緩和ケアちゃんねる・YouTube医療学校・かんわいんちょー

YouTubeチャンネル『緩和ケアちゃんねる・YouTube医療学校・かんわいんちょー』は、緩和医療専門医・大津秀一医師の解説動画です。疫学調査に基づいた、食べ物と健康の関係を内科医の視点で解説しています。ヤフコメの関連ニュースで回答している専門家の一人です。

これまでも、食べ物と健康の関係を解説する医師のチャンネルは、過去に佐藤典宏さん、石黒成治さんなどをご紹介しましたが、いずれも外科医です。
今回は内科医、しかも緩和ケアが本職ということで、がんを含めた病気と食べ物の関係を中心に動画を配信しています。
がんは生活習慣病。
中でもいちばん重要な「生活習慣」といえば、何を食べているか、です。
食べ物についての疫学調査は、長年様々なもので行われていて、つねに書き換えられています。
そこで、最新の調査報告を、こうした勉強家の医師から解説していただこう、というわけです。
ここで誤解のないように述べると、
「食べ物なんかで、絶対にがんが治せるのか」
「本当の話なのか」
といった声があります。
治るかどうかですが、チャンネルでは、「がんが治る」なんてことはいいません。
絶対なんて話はありません。
弁護士が、「絶対に勝つ」と言って受任しないのと同じことです。
がんになる確率が増えるか減るか という話です。
でも、その生活習慣を変えることでがんが10%減るという報告があったとして、それを聞いて自分の生活をこれから変えることで、その10%に入れるかもしれないでしょ。
これは決して、無意味な情報ではないと思います。
「本当の話なのか」という点ですが、SNSの匿名有象無象じゃあるまいし、現役の医師が実名で公開しているチャンネルです。
医師免許を、自ら取り上げられるようなことをすると思いますか。
基本的には、ほぼ学会や専門雑誌で実際に報告があった疫学調査で、一部自らの臨床経験を交えているようです。
いうまでもありませんが、食べ物と薬は違いますから、何かを食べたところで、何かの病気がたちどころに治る、ということではなく、生活習慣の質を変えるということです。
ということで、今回は、これまでにも健康効果が言われてきた緑茶についてご紹介します。
緑茶を1日5杯飲むことが健康に良い
0:00 はじめに
1:40 緑茶の成分はこれが良い カテキンの6つの効果
4:57 カテキンには種類がある
6:02 カテキン以外の身体に良いお茶の成分
9:18 緑茶の飲用が予防に関係するとされる5つの病気
14:11 緑茶を1日5杯飲むと少なくなるとされる病気とデータ
19:27 がん予防の観点で緑茶はどうか
21:13 緑茶の体にいい飲み方
22:38 まとめ 緑茶の身体以外の効用
動画の要約です。
緑茶を1日5杯飲むことが健康に良い理由について、科学的根拠とともに解説しています。
緑茶には カテキン をはじめとする抗酸化・抗炎症成分が豊富に含まれ、以下の健康効果が期待されるといいます。
抗酸化作用 により体をフリーラジカルから守る
抗炎症作用 により慢性炎症を軽減し、病気のリスクを下げる
血圧・コレステロールを低下 させ、心血管疾患を予防
抗腫瘍作用 によりがんリスクを軽減する可能性
代謝促進・脂肪吸収抑制 による減量効果
脳の保護作用 により認知症や神経変性疾患を予防
また、緑茶に含まれる成分 として カフェイン(適量で集中力を高める)、ポリフェノール(抗酸化作用)、テアニン(リラックス効果)などが挙げられます。
さらに、
1.心血管疾患(2022年、国立がんセンターなど)
2.二型糖尿病
2.肝臓病
4.認知症
5.がん
などの病気のリスク低減に関する研究データも紹介されています。
緑茶の効用、腹部大動脈瘤増大予防をラットで確認 https://t.co/8sYvpaMcXL
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) March 20, 2025
「これで、がんを消してしまうほどのパワーというものはないにしても、なにかプラスの効果、そのプラスの程度はたしかに問題ですが、上乗せ効果というものをある程度期待しうるものがあるのかもしれません」
と、慎重な言い回しですが、緑茶の効能を述べています。
がんの場合は具体的な部位の報告があり、乳がん、前立腺がん、大腸がんなどの低減が示唆されているとのことです。
ただ、薬ではなく生活習慣ですから、ではその緑茶を5杯と言わず、10杯、15杯と飲めば、その効果がより確かなものになるのかというと、そう単純な話ではなく、飲みすぎれば、その一方でカフェイン過多になったり、鉄分の吸収を阻害したり、利尿作用からカリウムやカルシウムが排出されすぎたり といった弊害も出てきます。
それよりは、食生活のほかの面、たとえば飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸のバランスを変えるとか、タンパク質は赤肉過剰にならず魚も加えるとか、食の改善を全般から見直すことが大事ではないかと思います。←これは大津医師ではなくて私の意見です。
抹茶パウダーを利用
おいしい緑茶: 緑茶のある暮らし(小野達行著、高島悠編) https://t.co/KYbo3gFHYK #緑茶
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) March 20, 2025
市販の緑茶で、カテキンを多めに入れたものなど出ていますが、私は緑茶に、抹茶を少し加えています。

お稽古用のパウダーです。
メーカー公式サイトを見ると、アイスのトッピング、お茶漬け、スムージー、天ぷら用抹茶塩、焼酎など、使い道はアイデア次第でいろいろありそうです。
緑茶を飲む習慣がない方でも、こういう形で摂取できるのはいいですね。
いかがですか。緑茶は飲まれていますか。

死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33 (幻冬舎単行本) - 大津秀一
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