増え続ける太陽光パネルにCO2排出ゼロの廃パネル分解装置開発

近年の新たな環境問題といわれていた太陽光パネルの廃棄問題に対して、CO2排出ゼロの廃パネル分解装置が完成したと話題になっています。太陽光発電は、発電時にCO2を排出しないというクリーンさから大きな期待を集めてきましたが、廃棄処理が問題になっていました。
最近、SNSでは、太陽光パネルCO2排出ゼロの廃パネル分解装置の動画が話題になっています。
太陽光発電設備の製造・販売を手掛ける新見ソーラーカンパニー(岡山県新見市)が、寿命が20~30年といわれるパネルの大量廃棄を見越し、再生技術を編み出したというのです。
佐久本式ソーラーパネル熱分解装置(以降佐久本式熱分解装置)といい、二酸化炭素(CO2)を排出せずに、太陽光パネルを構成するさまざまな素材(ガラス、太陽電池セル、銅線、アルミ枠など)を、高純度で分離・回収するそうです。
太陽光パネルは、耐用年数が20~30年とされており、2030年代半ば以降には大量廃棄が予測されています。
パネルはガラス、太陽電池セル、樹脂(EVA)、バックシート、アルミ枠など様々な素材が強力な接着剤で固められているため、リサイクルが非常に困難でした。
そのため、将来は廃棄物の山になって、いったいどうなるのだろうと心配されていました。
佐久本式熱分解装置は、この「太陽光パネル大量廃棄問題」の解決策として注目されています。
佐久本式熱分解装置は、環境負荷を低減しながら、使用済み太陽光パネルから有価な資源を効率的に回収し、資源循環型社会の実現に貢献する画期的な技術として期待されています。
太陽光パネルの廃棄問題とはなんだ
すごいな。出来れば太陽光パネルは国産で。
— むぎちゃ (@mugichan124) June 18, 2025
リサイクルは新見ソーラーパネルカンパニーの技術で。国産が1番です!
【新見ソーラーカンパニー】太陽光パネル再生でストップ大量廃棄 https://t.co/A2HeCNsbgd @YouTubeより pic.twitter.com/qqVaWGW6Lw
太陽光発電は、再生可能エネルギーの主力として普及が進んでいます。
たとえば、日本における太陽光発電の導入量は、年々増加しており、世界的に見ても高い水準にあります。
最新のデータ(2023年度末、または2024年3月時点)によると、約7,300万kW~8,000万kW と言われています。
経済産業省の資料では、2024年3月時点でFIT(固定価格買取制度)認定量を含めて8,010万kW、導入量は7,380万kWと示されています。
また、自然エネルギー財団のデータでは、2023年度末でFIT認定を受けた太陽光発電設備の導入量が6,822万kWに達しているとされています。
日本の太陽光発電の設備容量は、世界で第3位(一部資料では第5位に転落する見込みとも)に位置しており、国土面積あたりの太陽光導入容量は主要国の中で最大級です。
しかし、その背後には廃棄問題が存在します。
特に、耐用年数を迎えた太陽光パネルの大量廃棄が2030年代後半に予測され、2040年には年間約80万トンの使用済みパネルが排出される見込みです。
この問題は、不法投棄や有害物質の流出、最終処分場のひっ迫、環境破壊、リサイクル技術の課題など多岐にわたります。
従来の廃パネル分解装置は高コスト、CO2排出、有害物質の処理、リサイクル率の限界、処理能力の不足といった問題を抱えています。
これに対し、株式会社新見ソーラーカンパニーが開発したCO2排出ゼロの廃パネル分解装置「佐久本式ソーラーパネル熱分解装置 Atmos」が、過熱水蒸気を用いて高純度な素材回収を実現。95%以上のリサイクル率を達成することが期待されているわけです。
太陽光発電が環境保全に貢献できる道
東京都は2025年4月から、再生可能エネルギーの利用を促進するため、新築戸建住宅の屋根にソーラーパネルを設置することを義務付ける制度を導入しました(東京都建築物環境報告書制度)。
小池都知事は、後先考えもせず、トンデモないことを決めたものですが、新見ソーラーの佐久本式熱分解装置が、この後始末をしてくれる可能性が出てきました。
佐久本式熱分解装置は、各自治体も注目しているそうです。
今後の展望としては、技術の普及、リサイクル費用の確保、国際的な連携、リユースの推進、設計段階からのリサイクル性向上が挙げられます。
以上のように、太陽光パネルの廃棄問題を解決する革新的な技術の登場は、廃棄物を資源として捉え直す機会を提供しています。
国外からの国費留学生を、「優遇」といって排除する論陣が、参議院選の争点の一つになっているようですが、以前も書いたように、政府が日本人学生を大切にしないことがおおもとの問題であると私は思います。
皆さんも聞いていると思いますが、日本の大学研究機関の論文数、引用論文数は急速に落ちています。
— 有馬哲夫 (@TetsuoArima) June 27, 2025
当然です。
博士課程の学生数が少ないからです。これらの学生は研究者の卵であり、未来の教員で、これからずっと論文を書いていきます。これらの学生の母数が減れば当然論文数はへります。… https://t.co/Obf55xQ48Z
しかし、新見ソーラーの開発は、まだ日本も技術立国としての力が残っていることを示しています。
知力にまさる国力なし、です。
文部科学省は、2040年までに人口100万人当たりの博士号取得者数を2020年度比で3倍に増やすという「博士人材活躍プラン」を掲げていますが、掛け声倒れに終わらないよう、高等教育を大事にしていただきたいものです。
佐久本式熱分解装置、ご存知でしたか。

亡国のエコ - 今すぐやめよう太陽光パネル - - 杉山 大志
この記事へのコメント
その頃は、太陽光発電ブーム?で設置するか迷いました
当時は設置すれば、売電で1年の電気代がほぼ無料になるとか言われてましたが
数年後には、買取価格が半額以下に
瓦屋根の家に付けた場合、屋根の補修費用など
散々言われてましたが、また話が変わったのかな?
世界をリードする技術を持つ会社に期待が高まります。
だいぶ進められてやったけど、その頃の太陽光は青森で雪が降ると発電しないんです。(今はわかりませんが)なので。冬は全然ダメで、半年くらい発電しない事になり、意味がないというか、損した感じです。
そればかり311の後電気代が上がって、一時期ひと月10万ほどになり、昨年蓄暖を止めて石油ストーブに替えたら、半分くらいの電気料に収まりました。
まして、考えてもいなかった廃棄処分にお金が掛かるという想定はなかったので、今このブログを見てびっくり!
でもそれをしてくれる分解装置を考える会社が出て来たというのは喜ばしいです。やっぱり知識、研究を応援してあげる政府の力が欲しいものです。
その時、漠然とこの量がすべて寿命が尽きたらどうなるのかなって思っていました。
既に、大量廃棄を見越し、再生技術を編み出した会社があるのですね。
喜ばしいことだと思います。
ただ、のどかな山に突如としてメガソーラー発電所が出来る等、景観にも影響が出ているようですが規制とかは無いのかな?
大阪から埼玉へ引っ越して来て電気代が高くてビックリしました、F1の尻拭い代が含まれていたり、リミッターなるものが存在し大阪は自動的に60A契約なのですが、こちらは容量によって電気代が変わるらしく住んでいる所は30Aのリミッターが付いており当初は良くブレーカーを飛ばしました。^^;
nice!です。
の消費を減らす、エネルギーの節約と、放熱により外気の
過熱を、絶対に止める工夫の方が大切だと、私は思います!
1日おひさまマーク。暑さの土曜らしい。
太陽光パネルの廃棄については以前から問題視されていました。
中国には廃棄できない寿命を迎えたパネルの墓場なんてのもあるらしいですからね。
もう一つの問題は今の方式の太陽光パネルの製造工程ですね。
大量の電力が必要で、これって矛盾した話しじゃありません?
廃棄なんでもそうですが
大きな問題ですね!
佐久本式熱分解装置は問題解決の道筋になりそうですね。
行き過ぎた行政介入と思っていましたし、いまでも
そう思っています。
まさにその通りですね!
勧誘に来ましたが、死ぬまでにもとが取れないからといって断りました。つけるつもりはありません。
太陽光パネルは北海道では沢山ありましたが、
廃棄する費用が高額なのでどうするのか?
まだまだ簡単に行くのか分かりません。
これからは何でも廃棄処分まで考えた製品作りが必要です。
400年も立ち続ける木造の神社仏閣、なのに当代の建物は
40~50年で老朽化。 不思議でなりません・・❓
田舎の姪の家では、冬の雪下ろししないで済むので助かると言ってましたが
後の処理になると困った問題が出て来そうですね。
世界で引用される論文の数が低下している日本は、ひいては国力の低下になるので、政府や企業は学生を大切にして欲しいです。
再生可能エネルギーとしては太陽光が一番効率がいいと考えていましたが、いかんせんパネルの寿命が有りますね。
その廃棄による環境問題をさらにパネルの再生で解決とはすばらしいです。
この技術を世界中に広めてもらいたいものです。
コンロをIHに変え煮物もタイマーを、電気代も月額1万を超えることもなく
(ガスは。風呂と洗いものだけで月額2000円前後)
光熱費の選択は良かったと思う暮らしです。