「米世論調査、原爆投下の評価割れる」から考える
8月6日は、広島に原爆が投下された日なので、先日の「米世論調査、原爆投下の評価割れる」というニュースをシェアします。報じられた日(7月29日)は、せっかくの「速報」だったのに、「いささか旧聞」になってしまいました。
アメリカでは、世論調査において、年々、若い世代を中心に、原爆投下を「正当化できない」と考える人の割合が増加傾向にあり、評価が割れている状況が示されています。
以下のニュースは、米調査機関が28日、広島と長崎への原爆投下について、成人の35%が「正当化できる」、31%が「できない」と答えたとの世論調査結果を発表したというもの。
「原爆正当化論が根強い米国で世論が変化している可能性がある」と考察しています。
これは、決して希望的観測ではありません。
「正当化できない」という意見の増加
【速報】米世論調査、原爆投下の評価割れるhttps://t.co/Yugu59165O
— 47NEWS (@47news_official) July 28, 2025
1945年時点で、アメリカの世論調査及びコンサルティングを行う企業であるギャラップ社の調査では、原爆投下を承認する人は85%にのぼりました。
しかし、時代とともにその割合は減少し、2015年のピュー・リサーチ・センターの調査では、「正当化できる」が56%、「正当化できない」が34%と、数字に有意な変化が見られました。
そして、上掲の記事が報じている2025年7月の最新の調査では、「正当化できる」が35%、「正当化できない」が31%、「わからない」が33%となり、その差はほとんどなくなっています。
世代による考え方の違い
特に若い世代で、「正当化できない」と考える人の割合が高い傾向があります。
最新の調査では、18歳から29歳の若者層では44%が「正当化できない」と回答しており、「正当化できる」と答えた27%を大きく上回っています。
一方で、65歳以上の層では48%が「正当化できる」と回答しています。
これらのことから、アメリカ国内においても、原爆投下に対する評価は一枚岩ではなく、特に若い世代を中心に、その正当性を疑問視する声が着実に増えていると言えます。
将来はさらに、原爆投下を否定する世論は高まっていく見込みがある、ということです。
アメリカは、日本に対して宗主国的な措置を現在までとっています。
しかし、物事に永遠はありません。
アメリカの世論が変わることで、日米地位協定の見直しも、やがては行われる日が来るのではないかと思います。
それは、自動的に、沖縄の軍事基地撤退や千島列島(少なくとも北方四島)の返還にもつながります。
安倍晋三総理(当時)と、ロシアのエリツィン大統領が、27回にも及ぶ交渉を重ねながら、返還話がまとまらなかったのは、日米地位協定があるからです。
日本の領土に戻ったら、アメリカは日米地位協定を口実に、北方四島に対ロシア用の軍事基地を作れることになります。
そんなことをされたら、ロシアしてもたまらないし、安倍総理としても、「アメリカにそんなことはさせません」などと、調子の良いことは言えなかったわけです。
日米地位協定が解消されれば、国連における「敵国条項」なるレッテルも、解消に向かうでしょう。
ことほどさように、戦争が終わって80年にもなるのに、アメリカが日本に対して帝国主義的支配をいまなお続けていることが、すべての元凶だと思います。
アメリカが変わったのは「知」の力
前回の同社の世論調査よりも正当ではないという回答が多い。
— 有馬哲夫 (@TetsuoArima) July 28, 2025
若い世代ほど否定回答。
ガー-アルペロウィッツ教授が、原爆は戦争を終わらせるために投下したのではない、日本は降伏をしょうとしていた、
それはアメリカがソ連を威嚇し、冷戦を有利にするためだったと三十年もいい続けた成果。… https://t.co/ig7KhtGpDz
私は、アメリカ世論の変化が、たんに時間が経過して、なんとなく風向きが変わった、というふうには考えていません。
やはり、時代とともに教育水準が世界的に向上し、昨今はネットによって、意見や情報を国際的に共有できるようになったことが大きいのではないかと思います。
これを受けて、日本はどうあるべきか。
アンガ田中さんの言葉に思わず涙が出て心が震えた…
— しろんぼ🍉消費税廃止🍉No war (@war_siro) August 16, 2025
日本が世界に示す姿勢ってこういうことだと思うし大切なこと。#核武装は必要ない pic.twitter.com/A1Q3PVHQWy
原爆を落とした側が、「原爆投下は間違いだった」と確実に変わりつつあるのに、落とされた側が、「核武装は安上がり」なんて、何重も突っ込める無明のままでいるわけにはいかないでしょう。
私が先日予告した通りになりつつありますが、石破茂総理は辞任せず、80年談話のために続投を宣言しました。
ここまで来たら、私は、吉田茂以来、過去の歴代総理が誰もやれなかった「新たな日米関係の構築」について、ぜひ言及してほしいと思います。
やめなかった理由はこれだろうと前から指摘してきました。
— 有馬哲夫 (@TetsuoArima) August 4, 2025
歴史研究書を沢山読んでいますからレガシーとして残したいんでしょ。
安倍談話よりさらに自虐を脱して未来志向にして欲しい。
戦後80年首相見解 石破首相「戦争二度と起こさないため発出必要」 | 毎日新聞 https://t.co/xJnG344vsG
言及したからと言って、何かすぐに変わるわけではないと思いますが、そして石破総理は、ことと次第によってはそれこそ直ちに吹き飛ぶかもしれませんが、後々歴史を振り返ったとき、「あれが日米関係が変わる突破口だったんだ」と総括してもらえる宰相になれると思います。
今の支持率は低いですが、それでも約半分の世論が「辞めるな」といっているのは、自民党に適任者がいないからだけでなく、直感的にそういう期待もあるのではないか、なんて私は買いかぶっていますが、さて、どんな談話になるのでしょうか。

日米地位協定 在日米軍と「同盟」の70年 (中公新書) - 山本章子
この記事へのコメント
トップが頻繁に変わる組織は信用されにくそうです。
全くその通りですね
トランプさんが居座っている以上、変わらない気はするけど、どうなんでしょう?
いっぷくさんの言われる突破口になってくれたらいいですね。
まぁ、次の総理が自民党から選出されるかはわかりませんが…
「なめられてたまるか」って石破さんにはトランプさんに直接言って欲しいけど、無理かな!?
パーティー券で裏金とか、非公認に二千万とか、
石破さんじゃない人ですから、
トップだから、責任とって辞任しても無駄死にです。
今後の動向を、注意深く見守りたいと私も思います。
原爆投下に良いも悪いもないです 💢
もってのほかの残虐な行為です。
『戦後80年談話』
いろんな意味で期待したいです。
NICEです
原爆投下を肯定する気はさらさらありませんが、少なくとも長崎への投下は避けることができたんじゃないでしょうか。
日本も今までのような牛の尻尾ではなく、鶏の口への脱皮が必要です。
但し、議員・役人だけでなく国民一人一人が考えないといつまで経っても進まないと思いますが、少なくとも今のままよりは遥かに良いと思います。
私も新たな日米関係に変わって欲しいと
期待しています。
石破さん続投は私もどこかで期待していて
このまま石破さんらしいことをして
欲しいです。
自民大敗は、そういう人たちへの評価です。
たくさんの人々が住んで居る所に原爆投下などもってのほかです。
石破さん辞めなくても良いです。
幹事長が辞めるとか言っているそうですが、
あの人タヌキだからどうかね?
原爆投下を正当化(終戦)する国の長が居る事許せません。
残念、談話は党内の圧力で見送る方向で調整に入ったようですね。
自民党はホントだめだな。
アメリカの奴隷を見て見ぬふりする「保守」に未来なし。
先を読むリーダーであって欲しい、コメ問題もそうでしたが
今の猛暑続き、その後に起きるのは目に見えての物価高(物も電気も)
既に2万~1.5万円上がったとSNSで嘆く人を見ました。
国民の不満は次はここに来ます、対策はしているんでしょうか? 疑問ばかり!!