本願寺派教師資格「布教法」受講してきました
8月28日~31日にかけて、科目履修生の身分で、武蔵野大学通信教育部の、本願寺派教師資格「布教法」という講座のスクーリングに行ってきました。日本で唯一、浄土真宗本願寺派の教師資格相当科目を通信教育(といってもスクーリングありですが)で取得できる大学で、濃密な4日間を過ごさせていただきました。
浄土真宗本願寺派の教師資格というのは、簡単に言うと、住職になるために必要な単位です。
仏教の各宗派は、まずその宗門寺院で「得度習礼」を行い、得度をして、僧侶になります。つまり仏門に入ります。
僧侶が、さらに「住職習礼」(研修や試験)を経て、住職になれます。
住職とは、お寺を建立したり、責任者になったりして管理・運営を行い、葬式や法事の導師(お経を読む人)をつとめます。
今回のような、いくつかの教師科目の単位を取ると、「住職習礼」が免除になります。
それらは、宗門系の仏教塾に入るか、大学の履修科目になります。
たとえば、真宗大谷派の教師資格は、大谷大学で履修します。
もっとも、私自身は僧籍どころか、お寺との付き合いもいっさいない、単なる仏教学の学徒です。
既存のお寺は、世襲で成り立っており、お寺の住職の子どもとして生まれたり、お寺の娘さんと結婚するなりしないと、住職になることはまずありません。
今の時代、新規に自分の寺を建立する人も、まずいないでしょう。もちろん私もその予定はなし、
それ以前に、お寺と付き合いがなければ、僧侶にすらなれません。
だったらなんで、そんな資格の授業なんて履修したの? という話になりますね。
ひとつは、住職になるための授業というのはどんなものだろう、と興味がありました。
もうひとつは、どういう方々が授業を受けに来るのかな、その方々にとって仏教はどんな意味を持つのかな、ということが知りたいというヒューマンインタレストがありました。
4日間、朝から夕方まで授業がみっちり。
授業のテーマは、「作法と法話づくり」です。
法話というのは、住職が、葬式や法事の際に、仏の教えについて、私たちのくらしに合わせて語ってくれる「おはなし」のことです。
で、4日間とも、朝から夕方まで授業がみっちり。
初日……ガイダンス、
2日目……自分で法話を作って披露して周囲(先生や他の学生)のご講評をいただく
3日目……築地本願寺で法話を聞き、法話者のご住職と座談会。
4日目……2日目の法話をブラッシュアップしてまた披露。さらに4日目の午後は筆記試験。
法話と筆記試験の出来で、単位が認定されます。
還暦を過ぎた者には、毎日夜中まで予習復習はタイトな日程でした。
私はコミュ障なので、ひとさまの法話に対するコメントを、やはりひとさまの前でするのが苦手で、そういう意味で精神的もにきつかったのですが、法話づくりはなかなか奥深くて楽しく、タイトだからこそ濃密ですばらしい4日間を過ごさせていただきました。
3日目には、初めて築地本願寺の本堂に入りました!
そして、ご法話は筑波敬道師
この動画のお題とは違うんですが、1時間40分のご法話、そして座談会による質疑応答が行われました。
私自身は、法話のネタを考えることは、苦痛ではなかったですね。
毎日、ここでブログを更新しているので、それを仏教の教えという視点から書き直すだけでした。
成績は……4段階の中で、いちばん良い評価をつけていただいたので、望外の結果で満足しています。
コミュ障、少しだけ治ったかな
受講の学生は9人で、武蔵野大学の仏教学専攻、もしくは学部生ではないけれど、教師資格コースだけを受けに来ている科目履修生などで構成されています。
ざっと見て、40代以下は2人、40~50代が4人、あとは60代以上3人、女性は2人です。
披露した法話の中身は、ご自身のこれまでの苦悩や人生経験をベースに、仏教の「慈悲の精神」で、辛くても投げやりにならずに、大きな心で生きていきましょう、という構成の人がほとんどで、その意味では、学生のみなさんの人生を語っておられました。
仏教は、人生を一切皆苦、四苦八苦といいます。
みなさんのお話を伺っていても、身近な人を亡くされたとか、職場でいろいろなことがあったとか、人生で心にダメージを負われた方が多いようです。
そういう方でないと、仏教に関心はわかないのかもしれませんね。
それにしても、「葬式仏教」というのは仏教に失礼な言葉だと思います。
信仰がないのなら無宗教の葬式にすべきだし、葬祭法事にお世話になる気があるのなら、普段から仏教をもっと大切にしてもいいのではないかと思います。信仰もしていない宗教に送ってもらうなんて、変な話だと思いませんか。
武蔵野大学は、通信課程人間科学部の中に仏教学専攻があり、京都の西本願寺に念仏研修したり、インドの仏跡を見に行ったりするそうです。
なんか楽しそうですよね。私も学部から入ればよかったかな。
年金世代になってから、現役の学生になって、試験勉強で苦しむのは、なんて酔狂なことだと思われるかもしれませんが、新たにいろいろな方と知り合い、ともに学ぶというのは、楽しいことです。
2011年の火災以来、介護その他で社会とは切れかかっていた私も、おかげでコミュ障が少しだけ治ったような気がします。
みなさんは、生涯学習はなにかされていますか。

これだけは知っておきたい 図解 はじめての仏教 - 長田 幸康
この記事へのコメント
そのお陰か、宗教の勧誘に来た人達をスンナリ追い払える位の知識を得られました。
いろいろなことに興味を持ち実践することは人生を豊かにしていきますね。
生涯学習ではありませんが、経済的自由を得るには資本家になる事を伝え続けたいと思っています。
その一番簡単な方法が株式投資であることも伝えたいです。
科目履修生とか少しだけ学ぶのにも選択肢がいろいろありますから、そういうのも利用するのも良いなって思います。
お疲れさまでした
仏教学を学んでられるのですね。
どんな人が集まるのかはちょっと興味を感じます。
法話ではいい成績をおさめられたのですね。
コミュ障というのは、ちょっと意外です。
生涯学習‥ 通ったりはしていないので、一言では言えませんが。毎週図書館から本を借りていて、第一は楽しみのためですが、何かしら学ぼうという意識はありますね^^
またいとこが僧侶をしています。
資格を持っているかは知りません。
いくつになっても新しい事に挑む事は素晴らしい事だと思うので、いっぷくさんは自分を高めるいい経験だと思いますよ。
nice!です。
四日間、素晴らしいですね心現れます
本願寺と言うと、オウム被害の避難所と
Hideさんの葬儀場所が印象強いです!
生涯学習してないし、その力も、ほぼゼロですね。
地元のお寺さんでは、講師を招いて話してもらうのがほとんどです。下手でもいいから自分で話しなさい、と言ってますが、なかなか。
お坊さんの世界にもいろいろ資格があるんですね❓
勉強になりました (*^_^*)!
本当にその通りですね
両親の介護で世間様との縁がほぼ切れた状態から、少しずつ関りを取り戻しつつある中で、取りあえずは知らない事や新しい事に対して「年だからもう無理」と決めつけずチャレンジしたいと思っております。
生涯勉強、言葉は好きですが私はもう年ですので....
でも、私の好きな言葉は「努力」でした。仕事もそれなりに努力で満足。
成績も素晴らしい、お体だけはお気を付け下さいね。
凄いと思いました。