運動とストレッチ、その役割の違いを知ることが健康への第一歩

運動とストレッチ、その役割の違いを知ることが健康への第一歩

健康的のために「体を動かそう」という意識は多くの方がお持ちだと思います。そこには「運動」と「ストレッチ」という2つの異なるアクティビティが存在します。この2つを混同していたり、役割の違いを明確に理解していない方は意外と多いのではないでしょうか。

先日、ある会食で、複数の鍼灸師と話をする機会があったので、体が硬い、腰が痛い、肩がこる、といった悩みを打ち明けました。

すると、ある鍼灸師は、「体操をしたらいい」と言い、またある鍼灸師は、「ストレッチをしたらいい」とアドバイスしてくれました。

え、運動とストレッチって違うんだ。

調べてみると、体を動かすことは同じでも、目的が違うことがわかりました。

簡単にまとめてみます。

「運動」と「ストレッチ」、その根本的な違い


「運動」は、一言で述べると「体を積極的に動かす行為」です。

エネルギーを消費し、心拍数を上げ、筋肉に負荷をかけることが目的です。

例えば、ジョギング、水泳、筋力トレーニング、球技などがこれに当たります。

主に「筋力」「持久力」「瞬発力」といった身体能力の向上を目指します。

体を「アクティブ」な状態にするのが運動です。

一方で、「ストレッチ」は、「筋肉を伸ばす行為」です。

関節可動域を広げ、筋肉の柔軟性を高め、凝り固まった体をほぐすことが目的です。

ゆっくりと呼吸をしながら、気持ちいいと感じる範囲で筋肉を伸ばしていきます。

激しいエネルギー消費は伴わず、どちらかと言えば体を「リラックス」させる状態に導きます。

簡単に言えば、運動が「筋肉を太く強くする」作業であるのに対し、ストレッチは「筋肉をしなやかに伸びやすくする」作業なのです。

車で例えるなら、運動が「アクセル」でありエンジンを鍛えること、ストレッチは「オイルメンテナンス」であり動きをスムーズにすること、と言えるかもしれません。

「運動」を行うことの大きなメリット


私は慢性的な運動不足なので、運動のことはよくわからないため、AI(DeepSeek)からの受け売りです。

1.筋力と体力の向上
筋肉に負荷をかけることで筋繊維が破壊され、修復される過程で以前より強く太くなります(超回復)。これにより、基礎代謝が上がり、脂肪が燃えやすく、太りにくい体質へと変わっていきます。また、ランニングなどの有酸素運動は心肺機能を高め、スタミナを飛躍的に向上させます。

2.生活習慣病の予防と改善
運動は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の予防に極めて有効です。有酸素運動は血糖値を下げるインスリンの感受性を高め、血管をしなやかに保ち血圧を安定させます。さらに、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果もあります。

3.メンタルヘルスの改善
運動をすると、「セロトニン」や「エンドルフィン」といった脳内の神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは心の安定をもたらし、エンドルフィンは多幸感を与えてくれます。つまり、運動はストレス解消やうつ症状の緩和に大きな効果が期待できるのです。少し汗をかくだけで、気分がスッキリした経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。

4.質の高い睡眠の促進
適度な疲労は、深い眠りを誘います。日中の運動は、体内時計を整え、夜の自然な眠気を導いてくれます。ただし、就寝直前の激しい運動は逆効果となるので注意が必要です。

「ストレッチ」を行うことの大きなメリット



続いて、ストレッチの持つパワーについて見ていきましょう。

1.柔軟性の向上とケガの予防
ストレッチの最大の目的は、筋肉と腱の柔軟性を高めることです。柔軟性が高まると、関節の可動域が広がり、日常生活の動作が楽になるだけでなく、運動時の急な動きによる肉離れや捻挫などのケガを未然に防ぐことができます。

2.血流改善と疲労回復
凝り固まった筋肉は血管を圧迫し、血流を悪くします。ストレッチで筋肉を伸ばしてほぐすことで、血行が促進され、酸素や栄養素が体のすみずみまで行き渡ります。同時に、疲労物質の排出も促されるため、疲れが取れやすくなり、筋肉痛の軽減にもつながります。

3.肩こり・腰痛の緩和
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、特定の筋肉が緊張し、コリや痛みの原因となります。ストレッチは、こうした緊張した筋肉を意識的に緩め、こわばりを解消するのに非常に効果的です。特に首、肩、腰周辺のストレッチは、慢性的な不調を和らげてくれます。

4.心身のリラックス効果
ゆっくりと呼吸を合わせながら行うストレッチは、副交感神経を優位にし、心と体をリラックス状態に導きます。就寝前の軽いストレッチは、一日の緊張を解きほぐし、質の高い睡眠への導入剤としても最適です。

ま、望ましいのは、「運動」も「ストレッチ」も、両方行うことだと思いますけどね。

私が実践しているストレッチ



この動画では、糖尿病の専門医が、「運動」と「ストレッチ」を区別して、もっぱら血糖値コントロールの「ストレッチ」を指南しています。

血糖値コントロールには、大きな筋肉に消費させること、という理由から、太もも、ふくらはぎ、アキレス腱などをのばし、肩甲骨を動かすストレッチを椅子に座ったまま、もしくはそこで立ち上がった状態でできるものばかり16種類紹介しています。

私は血糖値はとくに問題ないのですか、運動不足のため、肩から腰、脚と全部硬いので、実践しています。

これを一通り行うと、ふくらはぎの上の部分が痛くなり、最初の頃は、足が吊って困りましたが、何度か繰り返すことで、慣れてきました。

運動には散歩が一番とも言われますが、散歩で「運動」としての消耗を行うには、一定の距離をあるかなければなりません。1日何千歩とか。

その時間はない、もしくは「運動」の消耗は負担が大きい、個々の筋肉をもっとやわらかくしたい、という方なら、「ストレッチ」はおすすめです。

みなさんは、運動派ですか、ストレッチ派ですか。

どんなに硬い体も柔らかくなる! 名医が教えるすごいストレッチ - 高平尚伸
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この記事へのコメント

2025年10月14日 23:19
運動が出来なくなってから
ストレッチは毎晩するようにしてます
2025年10月14日 23:34
私も体が硬いので、運動もストレッチも苦手です。
ただ、野良猫への餌やりも兼ねて近くの公園へのお散歩は毎日欠かしません。
4,000歩程度ですが、この夏は汗をかきまくりました。
2025年10月15日 00:42
これくらいならとは思いますが、きっと続かないんだろうなぁ…
2025年10月15日 01:04
運藤は毎日はしませんが、
ストレッチは毎日します。
目的も、内容も違いますよね。
作業療法士さんに習いました
2025年10月15日 04:18
飽きっぽいのでストレッチはやったりサボったり。
効果的、恒久的なストレッチを会得したいと思っています。
2025年10月15日 05:27
おはようございます!
nice!です。
2025年10月15日 05:58
私は糖尿病なので、インスリン注射をしてると言っても補う程度の一番少ない量。特に今の時期シャインマスカットをいっぱい食べてる事もあり、やっぱり食後の血糖値スパイクが気になります。
昨年までは毎日1万歩を目指し散歩したり、YouTubeでダンスをしたりしてましたが、あまり効果を感じられず(インスリン注射をしてない時だったので)、やめました。でも最近畑仕事では筋力は出来ないと知り、偶然同じ動画を見つけ、食後毎日これをやってました。朝はテレビ体操、食後これをテレビ見ながらやっています。果たして今月の血糖値は効果があって、下がっているか気になります。
2025年10月15日 06:14
運動派です。時間に、比較的余裕が最近の私には
有るからです。
2025年10月15日 07:09
学生の時代。講座で紹介されたことを今でも記憶しています、ストレッチ。60年ほど前。その頃日本に入って来たんでしょうね。
pn
2025年10月15日 07:49
歩き回る仕事だから運動しなくて良いだろうと思ってたけど筋肉落ちてる事に気付いた、決して楽では無い仕事を効率化してかなり楽に出来るようになったのがいけなかった(笑)
2025年10月15日 08:29
私は断然運動派ですね。
若いころ水泳部でしたので未だにや泳ぎ続けています。
水泳をすることはお風呂に入る感覚なのです。
でもストレッチはあまりできていません。
どちらも大切なのはわかっていますがストレッチは
意識してやらないと・・・
2025年10月15日 08:36
私は体は硬いままですが、ストレッチ系のヨガを約6年続けています。
2025年10月15日 09:10
こんにちは・・・(^-^)!!
タイトルからすぐに反応・・・
運動はエネルギーを消費させるもの、ストレッチは老いる
身体を軟らかくかな~❓
2025年10月15日 09:46
運動派です。 ジムに行って走っています。
bgatapapa
2025年10月15日 10:00
ストレッチは奥が深いようです。
2025年10月15日 10:48
ご無沙汰しておりました!
筋トレはカーブスに15年通ってますが
最近は店に行く時間がないため「お家カーブス」を併用してます。
ゴムボールとゴム紐を使うのですが6分、15分、30分コースが選べて
なかなか便利です。意外と効果がありバカに出来ません!
2025年10月15日 14:53
若い頃から、水泳を趣味にしていました。
コロナで施設が閉館になり、それと肩を痛めたので、
今はスクワットと上段蹴りなどを毎日行っています。
水泳、2500メートルx週2回より、
毎日40分程度の筋トレの方がきついです。
ストレッチは腰痛と脚の痺れ等の治療、予防に時々行います。
運動はできる範囲で無理なく「毎日必ず行う」と決めるといいです。
2025年10月15日 15:12
雨の降らない時にはなるべく散歩をしています。
習慣としているので散歩は苦になりません。
2025年10月15日 15:54
体の為に...分かってはいるけどなかなか出来ないが本音です。
時々寝ながらストレッチ位です。
2025年10月15日 20:20
運動は苦手です。散歩はいいのですが、
2025年10月15日 21:09
歳なので特別なことはしませんがっ週3回のグランドゴルフかな?
それから週2回の団地の庭掃き?
2025年10月15日 21:25
すごいストレッチ
興味ありますね〜
体が硬くて、毎日コツコツやればいいのでしょうが、イタタタ〜諦めます!
2025年10月15日 22:08
運動とストレッチ、それぞれのメリット、参考になりました。
どちらもすべきなんでしょうが、思うように出来ていません。
年を重ねると、私の場合は散歩とストレッチがいいのかなと感じます。
最近は足のストレッチです。
2025年10月16日 22:02
ここ数週間、腰痛、首痛、もも痛に悩まされております。
運動不足とず〜と思ってたんですが
ストレッチ なるほどですね
早速実践させて頂きました。
本当いつも有益な情報ありがとうございます。