榊原るみ代表作『男はつらいよ 奮闘編』『気になる嫁さん』を思い出す

榊原るみさん(1951年3月5日 - )の誕生日です。おめでとうございます。代表作『男はつらいよ 奮闘編』『気になる嫁さん』を思い出します。前者は、シリーズ中屈指の名作と言われ、後者も松木ひろし・石立鉄男シリーズの一作として今も昭和ドラマファンによって語り続けられています。(以下文中敬称略)

榊原るみは、3歳で雑誌モデルとしてデビューした女優です。
1969年のドラマ『颱風とざくろ』(日本テレビ)で本格的に役者デビューし、1971年の映画『男はつらいよ 奮闘篇』では、7代目のマドンナ・花子役を演じて注目を集めました。
同年、『帰ってきたウルトラマン』(1971年)にも出演しましたが、そのさなかに『気になる嫁さん』(1971-1972年)の主役に抜擢されました。
掃除が趣味で、書籍『お片づけしましょ!』も出版しています。
ということで、今回はその中から2作、振り返ってみます。
男はつらいよ 奮闘編
3月5日は『男はつらいよ 奮闘編』マドンナ・花子を演じられた榊原るみさんのお誕生日。「私、寅ちゃんの嫁っこになるかな!」と言って寅さんのハートに火をつけてしまった娘さん。『夕焼け小焼け』でもお手伝いさん役でチョットだけ出演されました。Happy Birthday ???? pic.twitter.com/QA9C8mUBwc
— markdad (@markdad139) March 5, 2019
『男はつらいよ 奮闘編』(1971年公開)は、日本の国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の第8作目です。
あらすじは、公式サイト(https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie/7/)から引用します。
「寅さんの母・お菊(ミヤコ蝶々)が、久しぶりに柴又を訪れる。そこへ寅さんが帰郷し、さくらと共に、お菊の宿泊先の帝国ホテルに向かうが、子供のように愚行を重ねる寅さんに、お菊は愛想を尽かす。旅に出た寅さんは、三島で東北なまりの少女、太田花子(榊原るみ)と出会い、知的障害を持つその身を案じるが・・・ 天使のように純粋は花子と寅さんの楽しい日々。青森県の岩木山の自然に抱かれて育った少女・花子に榊原るみ。これまでの大人の女性や、若い女性のマドンナとは違う少女への、寅さんをはじめとする、柴又の人々の暖かい目線。花子の身元引受人の朴訥な教師を田中邦衛が好演。山田監督が落語を提供したこともある、柳家小さんが、ラーメン屋店主で出演。その話芸が堪能できる。」
寅次郎の実母(ミヤコ蝶々)が生きていた頃ですね。
旅先で知り合った、知的な障害のある津軽の若い女性・花子(榊原るみ)に、「わたし、とらちゃんの嫁ッコになる」という一言で柴又中を動揺させ、寅次郎もそれを真に受けます。
「花子、もうお前、どこへも行くな。ふるさとにも帰るなよ。ずっとここにいろよ。俺が一生面倒見るからよ」
ところが、寅次郎が不在の折に、花子の小学校時代の教師をしていた福士先生(田中邦衛)が身元引受人として、とらやを訪れ、花子を連れて津軽へ帰ってしまいます。
寅次郎「花子は、オレみたいなヤクザ者のそばにいるよりも、津軽の福士先生のそばにいるほうが幸せなのかよ」
さくら「そうよ」
まあ、そうでしょう。でも辛いところですね。
『男はつらいよ』といえば、実績十分の一線級の女優がマドンナを演じましたが、このとき彼女は、まだ映画出演が2作目のほぼ新人。
大抜擢でしたが、その起用は大成功だったと思います。
気になる嫁さん
昭和のドラマファンなら誰でも知っている、松木ひろし脚本、大野雄二音楽、石立鉄男出演のシリーズ第2弾。
といっても、本作は榊原るみが主演です。

チャンネルNECOより
小田急線成城学園にある清水家。
破産した造船会社の元社長である呂之助(佐野周二)と、5人の子どもたち(山田吾一、水野久美、石立鉄男、山本紀彦、関口守)、そして家政婦のばあや(浦辺粂子)とで暮らす大家族。
そこに、アメリカに留学が決まった末っ子・純(関口守)の婚約者、坪内めぐみ(榊原るみ)が「嫁」として同居することに。
ところが、純は留学先で心筋梗塞により客死。
両親がいないめぐみは、「ここが私のうちです。どうか置いてください」と清水家に戻り、一同も「嫁」として扱うものの、年頃で独身の男性陣としては、何かと「気になる」「嫁」という設定の一話完結ホームドラマです。
佐野周二と関口守は実の父子ということで話題を呼びましたが、関口の演技をヒヤヒヤしながら見ていました。
お兄さんの関口宏は、ソツなくこなしていたように見えましたけどね。
このときの浦辺粂子のセリフ回しを、後に片岡鶴太郎が真似したわけです。
榊原るみは、このドラマのために、『帰ってきたウルトラマン』(1971年、TBS)の坂田アキ役を降板しました。
「帰ってきたウルトラマン 第37話 ウルトラマン夕陽に死す」71年。地球侵略を企むナックル星人にウルトラマンの弱点を考察され坂田兄(岸田森さん)アキ(榊原るみさん)の犠牲に動揺した郷は怪獣との戦いに破れ捕縛の後に連行されるがお二人のスケジュール調整による降板と既知周知でも衝撃を受ける本作。 pic.twitter.com/rKAXubsszn
— 岸田森 (@k18905677) September 23, 2018
いずれも昭和の作品ですが、DVD化されたり、再放送されたりしています。
ご覧になりましたか。
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気になる嫁さん
この記事へのコメント
榊原るみさん、こんな女優さんもいましたね・・
たしかに可愛くて好きなタイプだったかも知れ
ません。 すっかり忘れさった俳優・女優さんも
多くなっています!