#平成生まれは知らない 昭和の常識(服部淳著、イースト新書Q) Kindle版

#平成生まれは知らない 昭和の常識(服部淳著、イースト新書Q)は現代の日本ではありえない「昭和仰天ニュース」25選をまとめた書籍です。現代の日本では考えられない昭和時代のエピソードを集めたもので、平成生まれの人々には驚きの内容が満載です。

「昔は良かった」と、よくいいます。
Facebookの昭和関連グループでも、昭和時代の写真、芸能人振り返り、当時の生活用具やおもちゃなどをもとに、懐かしむ投稿があります。
それはそれでもちろん構わないのですが、それに引き換え今は駄目だ、的な意見は、うーむ、そうかなと思います。
たしかに、コンプライアンスとかガバナンスとか、倫理的なことが厳しくなっているように思います。
しかし、それは守るべき人権や社会秩序のためですし、ではそれがない昭和時代がそんなにいいのか。
昭和時代はインターネットもないし、今なら治る病気が治らないかも知れない。
凶悪犯罪だって、実は昭和のほうがずっと多かった。
そんな、「昭和の真実」を振り返っているのが本書です。
昭和時代の日本は、現代では考えられないほど無法地帯だったことが紹介されています。
本書は、昭和時代の実態を知ることで、現代の日本社会の変化や進化を理解する手助けとなるでしょう。
昭和のネガティブな面に焦点を当てた内容であり、ノスタルジーだけでなく、当時の現実を知ることができます。
令和日本の祝祭日は多すぎるか?
ちょっと待って。もしかして今の20代、30代の人って東京湾岸にあった「夢の島」のこと知らなかったりする? 高さ16メートルのゴミの山で、悪臭とハエの大量発生があった歴史を知らない?? pic.twitter.com/Q062kKgHyV
— 西村 賢??Coral Capital, Partner (@knsmr) November 26, 2024
というわけで、Amazon販売ページで公開されている目次から引用します。
道路の砂利でガラスが割れた!?
タクシーの走りっぷりは暴走族以上だった!?
糞尿は海に垂れ流し!?
戦死者より交通事故死者のほうが多かった!?
街中を狂犬病の犬がウロウロしていた!?
夢の島のハエを自衛隊が鎮圧!?
国鉄ストに激怒した利用客が大暴れ!?
海外旅行には国の許可が必要!?
新聞のスクープ原稿は伝書鳩が運んだ!?
昭和は令和の現在よりも、ずっと「無法地帯」だったという話です。
戦争はいけませんが、その戦死者よりも交通事故死者の方が多かったなんて、トンデモない時代だと思いませんか。
これでも「昔は良かった」といえるのか。
私が興味深かったのは、現代のほうが祝祭日が多いこと。
「昭和」の時代は、土曜日は半ドンといって午前中は仕事をしていました。
でも、結局午後も仕事をすることは少なくありませんでした。
私が最初に働いたのは金融機関でしたが、その頃(昭和50年代)は土休は第二土曜だけでした。
以来、祝祭日は年々増える一方です。
1969年の祝日は合計12日で、振替休日制度はまだなし。
そして、繰り返しますが土休もなし。
今年2025年は、土休のほか、16日の祝日と3日の振替休日を含めると19日に増えています。
今年の憲法記念日は土曜のため振替なしですが、それ以外の日である例年は計20日もあるのです。
ですから、土休52日を加えると、2025年は1969年に比べて、なんと57日も休日が増えています。
増えた分はどうしたかというと、なぜか多くは休日をくっつけて3連休にしていますね。
連休にすれば、旅行・外出に金を落とすと目論んで。
プレジデントオンラインの記事(http://president.jp/articles/-/21927)によると、祝祭日の数が2015年現在で日本は世界第1位(第2位が香港、第3位がシンガポール)
記事では、「祝祭日で休む日本、有給で休むヨーロッパ、意外に休まないアメリカ」とまとめられています。
にもかかわらず、過労死や風呂敷残業、ブラック企業問題が解決していない我が日本。
リモートワークや在宅勤務が普及している中で、むしろ風呂敷残業は増えているのではないでしょうか。
観光をねらって「制度」として決まった日に休ませても、真の休日になっていないことを示していると私は思うのです。
ですから私は、祝祭日はもっと少なくていいんじゃないかなと思います。
ありがたみがなくなっちゃうでしょ。
固定給の場合は、休みは多いほうがいいか。
でも、その分、月~金の仕事がきつくなるわけですよね。
それと、週の真ん中あたりの祭日は、月曜に寄せないで、そのままでもいいのではないでしょうか。
週の真ん中に休みがあると、気分的に楽ですよね。
そう思いませんか。
今やシ語になった「飛び石連休」
『順法闘争』1970年代初頭にかけてかつての国鉄労組(主に国労・動労)が行った労働争議。
— カントク (@kantokuflash) January 26, 2025
特に1973年の春闘に端を発した「安全サボタージュ」と呼ばれる、必要以上に規則を厳格に順守することによって列車を極端に遅延させるなどの過激な戦略の結果、東京圏の利用者の大規模な暴動を招く。… pic.twitter.com/Wz22cYd6y0
ゴールデンウィークというのは、映画会社の造語だそうです。
前述のように、昭和時代はその期間は連休ではなく、休日は4/29、5/3、5/5と「飛び石」でした。
1973年までは「振替休日」はなかったので、日曜日と祭日が重なっても、翌日は休みにならないので、この時期、それらの祭日が日曜と重なると残念がっていたものです。
まあね、人間は歳を取ると、老い先が不安になりますから、「若かった頃」はとにかく懐かしくて「いい時代」なんですよね。
そうした個人の気持ちは気持ちとして、社会的、歴史的には、やはり令和の現代の方が発展し、暮らしやすくなっていると思うのですが、いかがでしょうか。

#平成生まれは知らない 昭和の常識 (イースト新書Q) - 服部淳
この記事へのコメント
入社した頃は半ドンでした・・・(^-^)!!
そのとき、この言葉がオランダ語だと知りました。