脳のピークは22歳説覆る!?40代から記憶力を2倍にする科学的方法

久しぶりにYouTube動画のシェアです。キャロル・バーンズ博士の脳科学研究を紹介する動画です。高齢になると脳細胞が大量に死滅するという誤解を否定し、脳細胞数自体はほとんど減少しないことを強調。さらに脳のコンデションを維持する方法など、脳のメカニズムについて解説しています。
人間は高齢になるほど、脳細胞が少しずつ死滅して、認知する力も、それまでの記憶も消えていく、ともいわれていました。
ニューロンが毎日1万個ずつ減少する、なんていう説は聞いたことありませんか。
しかし、動画で紹介されているキャロル・バーンズ博士は、脳科学の研究においてそれらの説は否定され、実際には脳細胞の数自体はほとんど減少しないことを強調しています。
つまり、歳を取ったから記憶機能が衰えたとはいえない、ということです。
記憶力低下の真の原因は、神経細胞間の結合であるシナプスの機能低下や、情報の伝達効率の変化にあると説明されています。
年を取って、道を忘れる、人の名前がすぐ出てこない、なんてことがありますが、それは記憶情報が脳から消えてしまったわけではなく、思い出す回路が乱れている、ということです。
しかし、脳には、適切な刺激や介入によって記憶力を向上させることが可能であるという希望も提示されており、具体的な3つの記憶力向上法(深呼吸、就寝前の振り返り、スロース想起)が提案されています。
動画の要約
動画では、脳科学者キャロルバーンズ博士の講演を基に、加齢による記憶力低下のメカニズムと対策が紹介されています。
博士によれば、動物実験でも加齢による記憶力低下自体は確認されており、特に空間ナビゲーション能力にその傾向が顕著です。
これは、海馬と呼ばれる脳の部位の、機能低下が原因である可能性が示唆されています。
バーンズ博士は、前述のように、よくある誤解として、年齢を重ねると脳細胞が大量に死滅するという説を否定しています。
実際には、健康な加齢過程においては、脳の主要な領域で神経細胞数は大きく変化しないそうです。
記憶力低下の真の原因は、神経細胞同士のつながり方や情報伝達の仕組み、可塑性の変化にあると指摘しています。
博士の研究によれば、老化の影響は脳内のごく一部の回路に限局的に現れます。
例えば、海馬の入り口領域で、外部からのシナプスの一部が減少しますが、残ったシナプスがそれをおぎなうようにはたらくメカニズムが働いているから問題ではないそうです。
一方、出力側の領域では、シナプスの総数は変わらないものの、休眠状態のシナプスが増えている可能性が示唆されています。
そこが、「記憶力の低下」「認知機能の低下」の原因というわけです。
バーンズ博士は、老化で働きが鈍ったシナプスを再び活性化できれば、記憶力を回復できる可能性があると述べています。
また、シナプスの強さの変化しやすさも年齢とともに変わり、老齢脳ではシナプスを強く保つ力が低下し、弱くなる方向への変化が起きやすくなります。
有酸素運動やアウトプットが有効
では、記憶が脳から消えてしまったわけではなく、思い出す回路が乱れている、つまり休眠しているシナプスを活性化させるにはどうしたらいいのか。
動画では、脳科学の知見を基に、今日から実践できる3つのステップが紹介されています。
それは、
1.深呼吸によるリラックス(1日5分)、
2.就寝前30秒の振り返り(その日の出来事を思い出す)、
3.週2回のスロー早期トレーニング
です。
バーンズ博士は、海馬の顆粒細胞である試乗会の細胞の生存率を高められれば、認知機能の向上につながる可能性があると述べています。
有酸素運動や新しいことに挑戦する学習なども、長期的に見れば海馬の神経新生を促し、回路を強化する効果が期待できるそうです。
動画の結論として、記憶力は加齢によって低下し得るものの、それは脳細胞の大量死ではなく、シナプス結合や可塑性の変化によるものであると強調されています。
むしろ、脳は適切な働きかけ次第で、逆にいくつになっても機能を伸ばせる可能性があり、今回紹介した3つのステップは、脳の健康と記憶力維持に役立つ実践法であるとしています。
先日、精神科医・樺沢紫苑医師のチャンネルをご紹介しましたが、
精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル https://t.co/lFVFxBQcIF
— 戦後史の激動 (@blogsengoshi) May 17, 2025
樺沢紫苑医師の意見もバーンズ博士の説にそったものになっており、具体的に、
1,有酸素運動(朝散歩でストレスホルモンのコルチゾールを除去⇒海馬を保護)
2.アウトプット(かんたんな日記、悩みの言語化などで脳細胞を活性化)
3.質の良い睡眠(メラトニン分泌が活性化する)
は強調されていました。
「悩みの言語化」とは、たとえば、旅行に行けない悩みを書く⇒その原因も言語化する⇒カネがないのか、休みがないのか、体が調子悪いのか、いろいろな原因を言語化することで思考回路が整理され脳細胞が活性化され、どうすればいいのかが明らかになればストレスも消える一石二鳥、だそうです。
覚えたことを、次々書き出していく勉強法、つまりアウトプットする勉強法を、アクティブリコール(Active Recall)勉強法といいますが、最近は医学の報告でも、アウトプットすることがもっとも効率的に記憶できるとされています。
とにかく、脳のためにはアウトプットが大事ということです。
ですから、日頃のブログ更新や、巡回したブログになんでもいいから感じたことをコメントするアウトプットは、脳のためには大切なことなのです。
お互いの脳を守り合うべく、これからもブログの更新とコメント相互巡回、よろしくおねがいします!
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この記事へのコメント
お酒もよく飲むので、もう脳細胞が残っていないのではとからかわれることもあります^^;
減っていないなら使い方次第で活性化しそうな希望がもてますね。
深呼吸はす~っと心が落ち着くので、寝る前に毎日やっています。
ブログも脳のトレーニングになるとお聞きして、頑張って続けようと思ました(#^^#)
その割に、物忘れが進んでる感じがするのは睡眠時間のせいですね^^;
質の良い睡眠を心掛けるようにします。
大量の脳細胞がお亡くなりになってしまう、と
中学の時、国語教師が毎回話していました^^;
(「脳細胞が死ぬぞー!」が口グセの先生でした)
歳を取るうちに、軽く「まあいいか」となることが増えるような気がします。
ちょっとした喉元から出てこない物忘れも、がんばって思い出すだけで
トレーニングになるのでしょうね。
文章を書くことでも脳は活性化するので、ブログはいい手段ですよね!
よろしくお願い申し上げます。
けど、それすら忘れそう(笑)
nice!です。
確かに回路が狂って来てると思われるのが何となくわかります。
忘れて思い出そうとしてもわからないのに、ある時ふと名前が出て来ます。それを掻き出す事もいいことなのかぁって・・・
これからどんどん老化して忘れて、何もわからなくなるのか!という恐れがずっとあったので、少し安心しました。
ブログ訪問のコメントが脳に良いならば続けたいですね。
昨日、日本人の脳波は特別だとYouTubeでやってました。
とくに職人さんが作業をしているときは高齢の方でも脳波のバランスが良いそうです。
←いいこと聞きました。瞑想もいいんだと「にこり」。
悲しいのは脳のピークだけではないと言うことです。
身体ぜ~んぶです 😂
頑張るような気がします 身体も 気持ちは 頑張ってるのですが・・
年は 隠せず
わかってきて常識が変わる事は良くある事ですね。
全くその通りですね
これって噓? 私には慰めでもありましたが.....
「人間の脳に入る数が決まっていると」「自分の得意分野はすんなり入り、不得意な物は記憶に留めないので、忘れてしまうと」
これって確かに得意とする分野は以外に今でも忘れないですが....
>脳のためにはアウトプットが大事
これは本当に大事だと思いますね。漢字が書けない!...書かないですものね。
PCの前のストック棚の隅に想い出‣つれづれ雑記帳・
有酸素=G/ゴルフ 睡眠=寝すぎて困る程(昼寝)
残念なのは、脳は活性化対応が伴わずに老化の方に(^_-)-☆
病気等で脳の一部を取り出した方でもその部分が司っていた部分が別の場所に発生し動かせなかった手や足が動かせるようになったと言うのも今までに無かった軸索が新たに形成された結果ですね。
頭が硬くなる=軸索が減って単一的なものの見方しか出来なくなると考えているので、常に「考える」を意識的に取り入れようにしていますが、今後は生成AI等を使って作られた文章をコピペして考える事をしなくなる方が増えそうですね。