
ゆずポンという愛称で人気があったグラレスラー・愛川ゆず季がプロレスを引退することになり、4月29日、両国国技館で引退試合を行った。グラドル出身で、当初はどこまで本気か半信半疑の部分もあったが、女子プロレス大賞で史上初の2年連続MVPに輝くなど、約2年半の現役生活はトップレスラーとしての活躍だった。

「東京スポーツ」(5月1日付)では、ゆずポン、こと愛川ゆず季引退について、最終面すべてを使って報じている。
「愛川は引退試合で次期エース候補の不良娘・世W虎(19)と対戦。入場から感極まり涙を見せていたものの、試合が始まるや、すぐに“戦う女”の表情に一変した。
各種ゆずボンキックにパイパイアタックと得意技を連発すると、奥の手・タイガースープレックスホールドまで投入。最後は世W虎のネックバンギングポムから重量感バッグンのダイビングセントーンを浴び逆転負けを喫したが、約2年半のプロレス人生の集大成ともいえるファィトで完全燃焼を遂げた。
試合後のセレモニーでは「プロレスに愛川ゆず李を120%生かしてもらったと思ってます。グラレスラーは強いのだ!」とあいさつ。ドレス姿に早着替えし、涙の10カウントゴングを聞いた。
激動のプロレス人生だった。
当初はグラビアアイドルからの転身とあって色眼鏡で見られがちだった。しかし、「崖っ縁アイドル」とも呼ばれていた愛川にとっては一世一代の大勝負。プロレスに向き合う姿勢は常に真撃だった。
それまで受けていた両親からの仕送りを断つなど不退転の覚悟で臨み、入門からデビューまでの半年間では、あわや家賃滞納危機の困窮に陥ることもあった。
断ったのは仕送りだけではない。プロレスに取り組み始めた当時、交際していた一般男性との別れも経験した。
「まあ、大きく言うとと『プロレスか俺か(選べ)』みたいになって…(苦笑)。だから真剣にやろうと思ってからは彼氏もいなかったです。自分はプロレスしか考えてなかったですね。やらないと後がないと思ってたし、残された道はここしかないと思いました。恋愛で仕事がダメになるのが一番ばからしいと思った」
たばこは以前から吸わなかったが、入門と同時に好きだった酒も飲まなくなった。決して誰かから強要されたわけでもないが、かつて女子プロ界で伝統とされた「3禁」を順守していた。史上初となる女子プロ大賞2年連儀MVPの裏には、リングに懸ける並々ならぬ覚悟があったのだ。
そんな娘の戦いを陰から支え、この日も愛媛から応援に駆けつけた父・智修さん(56)からは「いい人を見つけて、孫の顔でも見せてください」と婚活を催促される一幕も。今後は全くの未定ながら愛川も「将来的には女性としての幸せをつかみたいですね」と笑顔を見せた。
強く、華やかに2年半を戦い抜いたゆずボン。女子プロレスを通じ、生まれ変わったシンデレラは人生の新たなステージへと旅立った。(岡本佑介)
ゆずポン、こと愛川ゆず季の第二の人生にも期待しよう。

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