訳は許されるはずもない。
それにしても、5億円というのはすごい。
よほど太い金主を見つけたのだろう。
しかし、もしこれがラーメン屋だったら、その100分の1よりも少ない予算で、もっと薄利多売で繁盛したかもしれない。
コロッケ自身、本気度をもう1度問いなおしてみることだ。
そして、作ってしまった以上、今更後には引けないのだから、経営コンサルタントでも誰でもいいから、率直に相談することである。
しかし、タレントの商売。やはり武士の商法なのだなあと感じざるを得ない。

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