ブラックフライデーに潜む「事前値上げ」の罠とは?
年末商戦の目玉として定着したブラックフライデー。家電やコスメ、日用品など様々な商品が「大幅値引き」として販売され、多くの消費者がお得な買い物を楽しみにしています。しかし、その裏側には「事前値上げ」という巧妙な手法が潜んでいることをご存知でしょうか。
消費者庁も注意を呼びかけているこの問題について、詳しく解説します。
「事前値上げ」とは何か?
今日の情報源は、テレビ朝日のニュースです。
事前値上げとは、セールやキャンペーンの直前に、商品価格を意図的に引き上げ、その後セール価格として元の価格に戻すことで、あたかも大幅に値下げしたかのように見せかける手法です。
この手法は「不当な二重価格表示」として、景品表示法(景表法)に違反する可能性があります。
テレビ朝日の報道によると、あるネット通販サイトで販売されていたスーツケースは、参考価格3万9800円から86%引きの5680円で販売されていました。
一見すると驚くほどのお買い得に見えますが、価格履歴を確認すると驚くべき事実が判明しました。
セール開始の6日前まで5680円だった商品が、5日前に突然3万9800円に跳ね上がり、その日のうちに6980円に下落。
そしてセール当日には、5680円と元の価格に戻っていたのです。
つまり、実際には値下げされていないにもかかわらず、一時的に高額な「参考価格」を設定することで、86%という大幅な割引率を演出していたのです。
別の事例では、モバイルバッテリーがもともと3399円で販売されていたところ、セール直前のたった1時間だけ3万899円と表示され、セール時には3399円に戻って「89%オフ」と宣伝されていました。
このような極端な価格操作は、消費者の判断を大きく誤らせる悪質な手法と言えるでしょう。
なぜこれが問題なのか?法的視点から見る
Authense法律事務所の森中剛弁護士によれば、こうした事前値上げによる割引率の誇張は「不当な二重価格表示」として、景品表示法に違反する可能性があるとのことです。
具体的には、価格や取引条件を有利に見せかける「有利誤認表示」という問題にあたります。
二重価格表示とは、実際の販売価格と比較対照価格(通常価格など)を併記する表示方法です。
適切に行えば問題ありませんが、比較対照価格が実態を反映していない場合、消費者の適正な商品選択を妨げることになります。
消費者庁は、比較対照価格が「通常価格」として表示される場合、相当期間にわたってその価格で実際に販売されていた実績が必要だと指摘しています。
実際に、ドラッグストア大手のツルハホールディングスの子会社は、通常価格で販売した実績が一定期間確認できなかったとして、消費者庁から措置命令を受けました。
ツルハでは、たまに買うことがあるので、残念ですね。
賢い消費者になるための対策法
では、こうした不当な二重価格表示に騙されないためには、どうすれば良いのでしょうか。
国民生活センターの担当者や専門家が推奨する対策を、AIのGensparkにまとめてもらいました。
1. 価格履歴をチェックする
最も効果的な対策は、商品の価格履歴を確認することです。特にAmazonなどのオンラインショッピングサイトでは、「Keepa」などの価格追跡ツールが非常に有効です。Keepaはブラウザの拡張機能として利用でき、商品ページを開くだけで過去の価格推移をグラフで表示してくれます。
これにより、セール価格が本当にお得なのか、それとも普段と変わらない価格なのかを一目で判断できます。スマートフォンアプリも提供されているため、外出先でも気軽にチェックできるのが便利です。
2. 複数のサイトで価格を比較する
一つのサイトだけで判断せず、必ず複数のサイトで価格を比較しましょう。同じ商品でも、販売サイトによって価格が大きく異なることは珍しくありません。価格.comなどの価格比較サイトを活用すれば、効率的に最安値を見つけることができます。
ただし、価格比較サイトも完璧ではありません。掲載されているのは広告費を支払っている店舗の情報が中心であるため、実際にはもっと安い販売店が存在する可能性もあります。
3. 「セール」という言葉に惑わされない
国民生活センターの担当者が強調するように、「セールだからといって安易に注文しない」ことが重要です。大幅な割引率や「今だけ」「期間限定」といった煽り文句に惑わされず、冷静に商品の相場を調べることが大切です。
特に、割引率が異常に高い商品(80%オフ、90%オフなど)には注意が必要です。こうした極端な値引きは、事前値上げによる見せかけの可能性が高いと考えられます。
4. 購入前にレビューをチェック
価格だけでなく、商品のレビューや評価も必ず確認しましょう。安くても品質が悪ければ意味がありません。特に、極端に安い商品の中には、粗悪品や偽物が混ざっている可能性もあります。
5. 本当に必要なものだけを買う
セールの雰囲気に流されて、不要なものまで購入してしまうのは本末転倒です。事前に購入リストを作成し、本当に必要なものだけを購入する習慣をつけましょう。「安いから」という理由だけで買うのではなく、「必要だから買う」という姿勢が重要です。
今要らないものは今買わない
←ブラックフライデー中
— こわくないね【公式】 (@Kowakunaine) November 29, 2025
ブラックフライデー後→ pic.twitter.com/wmFY9OwHSU
ブラックフライデーをはじめとする大型セールは、お得に買い物ができる機会であることは確かです。
しかし、その裏側には「事前値上げ」という消費者を欺く手法が潜んでいる場合があるので注意が必要です。
いずれにしても、前述の「5」にまとめたように、「安い」ように謳われている商品も、要らなかったら買わないことですね。
「いや、今は要らないかもしれないけど、将来要るかも知れないし」
なんて気を回すと、きりがないので、私は「今要らないものは今買わない。必要になったらその時考える」ことにしています。
みなさんは、今年のブラックフライデー、なにか買われましたか、もしくはご予定はありますか。

BLACK FRIDAY⁈ ほぼ通常営業だろ⁈ バカの常識シリーズ - nabeobaka
この記事へのコメント
欲しい物は直ぐ買わずにカートに入れっぱなしにしておくので、あまりこのテの手法には引っ掛からないつもりでいるのですが、こう言ったセール期間になるとついつい見てしまいますね。
今回のブラックフライデーでは何も買う事が有りませんでしたが、昨年はUSB-PD 100Wのアダプタを買って出張時にLet's noteの電源で用いています。
ACアダプタと違いノートPC以外にも使えるので今でも重宝していますよ。
商品の値段はバーゲン等関係なしにチェックしてます
仰る通り、たまに値段が高騰する事ありますよね
で、また値段が戻る事も
基本は衝動買いをしないことだと思ってます
割引率もかなり大きかったので要注意かな~と思いましたが、レビューが高評価ばかりだったので問題ないかなって思って…
でも、色違いの価格が高かったのが今日見たら同じ価格にまで下がっていたので、もしかしたら…
あ~スーパーの割引などでは似たケースを見ますけど。
ネットの事情は調べきれないかも。
履歴を調べるというのは考え付きませんでした。
買わなきゃ損、確かにあおられますね~。
買う予定があるものを、しっかり調べてから、ですね^^
セコいことしますよねー
nice!です。
出掛けた事自体無いです。「法が在るのに後を絶たない」と
すれば、だましてやって、罰金取られても、やった方がトク
だから止めないのではないかと、疑えますよね。
値引きそこまですると商品そのものが嘘臭くなると思うんだがなぁ。
今あるのでも 邪魔に 片付けなくちゃーー
金儲けの為なら 売れるなら 何でもするように・・・テレビショッピングの多い事 芸能人も 参加してるから 買いやすいんでしょうね・・・
飛びつきません 高くて・・・トホホ
悲しいかな、私たち一般消費者には原価を含めた
適正価格が分りませんから50%オフと言えば
釣られてしまいます 😂
アマゾンで買ってしまいました。
でもアマゾンだから そんなことは、していないと思うが…
わからないと言えばわからないですね 信頼するしかないですね
衝動買いはしない方なので、欲しかった物がセールで割引になったら飛びつきますが、それ以外はスルーです。安くてもいらないものはいらないです。
Keepaは知りませんでした! ぜひ利用させていただきます。
ネットでの購入は実店舗の値段と比べて
購入を判断しています。
物の価値、相場を把握していることが大事ですね。
最近は衝動買いはしなくなりましたね。
半値以下の値引き何てあり得ないですね。
昨年は中国の通販? 騙されたけど...必需品が使い物にならず使用(笑)
色々と手を変え足を?変え商売で値上げしてますね。
備長炭ならず便乗ねあげちゃうかって感じです。
こんな事しかコメントできず申し訳ありません。
通販での買い物はしないですね。
とうとう、昨日ポチリました。