『男三人!あばれはっちゃく』CS初放送、初代〜3代長太郎勢揃い - 芸能資料館

『男三人!あばれはっちゃく』CS初放送、初代〜3代長太郎勢揃い

男三人!あばれはっちゃく

『男三人!あばれはっちゃく』(1982年4月3日放送)が、『俺は男だ!あばれはっちゃく』(1982年1月2日放送)とともに来る13日、CSのホームドラマチャンネルで放送される。

いずれも桜間長太郎は2代目(栗又厚)だが、「男三人」というタイトル通り、『男三人!あばれはっちゃく』では3代目まで、『俺は男だ!あばれはっちゃく』でも初代(吉田友紀)と三代目(荒木直也)も登場する。


『あばれはっちゃく』は全部で5シリーズ制作され、いずれも毎週土曜日7時30分〜8時までの30分ドラマだった。

主役の桜間長太郎と、その兄弟はシリーズごとに交代。

このドラマの主人公・桜間長太郎は5人が演じているが、東野英心、久里千春の両親と、担任の先生の山内賢はずっと出ずっぱりだった。

今回、放送されるのは、当時番組改編期に放送されたその特番。

『俺は男だ!あばれはっちゃく』は、二代目のときに作られ、『男三人!あばれはっちゃく』は、二代目から三代目にバトンタッチするときで、ストーリー的には、『俺は男だ!あばれはっちゃく』の続編である。

したがって、今回、『俺は男だ!あばれはっちゃく』では、初代・吉田友紀と二代目・栗又厚が共演し、『男三人!あばれはっちゃく』は三代目(荒木直也)も登場する。

今は、子どもを対象とする、レギュラーの30分番組というのは『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』ぐらいで、そもそも30分ドラマの枠自体が消えてしまった。

30分番組を2つと60分番組をひとつ作るよりは、120分番組をひとつ作るほうが低コストで作りやすいという効率の問題だと思う。

また、子どもを対象とする番組といえば、TBSの『ケンちゃん』シリーズが有名だが、『あばれはっちゃく』シリーズも、同じ国際放映という会社の製作である。

『あばれはっちゃく』は、山中恒著の同名の小説(読売新聞社、理論社など)があり、それを原作としてテレビドラマ(1979年2月3日〜1985年3月2日、国際放映/テレビ朝日)が作られた。

山中恒は、1970〜80年代に幼少期を過ごした者にとって、印象深い名前である。 小学校の図書室には、必ず山中恒の本があったものだ。

あばれはっちゃく・桜間長太郎のキャラクター


あばれはっちゃく、というぐらいだから、「ガキ大将」である。

ただし、決して不良ではない。 駆け引きや処世術もなく、理屈で考えるのでもなく、体当たりで真っ直ぐ生きる、というキャラクターである。

父親の職業は、職人(雇われ大工)であったり、理髪店などの自営業であったりする。 つまり、自分の腕で暮らしているわけだ。

だから、自分に誇りを持っている。 それだけに、子どもには曲がったことはさせない、という一家である。

「てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ」 という父親の一言は、おなじみのフレーズである。

あばれはっちゃくこと桜間長太郎は、困ったことがあると、シリーズによって倒立やブリッジや座禅などのポーズを取りながら「ひらめけーひらめけー」や、「はっちゃけーはっちゃけー」などといったこと口にして、打開策をひらめく。

これは、子どもではあるが、すぐ親や友人を頼らないで自分で解決する、頼れるのは自分だけだ、という強い意志と、普段はやらない奇妙奇天烈なポーズをあえて取ることで、運の流れ気を変えて打開する、という暗示のような意味が含まている。

設定は違うが、何かというとドラえもんをあてにし、挙句の果てに自分勝手に悪用して迷惑をかけるのび太とは根本的に異なるキャラクターである。

ストーリーは、30分ドラマだから、それほど劇的な展開があるわけではない。 しかし、毎回観ていくことで、ゆっくりとその価値が視聴者に伝わってくる。

1クール、10回でバタバタっと終わってしまう、今のドラマとはコンセプトも全く違うのだろう。

『ケンちゃん』シリーズもそうだったが、いつも子どもの立場にたっていて、子どもを裏切らないきれいなストーリーだったから、大人でも気持ちよく観ることができた。

『男三人!あばれはっちゃく』と『俺は男だ!あばれはっちゃく』の放送は、13日の日曜日。

『俺は男だ!あばれはっちゃく』が午後6時、『男三人!あばれはっちゃく』が午後7時半の放送である。

ドラマを観て、当時を知るものは当時を思い出し、当時を知らない若い層は、昭和の古き良き時代のファミリードラマを堪能してほしい。

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