
朝倉美沙といえば、詐欺逮捕やがん罹患などで話題になった。島田洋七が見出した歌手だが、波乱万丈な人生を送っている。まずは詐欺事件の方から振り返ってみたい。芸能事務所「B&Bレコード」社長が起訴された。社長が所属する女性の歌手を使って、ファンから金を騙し取ったという詐欺事件でのことだ。
詐欺容疑の女性歌手不起訴=会社役員は起訴―広島地検支部
時事通信 9月19日(水)20時26分配信
うそのキャンペーンで現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で歌手の女性(36)ら2人が2度にわたり逮捕された事件で、広島地検尾道支部は19日、女性を嫌疑不十分で不起訴とした。会社役員各務淳容疑者(35)については詐欺罪で起訴した。
地検は女性を不起訴とした理由について、「各務容疑者との共謀を裏付ける証拠が不十分だった」などと説明した。
「歌手の女性」は、すでにネットで名前が簡単に検索できるほど様々なブログで書き立てられたが、「島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん」のイメージソングを歌った新納美沙子(にいろ みさこ)である。
不起訴は無実ということではない。ただし、起訴猶予とも違う。起訴猶予は文字通り、猶予が取り消される可能性がないわけではない。しかし、不起訴はもうこの件について無罪放免ということである。
新納美沙子は嫌疑不十分、嫌疑の解釈ではなく、嫌疑そのものを固められなかったから起訴猶予ではなく不起訴になった。
いずれにしても、はれて不起訴になったわけで、無罪は無罪だ。
MSN産経ニュースなどに逮捕の時には名前が出て、不起訴になったら名前を隠すというメディア報道のやり方は逆ではないのだろうか。
むしろ、不起訴になったからこそ、新納美沙子のために名前を出すべきだろう。
新納美沙子は「佐賀のがばいばあちゃん」がメジャーデビューで、当時の報道では、2011年6月から半年の間に、尾道市内で新納美沙子のファンの男性に対し「応援してくれる人限定で電気自動車に改造するキャンペーンをしている。ファンの中からあなたが選ばれた」などと嘘を言って、2回にわたって現金合わせて210万円と乗用車1台をだまし取った疑いがもたれての逮捕だった。
取り調べに対し、新納美沙子は「各務容疑者に言われてやった」と供述したという。
