お布施の行方~葬儀社丸投げは問題か?檀家との関係は今後どうなる?
葬儀の読経や法要で支払うお布施のうち、大部分が仲介した葬儀社の手数料として差し引かれているとの朝日新聞の記事が話題です。記事は、神奈川県仏教会が檀家に対し、安易なネット広告に飛びつかないよう注意を促すパンフレットを作成していることにも言及しています。
葬儀で招く導師(読経する住職)には、お布施を包みますが、葬儀会社によっては、その代金も含んだパッケージとして遺族に提案。
しかし、お布施と言いながら、調べてみたら、ひどいときにはその3/4を葬儀社が「中抜き」している実態があったという記事です。
おそらくは、本来のお布施に加えて、葬儀社の取り分を乗せていると思うので、結局余計な負担が生じるのは施主(遺族)なんですけどね。
全部の葬儀社がそうだということではありません。
付き合いのある菩提寺に頼むケースはまだまだ多いので、その場合、葬儀社はそこにはタッチしません。
ただ、最近はお寺と付き合いのない家庭が増えてきたので、いざ葬儀となると、「お寺さんをどこに頼もうか」ということになり、葬儀社から「ウチで用意できますよ」といわれて、そこまで含めて頼んでしまい、余計なお金を支払う、ということになるわけです。
記事では、天台宗の僧侶である横溝常之さんが、この高額な「中抜き」が施主には知らされていない現状に警鐘を鳴らし、インターネット広告による低価格を謳った葬儀サービスに関する料金トラブルが多発していることを報告しています。
そのため、記事は神奈川県仏教会が檀家に対し、安易なネット広告に飛びつかないよう注意を促すパンフレットを作成していることにも言及しています。
そもそもお布施の相場はどうやって決まるのか
今日の情報源です。
お布施の75%が葬儀社の手数料に 「ぼったくりで割高」憤る僧侶:朝日新聞 https://t.co/2nW9Q6wovq
— 赤べコム (@akabecom) November 26, 2025
どこの業界も…
— 弁護士高橋裕樹(アトム市川船橋法律事務所代表) (@ichifuna_law) November 24, 2025
お布施の75%が葬儀社の手数料に 価格表を入手 僧侶も警鐘(朝日新聞) https://t.co/N6YXxpgyTI
お布施の相場は地域や宗派によって大きく異なります。一般的には、枕経、通夜・葬儀・初七日法要、焼き場のお経、さらに戒名(法名)をセットで20万円~30万円程度が相場とされていますが、都市部ではさらに高額になる場合もあります。
しかし、この金額設定には明確な基準があるわけではありません。
多くの場合、以下の要素によって決まります。
地域の慣習や相場
寺院の格や知名度
葬儀の規模や内容
檀家としての歴史的な関係
葬儀社にパッケージで頼んだら、それに上乗せがある、ということです。
そして、その寺に墓を建てさせてもらったら、その永代使用料や檀家料もありますし、そもそも墓石だって大金がかかるし。
なら、葬儀社を通さず、直接お寺に頼んだ方がいいと思いますよね。
では、お寺と付き合いのない人は、どうしたらいいのでしょうか。
安価な読経サービスとネットワークの台頭
100万円の「布施の要求は不当」と住職が断言…葬儀の相場が「地域で10倍の差」になる理由【お金の常識】 https://t.co/5EKAmNKO69
— 釋良直 (@namujyoudonews) November 26, 2025
近年では、安価で読経などを引き受ける住職のネットワークも登場しています。
これらのサービスは、従来の檀家制度に縛られず、低価格で法要を執り行うことが特徴です。
どういう仕組みかというと、様々な宗派の住職でひとつのグループになって、従来のお布施の価格よりもぐっと安価で読経を引き受けるものです。導師の請負ですね。
このサービスは、あくまでもその時だけの付き合いで、その後も檀家になれとか、面倒なことはありません。
施主がどんな宗派でも受け付けられるように、様々な宗派の住職がグループに加わっています。
人々がお寺離れしているのに、既存の寺院が設定している高いお布施では、呼んでもらえないからと、対策しているわけです。
以前は、Amazonで僧侶派遣サービス(お坊さん便)が提供されていましたが、全日本仏教会がクレームを入れたため、Amazonでの提供は撤退し、自分のサイトでヤッているみたいです。
ただ、私はもっとシンプルに、
仏教への信仰がない人が、導師を呼んで葬式をするのはおかしい!
これは、私がこれまでにも再三書いてきたことです。
寺院と檀家の関係は、単なる読経の請負業務ではなく、人生の節目節目での精神的支えをいただく関係なので、信仰というつながりの根拠もないのに形式だけ付き合い続けるものではないと、私個人は思っています。
これからは、形だけの檀家制度に縛られるのではなく、自分にとって本当に意味のある関係を築くことが、寺院とのまっとうな付き合い方だと思います。
お布施の内訳と宗教的意味合いを考える
話を戻せば、葬儀社にすべてを任せる「丸投げ」葬儀が必ずしも悪いわけではありません。
忙しい現代人にとって、葬儀社の専門知識とネットワークは大きな助けになります。
しかし、以下の点には注意が必要です。
お布施の内訳を明確にすること
寺院との直接のやり取りも検討すること
地域の慣習や宗教的な意味合いも尊重すること
無宗教の人は、音楽葬等、別のプランも提供してくれるはずです。必ずしも導師を呼ぶ必要はありません。
また、寺院側も現代の、社会状況に合わせた柔軟な対応が求められていると言えるでしょう。
みなさんは、葬儀の施主になった場合の対応は決まっていますか。

図解入門業界研究 最新 葬儀業界の動向と仕組みがよ~くわかる本 - 吉川美津子, 塚本優, 星野哲
この記事へのコメント
檀家の場合は話が別で、坊主がある程度仕切るそうな(友人談)
お坊さん便の件も、お寺離れが進む現代社会の課題を浮き彫りにしています。形だけの関係ではなく、故人を偲ぶにふさわしい方法で送ることが一番です。情報化社会だからこそ、自分たちでしっかり調べて選択する大切さを改めて考えさせられます。
以前からお願いしていた神主さんがいたので、父と母の葬儀の時には
葬儀社を通してではなく直接お願いしたので、葬儀社の中抜きはなかったです。
実家の妹が管理しています。
ですが、わたしはお墓に興味がないので、かれこれ
5年以上、墓参していません。
このままでは、墓じまいです。
nice!です。
行う葬儀が増えたと実感しています。
私達もそれでいいとエンディングノートに
書きこんでいます。
葬儀社を選びましたが、僧侶さんへの布施は葬儀社ノータッチ
で問題無し。他1回は、お寺さんが初めから決まっていて、
葬儀社が入る余地無しでした。3回目が存在するとすれば、
多分、最初の方を使う可能性が高く「葬儀社へ僧侶さんへの
布施まで預ける」という発想に、本文読んで私は驚きました。
なので母の時は事前に逝く前に調べたので、葬儀屋を選んだり、内容を選んだり出来て満足でした。この時もお坊さんは直接で、明瞭会計ですっきりした気持ちで出来ました。
悪しき一面でしょうね。お寺さんとは日頃付き合ってほしいものです。
戒名をつけてもらうと信士・信女で50万円です (゚Д゚)!
今は 葬儀屋さんに頼んでしまうので お任せですが・・・
お坊さんは 各家により違うので・・自分たちで お坊さんに御願いに行き
葬儀代も 直接お支払いするので 葬儀屋さんが ・・は ありませんが
お坊さんも 今は大変ですね・・葬儀屋さん頼むと お金も大変ですが
喪主は 楽ですね・・・田舎も 近親者で執り行うに 変わりつつあります
基本プランの料金は安いですが、言われるままにオプションを追加していくと普通のお値段になる仕組みでした^^;
ホームページなどに料金表がありますので明朗会計には違いないです。
介護期間が長く最期も老衰でしたから、変な言い方ですが準備する時間は十分にあり、母の希望も含めて納得のいく内容、料金で見送れたと思います。お寺さんの手配はオプションで追加しました。料金には読経、戒名、位牌が含まれ、当日直接お寺さんにお支払いでした。
田舎は大々的にお寺様任せ、最近は葬儀社も入りで地方は大変な気がします。
江戸時代に始まった檀家制度は、長い年月を経て制度疲労を起こして崩壊しつつあるように感じています。
それに、その制度の上に胡坐をかいて勉強していないと思われる住職を見かける事もしばしば、住職の存在価値って何だろう?と疑問に感じる事も多いです。
周囲の目を気にしなければ導師を呼ばず直葬という手もありますし、実際拙者の周囲では直葬が増えています。
お寺さんは個人的に金銭の支払いをした気が(結構高額でしたが)