ChatGPT Atlas、MacOS向けにグローバルで提供
2025年10月21日(米国時間)、OpenAIは突如としてウェブブラウザ「ChatGPT Atlas」を公開し、世界に衝撃を与えました。現時点ではmacOS向けにグローバルで提供が開始されており、今後Windows、iOS、Androidにも順次拡大していく予定だそうです。
新しいAIブラウザ「ChatGPT Atlas」が登場!
情報源はこちらです。
Meet our new browser—ChatGPT Atlas.
— OpenAI (@OpenAI) October 21, 2025
Available today on macOS: https://t.co/UFKSQXvwHT pic.twitter.com/AakZyUk2BV
「え?ブラウザって、インターネットのサイトを閲覧するGoogle ChromeやSafariのこと?」
そう思った方も多いでしょう。その通りです。
今は、Google Chromeが世界で一番使われているブラウザです。
そこに、なぜAIのトップ企業であるOpenAIが参入してきたのでしょうか?
その答えは、とてつもなく大きな野望にあります。
それは、「AIの力で、インターネットの体験を根本から作り直す」ことです。
OpenAIの社長、サム・アルトマンさんはこう言っています。
「ブラウザとは何なのか、そして私たちがどうやってインターネットと付き合っていくのか。これを考え直す、10年に一度のチャンスです」
つまり、ChatGPT Atlasは、今までのブラウザとは全くコンセプトが違うのです。
今までのブラウザと何が違うの?
「ChatGPT Atlas」のつかいかた ~エージェント機能が賢すぎる! Chromeの牙城を崩す“新時代のブラウザー”となるか/OpenAIから遂にAIブラウザーが登場、ファーストレビュー[特別編] 【柳谷智宣のAI ウォッチ!】 https://t.co/D3QEIxWZCB pic.twitter.com/uq3pV7dL9k
— 窓の杜 (@madonomori) October 24, 2025
これまでのブラウザは、主に「検索して、Webページを閲覧するための道具」でした。
Googleで調べ物をして、気になったサイトをクリックして読む、という使い方が一般的です。
しかし、ChatGPT Atlasは違います。
ここでは、AIがユーザーの「ウェブ上の相棒」として一緒に働いてくれるのです。
ブラウザの画面の横(サイドバー)には、常にChatGPTに質問できるスペースがあります。
この「相棒」と一緒に、サイトを見ながら、「考え、書き、行動する」ことができる場所、それがChatGPT Atlasなのです。
具体的に、どのようなことができるようになるのでしょうか?主な3つの機能を見てみましょう。
1. チャットサイドバー:今見ているページを即座に理解
ChatGPT Atlasでyoutubeの内容の要約をその場で簡単に出してくれて質問もできるようになったのが非常にありがたい。海外のpodcastの内容も把握しやすいし、何より「動画視聴が苦手」という私の致命的弱点への救いになってる... pic.twitter.com/aRsFCKrBJq
— 関口舞 (@mai_D_mai) October 22, 2025
閲覧しているページの内容を、ChatGPTがすぐに理解し、サイドバーが要約してくれます。
さらに、「この商品とあの商品、どっちがいいかな?」と比較を頼んだり、記事の内容を分析してもらうこともできます。
いちいちユーザーが、コピー&ペーストしなくても、ウェブの情報を、その場ですぐに理解し、活用できるのです。
また、ファイルをこのスペースにドラッグするだけで、中身を解析して説明してくれる機能も便利です。
2. ブラウザメモリ:あなたの行動を覚えてくれる
ユーザーのブラウザでの行動を、AIが記憶してくれる機能です。
例えば、「先週、家賃が安い賃貸物件のサイトをいくつか見ていたんだけど、条件をまとめてくれない?」とお願いすると、AIは過去に訪れたサイトを覚えているので、それに基づいて情報をまとめてくれます。
いちいち、「あのサイトどこだっけ?」と自分で探す手間が省け、よりパーソナルなサポートを受けられるようになります。
3. エージェントモード:AIがあなたの代わりに作業する
AIがユーザーの意図を理解し、ユーザーに代わってWeb上で作業をしてくれます。
具体的には、
レストランのオンライン予約
Webサイトへの書類入力
希望条件に合った旅行プランの作成と予約
といった複雑な作業を、AIが自律的に実行できるようになります。
「ネットで予約するの、ちょっと面倒だな…」という定型的な作業から解放されます。
まさに、「検索する時代」から「タスクを済ませる時代」への変化を感じさせる機能です。
知っておきたい「新しいリスク」もある
【保存版】ChatGPT AIブラウザ「Atlas」 安全性・対策まとめ
— チャエン | デジライズ CEO《重要AIニュースを毎日最速で発信??》 (@masahirochaen) October 23, 2025
??サマリー
・仕組み・安全性・開発者向け対策を中心に解説
・OpenAIのセキュリティ責任者からの注意喚起付き
・AI エージェントが読みやすいサイト設計、タグ付け
・ログイン情報管理やエージェント監視はユーザー自身も注意を払うべし… pic.twitter.com/lxG1aWe09z
その一方で、従来のブラウザにはなかった「新しいタイプのリスク」にも目を向ける必要があります。
特に、「エージェントモード」と「ブラウザメモリ」には注意が必要です。
リスク1:プライバシーとデータの取り扱い
AIが、ユーザーの行動を詳細に記憶し、代わりに作業をするということは、それだけ多くの個人情報や行動履歴がAIに委ねられることになります。
「このデータは本当に安全なの?」「どんなことに使われるの?」という心配は当然です。
OpenAIは、これらのデータをデフォルト設定ではAIの学習には使わないこと、また、ブラウザメモリはユーザー自身が管理できる仕組みを提供すると発表しています。しかし、このような高度な機能を持つからこそ、万一その能力が悪用された場合の影響は大きいと言わざるを得ません。
リスク2:AIへの過剰な依存
何でもAIがやってくれるのはとても便利ですが、そのせいで自分で考える力や、問題を解決する力が衰えてしまうのではないか、という懸念もあります。
また、AIが間違った情報を基に行動してしまったり、思いもよらない操作をしてしまう可能性もゼロではありません。
新しいインターネットの扉を開ける「ChatGPT Atlas」
ChatGPT Atlasは、単なる「新しいブラウザ」ではありません。AIが私たちのインターネット体験に、これまで以上に深く入り込んでくる時代の始まりを告げる、大きな出来事です。
ただし、過信は禁物。
AIは完璧ではありませんし、出す答えや実行する行動は、常に確認する習慣をつけましょう。
プライバシー設定やデータの保存期間など、自分の大切な情報がどう扱われるかは、自分で管理する意識が大切です。
便利さの裏側にあるリスクを理解した上でなら、この画期的なツールは、個々の生活も、社会も大きく替えてくれるものになると思います。
今後、Windows版やスマホ版が登場し、GoogleやMicrosoftなどの他の大手企業がどう対抗してくるのか。ブラウザ市場の大きな変化から、目が離せません。
私はさっそく、MacBookAirにインストールしました。
AIは、効果的に利用されていますか。

はじめての生成AI ChatGPT「超」活用術 - 安達恵利子
この記事へのコメント
いずれにせよ、AIがわからないと、インターネットもできない時代になるかも:D
楽しんでブログを書いている時代は遠ざかる"(-""-)"
思ったほど使いきれてないです
能力のない私はリスクの方が大きい気がして、何とも言えません。
Google Chromeも全然使ってなくて、Fire Foxしか使っていない現状です^^;
早く便利になって欲しい
頭の方が追いついていっていないですf^_^;
従来の使いから抜け出せない状態です。
まず、何をどうすればよいのやら、からですわ(T_T)/~~~
nice!です。
の身なので。Linux方面にも進出してくれると、助かりますね。
そうやって、全て記憶して蓄積しているというふうになると、大事な所のパスワードなどもですよね
過去には、予想できなかった犯罪も起きています
どうでもいい、ブログ記事のコメントもAIが書いているのでは?と思う事もあり興ざめします。
そのうち、ブログもAIがつくり、それのコメントもAIなんて、意味のない事になりそうです
支配されそうです ターミネーターを思い出します
元大手メーカーの従兄弟からいろんな技術を勧められますが
古希を過ぎると意欲がなくなってきています (>_<)
今の進歩にはついて行けなくなりました😢
便利さも個々の洗濯でしょうか。
私は現状で精いっぱいです。
既にアナログ感覚で居ます。
感謝しております。
新し物好きな私
早速自宅の愛用iMacに
インストールさせて頂きました。
丁度仕事でWEBで理解度テストなるものがあり
チャットGPTフル活用させて頂きました。
笑
私は、無料版ですが、有料版使用されてる方は
より便利な代物になり得ると
個人的には思いました。
進化するのはいいことなのでしょうけど。ついていけてません。
正直、危険性も感じます。
今回の記事については、Macではないということもありますが。
今後、どうなっていくのでしょうねえ?^^