
鈴木亜美、といえば、売りだしてこれからという時に契約のトラブルで芸能生活にブランクを作ったことが思い出される。
そのトラブルの和解が決まったのが、2003年11月4日だ。東京高裁で、鈴木亜美が所属レコード会社「ソニー・ミュージックエンタテインメント」に対して専属契約の終了確認を求めた訴訟の和解が成立したと報じられた。
同年3月28日の東京地裁判決では、「専属契約は失効している」と亜美側の請求を認めたが、それに対してソニー側が控訴していた。
今回の和解内容は、一転して亜美とソニーとの契約が継続していることを確認する内容といわれている。
トラブル後、にっちもさっちもいかなくなった鈴木亜美側が、訴訟を継続すれば今後の芸能活動に差し支えると判断して歩み寄ったのであろうといわれた。
17歳の鈴木あみが、音楽プロデューサー・小室哲哉の“秘蔵っ子”としてデビューしたのは98年7月だった。
ファーストアルバム「SA」が250万枚の大セールスを記録し、その将来を属目された。
ところが、所属事務所「エージーコミュニケーション」の脱税依頼が告発されると、鈴木あみと両親は「社長の逮捕騒動がイメージダウンにつながった」などとして、所属事務所と音楽事務所「ミュージックトライブ」を相手取り、契約の終了確認を求めて東京地裁に提訴した。
真相は金銭問題だった!?
しかし、当時から、本当の理由は金銭問題と囁かれていた。
げんに、鈴木あみの両親は、「2000年の長者番付で浜崎あゆみの収入が6億6000万円なのにあみがその20分の1なのはおかしい」と、他の芸能人の名前まで出して訴えた。
しかし、芸能人の収入というのはその人一人の稼ぎではない。
事務所のスタッフの人件費や事務所が作った付加価値などが込み込みになっているし、新人売出しの投資には億単位の金がかかるので、売れても10年は独立しないのが不文律といわれる。
ずぶのシロウトからスタートした鈴木あみの訴訟には、業界内外から疑問と批判が相次いだ。
ところが、鈴木あみ側はこれだけでは済ませず、今度は所属のレコード会社、ソニーミュージックエンターテインメント(SME)を相手取り、契約期間確認、実演家印税の支払い、明細書の交付を求めて東京地裁に提訴。その決着が冒頭の和解だった。
鈴木亜美側は、自由の身になって出直したいということだったのかもしれないが、結論から言って、その思惑は実現できなかったということだろう。
この間、松浦亜弥、上戸彩など、新しい人気アイドルが活躍したため、トラブルでイメージダウンした上に、ブランクと年齢を重ねた鈴木亜美がどこまで張り合えるかは疑問とされた。
その後、それなりの活動はしているが、やはりデビュー当初の破竹の勢いは感じられなかったような気がする。

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