女性の自閉スペクトラム症(ASD)の診断数世界的急増の虚実
近年、女性の自閉スペクトラム症(ASD)の診断数が世界的に急増しており、特に成人女性において顕著な伸びが見られると話題になっています。この背景には、アスペルガー症候群などが統合されたことで診断基準が広がったことや、社会的な認知度の向上が大きく影響しています。
アメリカでの大規模データ(JAMA Network Open に掲載の研究)を基にした報告によると、女性の自閉スペクトラム症(ASD)が爆発的に増加したという話です。
当事者の体験談からは、診断が長年の生きづらさに対する救いとなる側面も示唆されています。
コミュニケーションが難しく、こだわりが強い
今日の情報源です。
女性の自閉症が爆発的に増加、なぜ? 男性と異なる傾向とは#アスペルガー症候群 などを含める定義の拡大に加えて、「違い」への理解が深まっているおかげもあると言います。#自閉症 の核心的な特徴とは?https://t.co/NYqA5GEhY2 #ナショジオ #ASD
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) November 26, 2024
記事は、ナショナルジオグラフィックは世界的に評価の高い科学ジャーナリズム媒体のもので、医学研究や社会科学の話題も扱う信頼できるニュースソースです。
にもかかわらず、実はタイトルが医学的に不正確です。
タイトルは「自閉症」になっていますが、記事の中身は、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)です。
自閉症と、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)は同じものではありません。
2013年の DSM-5(米国精神医学会の診断基準)で、
自閉性障害
アスペルガー障害
特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)
などを統合して「ASD」という一つの概念に再編されました。
自閉スペクトラム症(ASD)とは、生まれつきの脳機能の偏りにより、「対人関係・コミュニケーションの難しさ」と「特定の興味・行動への強いこだわり(感覚過敏・鈍麻含む)」を特徴とする発達障害です。
生涯を通じて持続する特性であり、程度は連続的(スペクトラム)で、適切な環境調整や支援が重要となります。
以前は、自閉症というと、知的障害とセットにイメージされましたが、自閉スペクトラム症(ASD)は、知的な障害がある人もいれば、ない人もいます。
それどころか、特定の能力にすぐれている場合もあります。
それをもって、ギフテッドなんていいますが、あくまで「特定の」であり、能力には凸凹があります。
よく、東大に入る人は発達障害のギフテッドだなんて言いますが、それが事実なら、試験頭以外のパーソナリティに、重大な問題点が懸念されます。
東大出身のお知り合いがいたら、じっくり観察してみてください。
その自閉スペクトラム症(ASD)について、女性の診断が爆発的に増加しているという報道です。
といっても、障害者自体が激増したわけではなく、医学が発達して、これまで見落とされていた人が診断されやすくなったということです。
発達障害という診断が最近されるようになったことから、何か無理やり新しい障害を作っているように誤解している向きもあるのですが、診断自体が精緻になることは、悪いことではないので、そこは勘違いしないでください。
なぜなら、今までは原因がわからないけど、対人関係がうまくいかない、落ち着かない人が、脳の構造のせいだとわかることで、本人の名誉を守ることにもなるし、理解と支援など対策も立てやすくなるからです。
ですから、思い当たるフシがあれば診察を受け、発達障害と診断されたら、障害者手帳(精神)も取られたほうがいいと思います。
どういう人が診察してもらったほうがいいのか
Geminiに、自閉スペクトラム症(ASD)を疑うケースをまとめてもらいました。
たくさんあったので、一部抜粋します。
「暗黙の了解」が理解できずトラブルになる:
上司からの「適当にやっておいて」「いい感じでお願い」という曖昧な指示が全く理解できずフリーズしてしまう。または、言葉の裏の意図を汲み取れず、事実をそのまま指摘してしまい「空気が読めない」「失礼だ」と激しく叱責されることが繰り返される。
マルチタスクでの深刻な混乱:
電話に応対しながらメモを取り、同時に別の作業の段取りを考えるといった「複数のことを同時処理する」状況になると、頭が真っ白になってパニックになり、業務が完全にストップしてしまう。
過剰な「擬態(マスキング)」による心身の限界:
職場では「普通の人」を必死に演じているため、帰宅すると疲労困憊で全く動けなくなる。無理を重ねた結果、うつ病や適応障害などの「二次障害(二次的な精神疾患)」を引き起こし、朝起きられなくなっている。
特定の環境にどうしても耐えられない:
オフィスの蛍光灯の光が眩しすぎて目を開けていられない、パソコンのファンの音や人の話し声が耳に突き刺さるように痛く感じられ、集中できないどころかその場にいること自体が苦痛になっている。
予定変更による激しいパニック:
電車の遅延や、急なスケジュールの変更、突然の来客など「想定外の事態」が起こると、どうしていいか分からずその場で激しく取り乱したり、怒り出したりしてしまい、感情のコントロールがきかなくなる。
マイルールの強要による関係性の悪化:
自分の決めた手順やルール(物の配置、毎日のルーティンなど)が少しでも崩れると強い不安を感じる。それを家族や周囲の人にも強要してしまい、家庭内や職場での人間関係が破綻しかけている。
いかがですか、思い当たるフシはありますか。

ASD自閉スペクトラム症の人のための対人関係トレーニング・プログラム: 感情認知・社会認知の鍛え方 - 蟹江 絢子, 堀越 勝
この記事へのコメント
うちの職場のお局がまさにそう・・・
おいらがお局から文句言われると、とりあえず陳謝
同僚や若いのが文句言われると、後からフォローしてます
あと1年で、退職となってくれるので、それまでの辛抱です
ストレスを抱えているからかもしれません^^;
ASDと診断書に書かれています。
時間にも厳しくて約束の10分前に到着が必須。何かあった時のことを考えて、さらに10分前に家を出るように言われていたので、友人との約束の30分ぐらい前に到着してしまうことが多かったです^^;
今もうっすら強迫観念として私の中に残っています。
nice!です。
本記事の診断方法の内容から、普段企業に所属し、活動を
して居無いと、病気かどうか診断困難だと認識します。つ
まり、定年退職した人間の罹病有無判定は、この内容で私
は困難だと思います。
強風の吹く三浦半島ですが、今日はひときわ
強いです (゚Д゚)!
両面持ち合わせの暮らしが、日々健康な素かな?
日々の生活を振り返ってみると
当てはまる所もあります。
いまさらどうにもならないので、前向きに歩んでいきます。
みなさん、コメントありがとうございます。
>風太郎さん
>2026年02月23日 13:30
>いまさらどうにもならないので、前向きに歩んでいきます。
おっしゃるとおりですね。前向きが何よりです。
それが自閉スペクトラム症って当てはまるのか?? 疑問ですが...
いつも勉強になります。
こうれの私には、理解できない病気が増えました
だと知ることで、ホッとしたり合点がいく一方で「診断して終わり」では
迷惑をかけたり気を遣わせてしまう状況は変わらないため、そこから何ら
かの支援や対策に繋がると、わずかでも希望が持てるようになります。
高学歴のASDの知り合いが何人かいますが、試験勉強は得意だしユニー
クな所もありますが、ささいなことで激昂したり会話が嚙み合わなかった
り、もめごとが多発するので孤立しがちです。自分は悪くないと思っいる
場合も多いので、本人より周囲の人の方が悩むことになります。一般の方
にもASDの存在が知られるようになって話がし易くなったのは有難いです。