エッグショック2025~「物価の優等生」と呼ばれた卵が高騰~
農林水産省の調査によれば、卵1パック(10個入り)の全国平均価格は303円。これは平年より約3割も高く、2023年春に「エッグショック」と呼ばれた価格高騰に迫る水準です。かつて「物価の優等生」と呼ばれた卵が、なぜこれほどまでに値上がりしているのでしょうか。
2022年冬ぐらいまでは、スーパーで180円ぐらいだった鶏卵(10個1パック)が、「2023年の鳥インフル流行で生産量が12%減少し価格が高騰した後、2024年春に一時回復しましたが、2025年1月以降、再び各地で鳥インフルが発生。供給羽数が8割程度にとどまり、価格上昇が再燃」(Grok)しました。
2年ぶりの300円台をもって、2023年のエッグショック再び、といわれています。
その背景には何があるのか。AIのGensparkに調べてもらいました。
卵高騰の4つの主な原因
【圧迫】卵の価格が再び高騰…迫る“エッグショック”がケーキにも打撃https://t.co/R4pzKmfyzq
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 20, 2025
JA全農たまごによると、17日時点のMサイズ卵の平均卸売価格は1kgあたり325円と、エッグショックと呼ばれた2023年春の水準に迫っている。背景には燃油・飼料価格の上昇や、猛暑が影響しているという。 pic.twitter.com/u9qqyHPbk4
1. 鳥インフルエンザの長期的影響
卵価格高騰の最大の原因は、高病原性鳥インフルエンザの流行です。昨年秋から今年にかけて、全体の6%以上にあたる約840万羽もの鶏が殺処分されました。
さらに深刻なのは、供給回復までの時間です。雛鶏が卵を産み始めるまでには約半年かかるため、一度減少した供給は簡単には元に戻りません。この「時間の壁」が、長期的な価格高騰の大きな要因となっています。
2. 記録的猛暑によるニワトリの夏バテ
2025年の夏、記録的な猛暑が養鶏場にも大きな影響を与えました。高温環境下では、ニワトリが体温調節を優先するため、血液中のカルシウムが不足します。その結果、卵殻が薄くなり、輸送中に割れやすくなってしまうのです。
茨城県の養鶏場では、通常の卵と比べて明らかに小さい卵が確認されました。また、福井県では指で押すとへこむ「ブヨブヨ卵(軟卵)」も見つかっています。猛暑は卵の供給を量だけでなく、品質面からも揺るがしているのです。
3. 季節需要の集中
9月は外食産業が「月見バーガー」や「月見スイーツ」を展開する月見商戦の時期です。その後、冬にかけてはクリスマスケーキやおせち料理、鍋料理など、卵需要が一段と高まる時期が続きます。供給が減っているタイミングで需要が集中することが、価格高騰をさらに加速させています。
4. 飼料価格の上昇
日本ではニワトリの飼料の多くを海外からの輸入に頼っています。円安やウクライナ情勢の影響などで輸入飼料の価格が上昇しており、これも卵価格に反映されています。
……つまり、複数の要因が重なったということです。
卵の驚くべき栄養価値と健康効果
「いや、だったら卵を食べなければいいのではないか」
となるところですが、それでも、コストパフォーマンスの高く、食材としても使い勝手が良い完全栄養食の卵を使わないとなると、食材の調達やらメニューやらが大きく変わってしまいます。
まいにちタマゴ専門家が教える最高の食べ方(タマゴ科学研究会、近藤和雄、峯木眞知子、池田書店)は卵の健康効果を解説。一方で、たまごはがんの発症率を上昇させるという研究報告もあり、実はどのくらい食べたら良いのか、食べても良いのか、という「正解」は出ていません。https://t.co/8hgPvSEEdv pic.twitter.com/57Ikafs1oc
— 無明子 (@shirimochigome) April 2, 2024
以前も、卵の栄養効果について触れたことがありますが、卵は「完全栄養食品」とも呼ばれるほど、栄養バランスに優れた食品です。
良質なたんぱく質はもちろん、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、カルシウム、鉄、カリウムなど、私たちの体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
卵に含まれる必須アミノ酸のバランスは理想的で、体内での利用効率が非常に高いことが特徴です。また、卵黄に含まれるレシチンは脳の機能維持にも重要な役割を果たします。
長年、「卵は1日1個まで」という説が信じられてきましたが、これは100年以上前のロシアでの実験(草食動物のうさぎに高コレステロール食を与えた実験)に基づく誤解でした。
日本人を対象とした最新の疫学研究では、健康的な食生活を営んでいる健常成人では、1日1個程度の卵の摂取が血清コレステロール濃度を上昇させたり、循環器疾患のリスクを高めることはないと判断されています。
実際、全体の約3分の2の人は卵の摂取に対して血清コレステロール濃度が応答しない「非応答者」であることがわかっています。(ただし、残りの3分の1の「高応答者」や高コレステロール血症の方は注意が必要です。)
ちなみに、私は3年前、糖質を制限して卵を5個/day食べていたことがありましたが、そのときは、少しコレステロールが上がっていたので、もしかしたら「高応答者」なのかもしれません。
現在は2個強ぐらいで、コレステロールは正常です。
中国での約46万人を対象とした大規模研究では、卵を週に7個食べる人は、ほとんど食べない人に比べて循環器疾患を発症するリスクが11%低いという結果が報告されています。また、40万人を対象としたアメリカの研究では、卵を1日1個食べる人は脳卒中のリスクが12%減少したという報告もあります。
日本人にとって、卵は健康な食生活の構築に欠かせない食品であり、健康寿命に貢献する重要な食材と言えるでしょう。
価格高騰への実践的な対策
【エッグショック】
— 小池理人/エコノミスト (@kmasato_economy) October 20, 2025
「卵の価格が再び高騰…迫る“エッグショック”がケーキにも打撃 仕入れ値は去年春の1.5倍に」の記事が話題に。
街ではクリスマスケーキの予約が開始されたりもしていますが、まだまだコスト高に悩まされるようになりそうです。 pic.twitter.com/0jt8mLCsmC
対策としては、やはり、まとめ買いは控えていただきたいですね。
コメもトイレットペーパーもそうですが、まとめ買いが市場の混乱に拍車をかけているんですよ。
卵の栄養価を完全に代替することは難しいですが、料理の目的に応じて代替食材の活用も必要かもしれません。
たんぱく質源としてなら、絹ごし豆腐、鶏ひき肉、うずら卵とか。
お菓子作りなら、バナナピューレ、ヨーグルト、長いもとか。
前出のGrokによると、「日本養鶏協会の予測では、供給不足が続き、価格は2024年を上回る水準(卸売で250円/kg超)で高止まりする見込みです。秋冬の最需要期(クリスマス・おせち需要)でさらに上昇圧力がかか」り、「業界団体は「年内は安定せず」との見方を強めています」とのことです。
まだまだこの状態は続きそうです。
みなさんは、卵対策はどうされていますか。

まいにちタマゴ 専門家が教える最高の食べ方 (池田書店) - タマゴ科学研究会, 近藤 和雄, 峯木 眞知子
この記事へのコメント
多く消費する時は、2パック買う事もありますが月に1回か2回。
買っている卵は、「きよら」で他の玉子だと殻が薄いからすぐ割れてしまうって文句が出るので…
一時、スーパーから品物が無くなって他の卵を購入したりしていましたが、今は安定しているので安心しています。
釣られて行ったら、4個のパックでした。
高っ!
なものばかりです。
なので自然と購入する機会が減っていきました、今では月に1回買うか買わないかと言った感じです。
卵サンドもツナマヨに置き換えたりしてしまいますし、安くなればまた元通り使うようになると思いますけど…早く元の値段に戻って欲しいですね。
もっと食べた方が良いとは思っているのですが、我が家のシェフに任せるので・・・
大体1パック200円位の時に買ってます。
nice!です。
宅の埼玉東部では、あの2023年の頃から、高いまんま
です。懸命に、重さをチェックして、総重量が重そうな
ケースのみ、買う事にしてますね。摂取量は2日に1個。
健康に良いのは充分承知しますが。このような高級食材化
の世の中じゃ、仕方ありませんよね。
人参・里芋。畑つものです。
たまご好きにとっては、米以上の値上がりで困ってます。
我が町には養鶏場があります。
そこの直売店が町内にあって5~6年前はLで10個300円
程度でしたが今は50000円に。
高くても一度食べたらスーパーのタマゴは旨くないです。
お友達へのお土産はこのタマゴです 😀
最低でも毎日1個ずつは食べます。
確かにいろいろな事情が重なって大分
高くなりましたよね。
それでもほかの食品に比べると買いやすいです。
昔はとても高い卵と言う印象でした。
でもこれからあまり高くなりませんように。
納豆と卵は、若い頃の1人暮らしの強い味方でした^^;
卵は洋菓子には欠かせませんし、料理も卵を使えば何とかなるレシピが多くて、値上がり前は1日1~2個食べていましたが、今は2日に1個ぐらいのペースです。代わりに比較的値段の安定している豆腐をよく食べるようになりました。
渡り鳥が飛来するシーズンになり、
鳥インフルには警戒するしかありませんね。
鳥インフルエンザで北海道の養鶏場で殺処分されると今日ニゥスで流してました。
これ以上値上がりしないで欲しいものです。
食べても食べなくてもコレステロール値は変わりませんでした。
悪玉が高めなので医者は皆くちをそろえて「卵制限」です。
頭がアップデートしていないのかしら?
殺される鳥哀れですね、卵は6個入りを購入
今銘入り卵6個250~260円、大事に食べています。
食べたいから