「僧侶キラー」タイで僧侶と関係して金を脅し取った事件
2025年7月、仏教国として知られるタイで衝撃的な事件が発覚しました。「僧侶キラー」「魔性の女」と呼ばれる35歳の女性ウィラワン・エムサワット容疑者が、複数の高位僧侶と性的関係を持ち、その証拠写真や動画で15億円以上を脅し取ったとして逮捕されたのです。
タイの出来事が、日本で話題になるほど、つまり国際ニュースになるほど、この事件はニュースバリューがあるわけです。
しかし、これが逆に、日本の僧侶が同じことになっても、タイではそれほどのニュースバリューはなかったでしょう。
なぜかというと、僧侶の社会的評価が、両国では全く異なるといわれているからです。
仏教国タイに衝撃「僧侶キラー」女が逮捕 僧侶らと性的関係持ち15億円以上を脅し取ったか 動画など8万件以上押収 https://t.co/F1XUI8bbrj
— TBS CROSS DIG with Bloomberg (@tbs_bloomberg) July 23, 2025
もともと、日本の仏教は、中国⇒朝鮮から入ってきたときに、僧侶の「律」(いましめ)がありませんでした。
現在も、各宗派のローカルルールがわずかにあるぐらいで、それゆえ、夜の銀座は僧侶ばかりが飲み歩いているとか、故・瀬戸内寂聴が、仏教者としては奔放な発言をしても僧籍を取り上げられなかったりとか、いったいどこを修行しているのかわからない人が出てしまう仕組みです。
また、タイの仏教は、テーラワーダ仏教(上座部仏教)といって、お釈迦様直伝を売り物にしている、個人の悟りが目標です。つまり、個人の心を極める仏教です。
だからこそ、僧侶個々の堕落は許されません。
一方、日本の大乗仏教は、自利利他精神と言って、他者を助けるとか、供養をするとか、横のつながりの道徳性を修行に求めるため、個人の心のあり方をストイックに求める姿勢は、「お釈迦様直伝」よりも弱いものではないかと思います。
僧侶が15億円とられた、つまりそれだけの財をもっていた、というのも注目されました。
日本の仏教寺院によっては、お布施をメインとしながらも、空いた敷地に、幼稚園や駐車場などの副収入を得て経営を成り立たせています。
つまり、日本の住職・僧侶は自分で稼がなければならないのです。
しかし、本来の釈迦仏教は、自分ではたらくことは、富を蓄える煩惱のもとなので禁じられており、「こつじき」といって、今で言う托鉢で、その日飢えない分だけの食べ物を恵んでもらうことにしていました。
ですから、今回、この詐欺容疑者に、僧侶が15億円も出したということは、釈迦仏教としては、ご法度である「富の蓄え」もバレてしまったわけです。
なお、釈迦仏教の戒律では、異性との関係は禁じられており、それはいろいろな理由が言われていますが、ひとつには、子どもを作ってしまうと、人情として「宗教二世」にしてしまうので、そのもとを断つという意味があります。
その点でも、日本の宗派や寺院は世襲ですから、釈迦仏教とはかけ離れているわけです。
なぜこのような事件が起こったのか?
僧侶の禁欲規律と現代社会のギャップ
TBSニュースの報道によると、この事件の規模は想像を絶するものでした。ウィラワン容疑者は過去3年間で、位の高い僧侶ら少なくとも13人と性的な関係を持ち、その様子を隠し撮りした写真や動画を証拠に「公開する」と脅迫し、日本円で合わせて15億円以上を受け取ったとされています。
警察が容疑者の自宅から押収した証拠は驚くべきもので、動画や写真など8万件以上に及びました。
SNS上には僧侶と容疑者のメッセージのやり取りも流出し、「抱きしめたい」「私もよ」といった生々しいやり取りが明らかになっています。
さらに衝撃的なのは、寺の寝室で容疑者が僧侶に金銭を要求している様子を撮影した動画まで存在することです。これらの証拠は、タイ仏教界の腐敗の深刻さを物語っています。
僧侶の社会的地位の悪用
タイでは僧侶が非常に高い社会的地位を持っています。この女性はその地位を利用し、僧侶がスキャンダルを恐れる心理を巧みについたと考えられます。僧侶の社会的信用が逆に弱みとなってしまった事例です。
宗教的権威と人間的弱さの矛盾
僧侶も人間であり、欲望や弱さを持っています。しかし社会は彼らを「完全な存在」として見がちです。このギャップが、今回のような恐喝事件を可能にした背景にあるでしょう。
仏教に原因があるのか?
この事件の根本原因を仏教そのものに求めるのは適切ではありませんが、いくつかの制度的な課題は指摘できます。
僧侶教育の現代的対応不足
伝統的な僧侶教育が、デジタル時代の誘惑やリスク管理について十分に対応できていない可能性があります。
僧侶のサポートシステムの欠如
禁欲生活を送る僧侶の精神的サポートや、困った時に相談できるシステムが不十分かもしれません。
宗教と現代社会の調和を考える
この事件は、伝統的な宗教規律が現代社会とどう調和していくかという普遍的な課題を提起しています。単に僧侶を非難するのではなく、僧侶のメンタルヘルス支援の強化や、デジタルリテラシーを含む現代的な教育が必要だと思います。
浄土真宗の親鸞最強説
女犯坊主どもは罪に問われない代わりに地獄に堕ちたんだろうねえ…。なんか妻帯した親鸞上人が正解な気もする。
— 黒瓜半太 (@gloryhanta) July 23, 2025
仏教国タイに衝撃「僧侶キラー」女が逮捕 僧侶らと性的関係持ち15億円以上を脅し取ったか 動画など8万件以上押収 https://t.co/IOp4bi1xUI
OGPには、「親鸞が正解」と書かれていますが、どういうことかというと、公式に妻帯を明らかにした僧侶は、親鸞が最初と言われています。
といっても、当時比叡山の僧侶は、隠れて結婚していこともいたそうです。
つまり、コソコソとやってたのを、親鸞が初めて「堂々としようぜ」と公開したわけです。
浄土真宗は、「凡夫がそう簡単に煩惱を捨てられるはずがない」という見定めから、妻帯を禁じることなく、厳しい修行もせず、阿弥陀如来という理想の仏を設定して、成仏を信じる宗派です。
結婚したからといって、念仏を唱えられないわけではない。それなら異性を我慢してストレス貯めるよりは、結婚して気持ちよく念仏を聞きましょう(唱えましょう)、というのが浄土真宗の教えなのです。
日本で一番、信徒が多くなるわけです。
まとめると、今回の事件、私は、タイの僧侶が世間知らずだった、というのが結論だと思います。
僧侶が金を溜め込んでいたことの是非は、タイの国情や文化に詳しくないので、私には判断はつきません。
いずれにせよ、僧侶であってもなくても、結婚詐欺とか、つつもたせとか、ハニートラップとか、性を武器にした事件に巻き込まれないよう、わたしたちも注意しましょう。

初めての本 上座仏教 ― 常識が一変する仏陀の教え (スマナサーラ長老クラシックス) - アルボムッレ・スマナサーラ
この記事へのコメント
詐欺被害の金額、所詮人だと思いました
どちらも情けないです。
ちなみに我が家は浄土真宗です。
飲む、うつ、買うとは無縁と思っていますが、油断はできませんね。
それにしても、ニュースを見てタイの僧侶はずいぶん儲かるんだなって思いました。
詐欺容疑者もそれがわかっていて、こんなことをしたのでしょうか…
したたかだな~と思ってしまいます。
1.坊さん 2.先生 3.警察官 という答えでした。
日本でも、それなりに生臭い坊さんですが、マニラまで出かけた日本人で
一番スケベなのは坊さんらしいです。
お邪魔しました (o^―^o)☆彡
境内に、どっかーんと幼稚園が建っています。
お寺さんじゃなくても、神社仏閣に幼稚園を併設は
よく見かけます。
カトリック教会もあるのですが、神父さんの自宅が
建っていて幼稚園は立てられないようです。
ではないかという話が合っても「盆の法要」で布施を取り、
「施餓鬼」は本来、いろいろな時期にする宗派も在っても、
「盆の次に行えば、御先祖様は救われる」と言っては、又
布施を取るという手法で、二重三重に布施を取ってゆくと
いう手法の、某国の僧をタイでも真似ると。一例では、財
がどんどんと膨らんでゆくのではないかと、私は直近疑い
を持ったので、ここに一応7/26書き込みました。
坊主丸儲けって言いますね。
坊主の友人がいます。
お話聞くとオモシロイです。最近であっていませんが。
そのころ、本書いたらって言ったら、これは自分だけで、他の真面目なぼうさんまでそう思われてしまうからだめだとマジな答えが帰ってきました。
律っするは求めませんが、「ご奉仕」の具体的行動を求めたいです、お寺さんには。
女は魔性 武器に もなるし 怖い怖い
タイでの僧侶の方々がどう見られ、どのように思われているか分かりませんが、
被害者とされている方もどうかなと思っちゃいます。
まんまと犯人の策略に乗っちゃったワケですからね。
身体の欲望は抑えきれない、と言う事でしょうか
参考になりました、考えさせられました
学生時代に読んだ「出家とその弟子」を、もう一度
読みたいと思っていましたが、視力が悪くなり読むのが
困難になりました
僧侶と言えども人間ですから・・・・
常識が段々かけ離れて来ましたね。
このニュースみて驚きました!
nice!です!!!