「自分では作れないごほうび」が動かすカレー市場
最近、カレー業界で興味深い二極化が進んでいるのをご存知でしょうか。外食では1000円を超える高級カレーが増え、家庭ではルーを使った手作りカレーより簡易なレトルトが好まれるという、一見矛盾した現象が起きていると話題になっています。
情報源は、10月9日放送『news every.』(日本テレビ系)です。
「自分では作れないごほうび」進む“外食カレー高級化” おうちカレーは「ルーよりレトルト」傾向続くhttps://t.co/6hzVT21247
— 日テレNEWS NNN (@news24ntv) October 9, 2025
物価高で、外食のカレーは1000円以上なのに売れているのはなぜ?
その疑問に対する答えが、インタビューにある「自分では作れないごほうび」というキーワードです。
確かに、家庭では再現が難しい特徴を持つカレー店が増えています。
長時間煮込んだスープに、厳選したスパイス、産地指定の肉や野菜など、素材と調理技術にこだわったカレーは、まさに「外食ならでは」の価値を持っています。
忙しい日常の中で、「今日だけは特別なものを食べたい」という自分へのごほうび需要が、高級カレー市場を支えているのです。
1000円という価格は、単なる食事ではなく、ちょっとした非日常体験への対価として捉えられているようです。
家庭カレーは「時短・簡単」が主流に
一方、家庭で食べるカレーはというと、市場における方向性は真逆だそうです。
従来のルーを使ったカレーから、レトルトカレーへと需要がシフトしているというのです。
レトルトカレーなら、温めるだけで本格的な味が楽しめ、調理の手間も後片付けも最小限で済みます。
しかも、近年のレトルト技術の進歩により、品質は飛躍的に向上しています。
「手作りの味」にこだわるよりも、「手軽で美味しい」ことを優先する価値観が広がっているというのです。
この二極化は、私たちの生活スタイルの変化を如実に表しているといえます。
外食カレーの高級化は、体験やこだわりに対する価値観の変化を示しています。
単に空腹を満たすためではなく、美味しさはもちろん、店の雰囲気やサービスを含めた総合的な体験にお金を払う傾向が強まっているのです。
一方、家庭カレーの簡素化は、時間の価値が高まっている現れです。
忙しい毎日の中で、家事の負担をできるだけ減らし、自分の時間を確保したいというニーズが背景にあります。
つまり、同じ「カレーを食べる」という行為でも、目的によって「外食」か「家カレー」かを選択しているのが現代のカレー市場の大きな傾向ということです。
(もちろん、自家製カレーが廃れたということではなく、その傾向が近年高まっている、という意味です)
番組によると、この二極化の流れは、当面続くと思われます。
むしろ、両極端の間にある中間的な市場(例えば、中価格帯の外食カレーや、ルーを使った家庭での手作りカレー)が厳しくなる可能性すらあります。
外食では、さらに高付加価値化が進み、一部のカレー店は「グルメ体験の提供者」として進化していくでしょう。
家庭では、レトルトカレーの品質がさらに向上し、より本格的な味わいが家庭で手軽に楽しめるようになるかもしれません。
印度カレー店に20年目にして足を運んでみた
ということで、記事を書いている途中で、開店以来20年、通り過ぎるだけで、中にはいったことのなかったほぼ地元の南インド料理店に、ふらふらっと入ってしまいました。
ゴールデンクラウンという名前のお店です。
商店街ではなく住宅街の中にあり、「やっていけるのかな?」と思っていましたが、20年がんばっているのですから、大したものです。
オーナーはインド人です。
ランチタイムは、950円~で、ご飯や、焼き立てナンは食べ放題ですから、横浜家系ラーメンが1000円超えの昨今のランチ相場を考えると、高価すぎるわけでもないと思います。
私のは1080円のランチでした。
野菜カレー、チキン&鶏肉カレー、ごはん、ナン、飲み物、前菜小皿のセットです。カレーは数種類あって選べます。
「食べ放題」というと、お代わりをしないのは損であるという固定観念の持ち主である私は、よせばいいのに、でかいナンをお代わりしてしまいました
年金世代に入ってきているくせに、「腹八分目」「糖質は摂りすぎない」という2つの禁を破ってしまいましたが、まあたまにはこういうこともあってもいいかなと。
最初のお店は、ランチだけと決めているのですが、今回はインド料理では個人的にお気に入りのシークカバブもいただいてみました。
みなさんにとって、カレーの位置づけは、「自分へのご褒美」ですか、「手作り料理」ですか、「簡単便利」ですか。

カレーライスと日本人 (講談社学術文庫) - 森枝卓士
この記事へのコメント
家でルーを3種類使って作るカレーが我が家では定番化してます。
昔は、トップス&サクソン(欧風カレー)のカレーが好きで何かの時には食べに行ったりしましたが、近所にはカレー店も無いので…
一応、非常用にレトルトカレーは常備しています。
オリジナルっぽい味を作れるのでカレーを作るのは楽しいです。
同じように焼けませんよね
マトンカレーも、同じ味にはできません。
お店で注文です。
横須賀海軍カレーは、小学校の給食のカレーの味です。
これは作れそうです。
カレーの位置づけとしては「簡単便利」です。
最近は電子レンジで温められる物も有り、利便性が更に高くなっていますね。
ラーメンと同じくお店には敵わないものの、それなりに本格的な物も手軽に家で楽しめますしナンも冷凍食品で販売されていますので、そう言う時は「自分へのご褒美」になっちゃうのかな?
以前はCoCo壱番屋さんに好んで行っていましたが、体を壊してからは全然行っていません。
それにしてもいっぷくさんのナン追加2枚で計3枚とは…恐れ入りました。
私なら1枚食べるのが精一杯だと思います。^^;
シークカバブも美味しいですよね、私も好きです。
nice!です。
カレーはなんにでも相性がいいので、これと組み合わせたらどうだろう?とか一番アレンジしやすい食材で、楽しいです。
けどレトルトの進化凄いもんなぁ、ボンカレーで生きて来た人間としては今のレトルトパッケージ含め超ご馳走の見た目だよね。
1000円出して食べる気はありませんが。
味付けを変えるのに、カレーのルーは便利との意図で醤油との、
スイッチ・バック味付材との位置付け。手間の簡素化は無し。
インドカレーはスパイスの味と香りが大好きなのでお店でナンで戴いてます。
おはようやこんにちはやさよならといった挨拶だったとは・・・。
レトルトカレーのバリエーションが一気に増えて美味しくなったのもありますね。洗い物お少なくて済むのが助かりますし、高齢になって量を食べられなくなったこともあるかもしれません。お鍋いっぱいにカレーを作ると余ります^^;
コロナ以降あまり外食はしなくなりましたね。
先日、銀座何とかという有名店のレトルト(1000円相当)を
もらい、生協のものと食べ比べたら・・・・
貧乏人なのか生協の方が美味しかったです (゚Д゚)!
家庭で手作りカレーを食べる機会が減れば外食でちょっと良いカレーをということにもなりそう
そう言えば、無印良品で見たレトルトカレー
もっと簡単、もしかして家カレーより美味しいかも...試して見ます。
ゴールデンクラウンさんのカレー美味しそう~
ナン付きカレー食べた事がないので、食べてみたいです😊
今はカレーを食べる時は市販のルーで手作りが多いです。
カレーに限らず、すごくおいしいと感じる料理がなくなってしまいました。
歳をとっていろいろ食べたから、健康に注意して感謝して食べるようにしています。
カレー屋さんやレトルトのカレーを全く食べない、というワケではないのですが
カレーを食べたいと思ったら、まず作ろうと思いますから。
いつもお世話になってます。
若い時は辛い店を探して食べ回ってました。
会社が銀座でしたから「ナイル」のカレーに落ち着きました。
初代のオーナーの頃です。
カレーとラーメンは食欲が無い時にでも食べられるって感じでした。
今はスープカレーも良いなって感じしてます。
外でも食べるし、レトルトもOKです。
>アコモさん
>2025年10月13日 01:40
>それにしてもいっぷくさんのナン追加2枚で計3枚とは…恐れ入りました。
「満腹にしない」を心がけていると、胃が小さくなってしまうのではないかという不安に苛まれるため、たまにドカ食いをすることにしています。あくまで「たまに」ですが(笑)
旅行・バイキングではちょっぴり食べることも・・・