キャベツ価格の高騰はなぜ起きた?今後の見通しを徹底解説

キャベツの高騰 徐々に落ち着く 価格 平年の3倍超から1.3倍に(16日付けNHK)というニュースがありました。この急激な価格変動の背景には、どのような要因があったのでしょうか?そして、今後キャベツ価格はどうなるのでしょうか?生産者から小売りまでの流れを追います。
最近、スーパーの野菜コーナーで、キャベツの価格が急騰していたことに驚いた方も多いでしょう。
地元の激安スーパー、オーケーストアでさえ、1玉800円ぐらいしていたので、さすがに買う気になれませんでした。
その頃同店では、ブロッコリーが120~150円だったので、それとプラス緑豆もやしにシフトしておりました。
NHKの報道によると、キャベツの価格は平年の3倍を超える水準まで上昇していたとか。
それが、最近やっと1.3倍程度まで落ち着いてきているようです。
キャベツの高騰 徐々に落ち着く 価格 平年の3倍超から1.3倍にhttps://t.co/YKuqprtqMm #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) April 15, 2025
この急激な価格変動の背景には、どのような要因があったのでしょうか?
そして、今後キャベツ価格はどうなるのでしょうか?
キャベツ価格高騰の主な原因
キャベツの価格高騰は、何より記録的な天候不順と生産コストの上昇が主な原因です。
特に春、夏、秋冬の各キャベツの生産地での悪天候が影響し、生産量が大幅に減少したといわれています。
天候不順による生産量の減少
日本のキャベツ生産は、季節によって産地が移動する「産地リレー」によって、年間を通じて比較的安定的に供給されてきたそうです。
しかし、今年は主要産地で相次いで悪天候が発生し、生産量が大幅に減少してしまったのです。
特に影響が大きかったのは、
・春キャベツ……九州地方で記録的な低温と日照不足
・夏キャベツ……長野県で集中豪雨と雹(ひょう)被害
・秋冬キャベツ……関東地方で台風による水害
生産コストの上昇
天候以外にも、生産コストの上昇が価格に転嫁されています。具体的には、
・肥料価格の高騰(前年比で約30%増)
・燃料費の上昇(農機具の使用コスト増)
・人件費の上昇(人手不足による賃金上昇)
これらのコスト増加が、生産者にとって経営を圧迫し、やむを得ず価格上昇につながりました。
流通・小売りの在庫調整
生産量が減少すると、小売店は安定供給を維持するため、通常よりも多く仕入れようとします。
この「買いだめ競争」が、さらに価格を押し上げる悪循環を生み出したのです。
なぜ価格が落ち着いてきたのか?
新規産地からの供給開始
最近になって価格が落ち着き始めた背景には、天候不順の影響が少なかった地域(例えば北海道や東北地方)で栽培されたキャベツが市場に出回り始め、供給量が増加してきたことがあるそうです。
輸入キャベツの増加
特に韓国や中国からの輸入量が増え、市場全体の供給量を底上げしました。
ただし、輸入キャベツは味や食感が国産と異なるため、完全な代替にはならない面もあります。
消費者の購買行動の変化
高価格が続く中で、消費者の購買パターンが変化したことも影響しています。
・キャベツの購入量を減らす(半玉や1/4カットの需要増)
・代替野菜(レタスや白菜など)へのシフト
・外食産業でのメニュー変更
このような需要側の調整が、需給バランスを改善する方向に働きました。
キャベツ価格の今後予想
【歓喜】高騰していたキャベツ、1玉約200円に急落 ピーク時の4分の1にhttps://t.co/Jj3KLSGoMc
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 10, 2025
2024年11月以来、20週ぶりに平年の2倍を下回った。昨年12月は雨が少ないことが影響し発育が遅れていたが、1月に入って雨が降り、3月になって暖かい日が多かったため、入荷量が増えたという。 pic.twitter.com/KxkImrSpvi
AI(DeepSeek)に、今後の市場の見通しを予想してもらいました。
短期的な見通し(今後1-2ヶ月)
現在の価格下落傾向は、当面続く見込みです。天候が安定している産地からの出荷が本格化し、市場の供給量はさらに増えると予想されます。
ただし、完全に平年並みの価格水準に戻るまでには、もう少し時間がかかりそうです。
中長期的な見通し(半年先以降)
今後のキャベツ価格を予測する上で、注意すべきポイントがいくつかあります:
1. 気候変動の影響……異常気象が頻発する中、作物の生育環境が不安定化
2. 生産者数の減少……農業従事者の高齢化と後継者不足
3. エネルギー価格の動向……肥料や燃料コストに直結
これらの要因を考慮すると、キャベツをはじめとする野菜の価格は、全体的に上昇基調で推移する可能性が高いでしょう。
ただし、生産技術の進歩(耐候性品種の開発や施設栽培の拡大)によって、供給が安定化する可能性もあります。
消費者としてできること
高騰する野菜価格に対処するために、私たち消費者にもできることがあります:
1.旬と産地を意識する
- その時期に最も収穫量が多い「旬」の野菜を選ぶ
- 天候被害の少ない産地のものを選択する
2.保存方法を工夫する
- キャベツは芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めて保存
- 必要な分だけ使えるようにカットして冷凍も可能
3.代替野菜を活用する
- キャベツの代わりに白菜、レタス、チンゲン菜などを使用
- 栄養価の似た野菜で代用する
4.直売所や産地直送を利用する
- 中間コストがカットされるため、比較的安価で購入可能
- 新鮮な野菜が手に入る
まとめ:キャベツ価格は緩やかに安定化へ
#無限湯通しキャベツ、春キャベツとマヨネーズで作ってみました https://t.co/Gma2HGvZLV pic.twitter.com/Ro60e05rib
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) May 22, 2021
キャベツ価格の高騰は、異常気象を主因とする供給不足が引き金となりました。
しかし、新たな産地からの供給増加や輸入の拡大などにより、価格は徐々に落ち着きを見せています。
今後の見通しとしては、
1.短期的にはさらに価格が安定化
2.長期的には気候変動や生産コストの影響を受けやすい
3.生産者と消費者の双方が適応していく必要がある
といったことが考えられます。
野菜の価格変動は、私たちの食生活と深く関わっています。
今回のキャベツ価格の動きをきっかけに、日本の農業が直面する課題や、食料供給の脆弱性について考えてみるのも良いかもしれません。
天候に左右されにくい持続可能な農業のあり方が、今後ますます重要になっていくでしょう。
みなさんは、キャベツ対策はどうされていますか。

生鮮野菜流通システムの再構築 (拓殖大学研究叢書(社会科学) 52) - 池田真志
この記事へのコメント
1週間に、4玉は消費してるかな。
そして、購入する時は絶対国産ですね。
良く千切りキャベツを売ってたりするけど、韓国産とか中国産があったりすると避けてしまいます。
やはり、おいしくないので…
すぐに消費してしまうので、冷凍とか考えたことも無かったけど、冷凍できるんですね。
スーパーのキャベツが1玉600円だったとき、地元の直売所では1玉150円で売っていました!
「消費者としてできること」の4に当てはまりますね(*^^*)
葉物は時々こういうことありますが、かなり極端でした。
買う気になれず、白菜やほかの野菜で代用しました。あと、少しは冷凍も常時してあります。
今はお米が下がらないかな~とにらんでます^^;
私は 春キャベツより 実のしまった固いほうのが好きなんですよね。
スライスにすることが多いので 春キャベツだと柔らかすぎちゃうんです。^^
高騰していた時は 1/4のものやカット野菜を使っていました。
あとは いっぷくさんと同じように 他の野菜に変えてサラダや付け合わせは
作っていました。☆彡
nice!です。
値上げばかりで、イヤになっちゃいますね。
まあやっぱ旬の物が一番でしょうね。
特に無農薬で機械化が進んでいない私は、手間ばかり掛かって・・・
美味しいキャベツほど、虫が大好き!虫取りだけで何日も費やしています。
中国のキャベツなんて、農薬まみれで、成長肥料剤を入れて大きくして、怖い!の一言ですね。それを輸入してる方も食べる側の事を考えていない利益主義です。
食料品の価格上昇は数値異常にインフレを痛感しますね。
キャベツ1か月で1玉位の消費。白菜1か月で10株の消費。よって
大差あります。鍋にしたときに、白湯が出るかどうかが両者の分かれ
目。キャベツが嫌いな訳でもありません。たまに食べたいですね。
米価の上昇により(意図的と思っています)、感心を持になりました
やっと お手頃な値段になり 春キャベツ 美味しいですよね
人手不足が社会全体の問題ですね。
農家さんの高齢化や後継者不足も一因なんだと思います。
キャベツに限らず消費者にとっては厳しいですね。
やっと、自宅でお好み焼きが焼ける価格に戻ってくれたので、お好み焼きします
私は豆苗にスイッチしていたことも思い出しました。
春キャベツとシラスの和え物が美味しそうです♪
今晩作ってみたいと思います!
今は少し値段が落ち着きました・・
ブログ箱庭「オタマジャクシを見ました」においで頂き、ありがとうございました。
キャベツは切った物を買ってました。炒め物とサラダ別々に。
白菜の高騰にも😢
気の毒なのは、生産者さん(農家)ですね。お米も含めてですが....
今後、農家の若者離れが心配です(始まってますけどね)
白菜を食べていましたね。
どうしても野菜は天候に左右されますね。
1ヶ月ぐらいは有る、 お米に@@∼暮れに沢山いただき(15キロほど)
食べきれないと思い知人たちに分配をした後急騰し米櫃には3K弱しか無し
でも5月中までは食べられる^^
ビックリするほど値段が上がって買い控えするほど、もやしも毎日のように食べるのでもやし比率が高くなってしまいました。
露地物ですから天候に左右されるのは致し方ない部分が有りますね、良い時も有れば悪い時も有りますから…
産地は拘りますね、出来るだけ地元(埼玉県内)産を選んでいますが、夏から秋は群馬県の嬬恋産が並んでいると多少高くてもこちらを買っています。
最近になってようやく価格が落ち着いて来たのでホッとしている所です。
美濃部亮吉さんが都知事の時に、キャベツが大きく値上がりしたときがありました。
その時に、美濃部亮吉さんは、嬬恋村と契約をして1玉100円にすると言ったのを思い出しました。